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【まとめ記事】宮崎県の名物・ご当地グルメ・郷土料理35選!オススメの人気店も紹介!

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目次

チキン南蛮

 全国の飲食店や家庭で親しまれ、今や国民食ともいえる人気料理になっている宮崎発祥のご当地グルメ。
 鶏肉に小麦粉をまぶして卵液を絡めたものを油で揚げ、甘酢ダレに浸した料理で、一般的にはここにタルタルソースをかけるのが定番ですが、宮崎県ではタルタルソースなしで甘酢ダレだけで味わうシンプルなスタイルも人気。
 お店によってはタルタルソースにもバリエーションがあり、「チキン南蛮カレー」や「チキン南蛮バーガー」といった様々なアレンジグルメも誕生しています。

オススメの店!【クレイトンハウス 加納店】(宮崎県宮崎市)

めんま

定番の白いタルタルソースだけでなく、梅、明太子、バジルカレー、ゆず胡椒、豆板醤、チリペッパーなど、様々な種類のタルタルソースを楽しめるのが特徴です。

鶏刺し・鶏のたたき

 宮崎県・鹿児島県では古くから鶏肉を使った様々な料理が親しまれていますが、中でも他の地域にない独自の食文化として根付いているのが「鶏刺し」と「鶏のたたき」。
 一般的に鶏肉は中心部までしっかりと加熱して食べる食材として取り扱われていますが、宮崎県・鹿児島県で鶏肉の生食が可能な理由として、県が独自に定めた「食鳥肉の生食加工基準」が存在します。
 消毒・殺菌・二次感染予防など、通常の鶏肉の処理とは全く違う厳しい手順に沿って処理加工され、基準をクリアした鶏肉のみが「鶏刺し」や「鶏のたたき」などの生食用として流通し、飲食店だけでなくスーパーなどでも日常的に販売されているくらい、地元では身近な料理として愛されています。

オススメの店!【ふれあいの里 梅北本店】(宮崎県都城市)

めんま

お手頃価格で絶品の鶏刺しや炭火焼などが楽しめる人気店。刺身盛り合わせは様々な希少部位が楽しめ、量も多くコスパの高さに驚きです。

地鶏炭火焼き

 鶏肉を小口切りにして塩こしょうをまぶし、強火の炭火で焼いたもので、黒々と炭の色が付くまでこんがり香ばしく焼くのが特徴。
 宮崎の地鶏を代表する「みやざき地頭鶏(じとっこ)」は、旧島津藩領地で古くから飼育されていた地頭鶏を原種に品種改良を重ねた鶏で、柔らかく旨味がある肉質は、炭火焼きによってその特徴が活かされます。
 県内には「地鶏の炭火焼き」の人気店が数多くあり、燻製や炭火焼きの真空包装商品も開発され、お土産としても注目されています。

オススメの店!【丸万焼鳥 支店】(宮崎県宮崎市)

めんま

食べログの焼鳥百名店に選出されている人気店で、「鶏もも焼き元祖のお店」といわれています。本店とはメニューが異なり、支店はもも焼きとタタキの2種類のみでシンプルです。

冷や汁

 素焼きにしたアジ、カマス、タイなどの魚のすり身に味噌やゴマを混ぜて、冷えた出汁や冷水で伸ばし、輪切りにしたきゅうり、ほぐした豆腐、大葉などを加えて熱いご飯にかけて食べるのが特徴。
 かつて農民たちが暑い夏に重労働を行う際、麦飯に生味噌をのせ、それに水をかけて食べていたことが元になっているといわれており、時間や食欲のない時でも充分な栄養補給や体力回復のために簡単に食べられる生活の知恵として伝承されてきた料理。
 「冷や汁」という名前の料理は宮崎の他にも埼玉や山形など、日本各所で名物になっているようですが、埼玉のものは主にうどんのつけ汁として食べられ、山形のものは季節の野菜と冷たいだし汁を合わせて仕上げるおひたし料理であり、特徴が異なります。

オススメの店!【ふるさと料理 杉の子】(宮崎県宮崎市)

めんま

食べログの日本料理百名店に選出。「冷や汁」の人気店として有名で、元々家庭料理だった「冷や汁」を飲食店のメニューとして定着させたお店としても知られています。

宮崎牛

 宮崎県内で生産肥育された黒毛和種、(公社)日本食肉格付協会による格付において肉質等級が4等級以上のもので、県内種雄牛、もしくは家畜改良のため指定された種雄牛を一代祖にもつもの。
 宮崎県は古くから馬産が主体だったそうですが、終戦後の急激な衰退に伴い和牛が急速な勢いで増加し、現在では和牛の飼養頭数は全国第3位。
 1986年に基準を満たした牛肉を「宮崎牛」としてブランド化し、別名「和牛のオリンピック」として知られる「全国和牛能力共進会」では、9回~12回の4大会連続で「内閣総理大臣賞」を受賞しました。

オススメの店!【ふるさと料理 杉の子】(宮崎県宮崎市)

めんま

「冷や汁」でも紹介したお店。オススメメニューである「宮崎牛ロース醤油焼定食」では「冷や汁」と共に「宮崎牛」も楽しめます。

宮崎ラーメン

 九州のラーメンといえば「豚骨ラーメン」が定番ですが、博多ラーメン、久留米ラーメン、熊本ラーメンなど、各地で特徴が異なり、今回訪れた宮崎県にも独自の発展を遂げた「宮崎ラーメン」があります。
 「宮崎ラーメン」は比較的あっさりとした豚骨スープに、焦がしラードとトッピングのもやし、加水率が高く柔らかめの太麺などが特徴。
 またスープは薄味で提供される傾向があり、食べる側が好みで味を調えられるように卓上にはニンニク醤油とたくあん漬けが置いてあることも多いです。

オススメの店!【喜夢良 大淀店】(宮崎県宮崎市)

めんま

宮崎ラーメンを代表する老舗の一つ。創業者は玉名市の「三九」で修業し、熊本市で初のラーメン店とされる「松葉軒」を立ち上げた方で、譲渡後にこちらの「喜夢良」をオープンされたそうです。

辛麺

 スープに細かく刻んだ唐辛子、にんにく、ニラ、挽き肉をたっぷりと加えて溶き卵を絡め、通称「こんにゃく麺」と呼ばれるそば粉を使ったコシの強い麺が使われるのが特徴で、辛さは0辛から30辛など、好みや気分に合わせて選ぶことが出来るようになっています。
 宮崎県延岡市本町にある小料理屋「桝元」で1987年に考案され、当時は裏メニューとして〆などに食べられていたそうですが、口コミで評判が広がり看板メニューになったとのこと。
 「辛麺」のルーツは神奈川県川崎市のソウルフードとして親しまれている「ニュータンタンメン」だそうです。

オススメの店!【辛麺屋 桝元 本店】(宮崎県延岡市)

めんま

上述の「辛麺」発祥のお店ですが、当初と運営元は変わっており、現在は「株式会社桝元」として全国各地に店舗を展開しています。

トマトラーメン

 「THE SNOOUP」や「トマトラーメン あうわ」といった専門店、宮崎ご当地麺「辛麺」を提供しているお店でもメニューに加えられていることが多く、宮崎県で最近提供店がどんどん増えている「トマトラーメン」。
 テレビ番組「秘密のケンミンSHOW」でも宮崎グルメでトマトラーメンが登場し、宮崎県公式観光サイト「みやざき観光ナビ」においても新しい宮崎県のご当地麺候補として掲載されています。

オススメの店!【トマトラーメン あうわ】(宮崎県宮崎市)

めんま

元々は豚骨ラーメンがメインだったそうですが、少し変わり種のラーメンも作ろうとトマトラーメンの提供を始めたところ、提供率が8割を超える大人気メニューとなり、「トマトラーメン専門店」へ転換したそうです。

釜揚げうどん

 宮崎は江戸時代から四国との交流があり、明治以降は四国からの移住者が多かったことでうどん文化が根付いたといわれていますが、讃岐うどんとは異なる独自の変化を遂げたといわれています。
 個人店もチェーン店も「釜揚げうどん」が看板メニューのお店が多く、食感が柔らかくて細めの形状、つゆは甘辛で出汁をふんだんに使い、揚げ玉をトッピング、麺を食べ終わった後にはつゆに「うどん湯」を入れて割ることなどが特徴。
 食事としてはもちろん、飲んだ後の締めの一杯としてもよく食べられており、宮崎市内では深夜まで営業しているうどん店が多いのも面白いポイントです。

オススメの店!【天領うどん 新生町店】(宮崎県日向市)

めんま

宮崎県内北部を中心に店舗展開しているお店で、素材にこだわった「釜揚げうどん」が看板メニュー。あっさりした揚げ玉がたっぷり入っていて美味しかったです。

宮崎餃子

 総務省家計調査における餃子の年間支出額において、2021年と2022年の2年連続で日本一に輝いた宮崎市。
 今までは餃子の街として全国的に有名な静岡県の浜松市と栃木県の宇都宮市が毎年日本一を争い、どちらかが1位と2位になる状況が続いていましたが、宮崎市が日本一になったのは初めてのこと。
 「宮崎餃子」という独自の特徴はありませんが、宮崎は元々餃子を愛する地域だったそうで、宮崎の餃子文化のルーツになったといわれている延岡市の「黒兵衛」、九州各地に店舗展開し全国的にも有名な都城市の「ぎょうざの丸岡」、餃子の具材であるキャベツの宮崎一の生産地であり餃子の街として知られる高鍋町の老舗「餃子の馬渡」など、県内各地に餃子の名店があり、これらの名店が宮崎市に出店している影響もありそうです。
 全国的に宮崎餃子を広めようと2019年11月に発足した「高鍋ぎょうざ協議会」や、2020年9月に発足した「宮崎市ぎょうざ協議会」など、餃子を新たな観光資源と捉えて宮崎餃子の美味しさを伝える活動も行われています。

オススメの店!【たかなべギョーザ】(宮崎県高鍋町)

めんま

餃子の街として知られる高鍋町の2大有名店の一つで、特に熱々の鉄板で提供される「上海棒ギョーザ」が絶品です。

肉巻きおにぎり

 タレに漬け込んだ豚肉でご飯を巻き、オーブンでこんがりと焼き上げ、レタスに巻いて提供されるおにぎりで、宮崎県発祥のB級グルメ・ご当地グルメとして知られています。
 発祥のお店は宮崎市中央通に本店を構えるお店「にくまき本舗」。
 元々は従業員の賄いとして1994年に考案されたそうで、メニューに出すと常連客からも高い人気を得たことから、1997年11月に肉巻きおにぎりの専門店「とりあえず本舗」(後に「にくまき本舗」へ改名)をオープン。
 当初は三角だった形を食べやすく俵形に変更したり、サッパリ感と彩りを与えるためにサニーレタスを使ったり、おにぎりの中まで味が染みないことから別添の「タレ付」を販売するなど、様々な改良を重ねて現在の形になったとのこと。

オススメの店!【にくまき本舗 宮崎一番街店】(宮崎県宮崎市)

めんま

上述の肉巻きおにぎり発祥のお店。深夜まで営業しているので、この日の食べ歩きの〆にいただきました。

レタス巻き

 スーパーの惣菜売り場などでもお馴染みの「サラダ巻き」や、海外でも人気の「ロール寿司」などの原型になったといわれるお寿司。
 発祥の店は宮崎市にある昭和41年創業の寿司屋「寿司処 一平」で、初代創業者である村岡正二さんと、その友人で歌手・作曲家の平尾昌晃さんの2人の会話「おいしく野菜が食べられて、ヘルシーなお寿司を作ろう」がきっかけ。
 様々な試行錯誤の末、レタスと大海老を有明産の海苔で太巻きに仕立て、オリジナルマヨネーズで味を整えた「レタス巻き」が完成。
 当時はマヨネーズとお寿司の組み合わせは斬新だったので、難色を示す人も多かったそうですが、高度成長期のチャレンジ精神と相まって、徐々に受け入れられ全国へ広まっていったそうです。

オススメの店!【寿司処 一平】(宮崎県宮崎市)

めんま

上述の通りレタス巻きの元祖。食感の良さと味付けのバランスが絶妙で、感動の美味しさでした。

あんかけ焼きそば

 茹でた中太麺をフライパンで焼き、独自のあんかけスープをたっぷりかけたのが特徴で、延岡市のソウルフードといわれています。

オススメの店!【珉珉】(宮崎県延岡市)

めんま

あんかけ焼きそばの代表格・先駆けになったといわれるお店。具材がとても多くてボリューム満点でした。

流しそうめん

 宮崎を代表する絶景・観光スポットである「高千穂峡」は「流しそうめん発祥の地」としても有名。
 当時の新聞各社の支局員が屋外でそうめんを湯がき、高千穂峡の冷水にさらして食べて涼を得たということを記事にし、それを見た「千穂の家」というお店の社長が、試行錯誤の末に青竹の樋(とい)を利用した「流しそうめん」を考案。
 「流しそうめん発祥の地」は諸説あり、岐阜県郡上市の白鳥町にある「阿弥陀ヶ滝荘」も有名です。

オススメの店!【千穂の家】(宮崎県高千穂町)

めんま

上述の流しそうめん発祥のお店で、一人でも気軽に流しそうめんが楽しめます。「高千穂峡」も絶景でお気に入りです。

特ホル丼

 五ヶ瀬町のご当地グルメで、町内唯一の精肉店「宮部精肉店」の名物である、豚のハラミを自家製のタレに漬けこんだ「特ホル」をご飯にのせたもの。
 2013年に宮崎市で開催された「MRTご当地グルメコンテスト」で優勝し、住民に愛される名物になったそうです。

オススメの店!【特産センターごかせ】(宮崎県五ヶ瀬町)

めんま

特産品やお土産、地元の農家さんが作った新鮮な野菜・果物などが並び、食堂では「特ホル丼」をはじめ五ヶ瀬の食材を使った五ヶ瀬うどんやそばなどがいただけます。

おび天

 日南市飫肥(おび)の名物で、日向灘の近海でとれる新鮮な魚のすり身に、豆腐、黒砂糖、味噌などを加えて油で揚げる「揚げかまぼこ」の一種。
 江戸時代に領民たちによって考案されたといわれており、元々飫肥周辺では味噌を使う料理が多く、南西諸島からの移住者を中心に19世紀半ばにサトウキビの栽培が始められたことを背景に、味噌と黒砂糖を使う「おび天」が誕生したと考えられているとのこと。
 鹿児島名物の「さつま揚げ」によく似ているそうですが、「おび天」の方が柔らかくフワッとした食感が特徴だそうです。

オススメの店!【元祖おび天本舗 おび天 蔵】(宮崎県日南市)

めんま

お土産用のおび天の製造販売や、郷土料理が食べられる飲食店を展開しているおび天専門店。「厚焼卵」や「かつおめし」など、おび天以外の郷土料理も美味しかったです。

厚焼卵

 日南市飫肥(おび)の名物で、一般的な卵焼きとは異なり、プルンとツルツルとした質感で、まるで和風のプリンのようだといわれています。
 祝いの席で食べられていたものが始まりといわれており、かつては殿様献上品だったそうで、今でも正月やお祝い事などで食べられるという郷土料理。
 以前は家庭で作られることもあったそうですが、とても手間がかかるために作られなくなり、今は食べられるお店も限られています。

オススメの店!【おびの茶屋】(宮崎県日南市)

めんま

観光客が気軽に立ち寄れる茶屋として、倉庫を改装して開いた厚焼卵の専門店。持ち帰りの販売はもちろん、店内で楽しめるお茶と厚焼卵のセットもあります。

かつおめし

 自然の地形を活かした天然の漁場が点在する日南海岸は古くから漁業が栄え、特にかつおやマグロの水揚げが有名であり、日南市は一本釣りかつおの水揚げ高が日本一といわれています。
 「かつおめし」は日南市の漁師料理がルーツといわれる郷土料理で、新鮮なかつおの刺身を漬けにしたものをご飯にのせて、お茶漬け風に食べる料理。
 かつお漁船の中で漁師たちが獲れたてのかつおの刺身を食べた後、残った刺身をご飯の中に入れて、熱い茶を注いで食べたのが始まりだそうです。
 飽きるから漬けにして味を変えたり、家庭で作られるようになってからは、醤油以外の調味料を使ってタレの味を工夫したり、お茶ではなく出汁をかけたりなど、より美味しく進化していったとのこと。
 例年初がつおの揚がる3月には、この「かつおめし」をお手頃価格で食べられる、「南郷かつおめしフェア」も開催されているとのこと。

オススメの店!【びびんや】(宮崎県日南市)

めんま

「かつおめし」や「魚うどん」、「かつおのタタキ」など、地の魚を使った郷土料理を取り揃えた人気店です。

日南一本釣りカツオ炙り重

 自然の地形を活かした天然の漁場が点在する日南海岸は古くから漁業が栄え、特にかつおやマグロの水揚げが有名であり、日南市は一本釣りかつおの水揚げ高が日本一といわれています。
 「日南一本釣りカツオ炙り重」は2010年5月1日に日南市の新・OMOTENASHIご当地グルメとしてデビュー。
 刺身で食べられる新鮮なかつおを使い、各店オリジナルの2種類の漬けかつおを用意、七輪で炙った漬けかつおを重箱に盛られたご飯にのせていただき、締めにはお茶漬けにすることも可能。
 刺身やタタキなどの定番の食べ方や、郷土料理の「かつおめし」など、様々な美味しい食べ方がある中で、全く新しいかつお料理として考案されたご当地グルメで、2024年6月時点で提供食数は35万食を突破したとのこと。

オススメの店!【港の駅めいつ】(宮崎県日南市)

めんま

県内有数のかつお一本釣り基地である目井津港にある施設。郷土料理や新鮮な魚が食べられるレストランに、地獲れの魚やバラエティ豊かな加工品・お土産品などを販売する物産館が併設されています。

伊勢えび

 日南海岸の伊勢えびは黒潮の恵みをたっぷり受け、立派な体に長いひげと身が大ぶり、荒波にもまれた身はキュッとしまり、柔らかな食感なのが特徴で、日南を代表する秋の味覚として親しまれています。
 伊勢えび漁が解禁となる9月からの約3カ月間は、伊勢えびの美味しさをPRするイベント「日南海岸伊勢えびまつり」が開催され、市内の飲食店やホテルなど各店舗ごとにそれぞれ趣向を凝らした伊勢えび料理が提供されます。
 ちなみにほぼ同じ期間、大分県佐伯市と宮崎県延岡市でも「東九州伊勢えび海道・伊勢えび祭り」が開催されています。

オススメの店!【大海】(宮崎県日南市)

めんま

伊勢海老料理が看板メニューの海鮮料理店。伊勢えびの禁漁期間となる4~8月にも生け簀や近くの港でストックすることで、通年伊勢えび料理を提供しています。

むかでのり

 日南地方で採れる「トゲキリンサイ」という海草を煮固めて味噌漬けにした郷土料理で、名前の由来は「トゲキリンサイ」が濃い紫紅色の海藻でムカデの足のような形をしていることから。

オススメの店!【大海】(宮崎県日南市)

めんま

「伊勢えび」でも紹介したお店。「むかでのり」はお手頃価格の単品で注文可能です。

 延岡市では毎年10月から12月上旬にかけて五ヶ瀬川に「鮎やな」が設置され、秋の風物詩として知られています。
 「鮎やな」は産卵のために川を下る鮎の習性を利用し、川をせき止めてその一部に流れ口を作って「落て簀(おてす)」と呼ばれる竹のスノコに誘い込む、江戸時代から300年以上続く伝統的漁法。
 全国的に見られる漁法ではあるものの、川幅が100mを超える箇所があり、市街地の近くに架設される鮎やなは非常に珍しく、国内最大級の壮大なスケールを誇るとのこと。
 毎年鮎やな架設期間中には鮎やな食事処もオープンし、獲れたての鮎を使った塩焼きや味噌焼き、せごし、鮎飯など、様々な鮎料理が満喫出来ます。

オススメの店!【鮎やな ささき】(宮崎県延岡市)

めんま

延岡の老舗料亭である「本家ささき」が運営する鮎やな食事処。食の拠点施設「かわまち交流館」にて秋に期間限定で営業しており、お店のすぐそばでは鮎やなの見学もできます。

メヒカリ

 延岡市の沖合日向灘の水深300m前後のところで漁獲される、標準和名「アオメエソ」という5~15cm程の小魚で、大きな目が青くキラキラ輝いて見えることから「メヒカリ」と呼ばれるようになったそうです。
 かつては底引き網漁の深海エビ引き網で取れる雑魚として扱われ、漁師の食事や養殖用のエサに使用していたそうですが、淡白な白身とふんわりとした食感を知ってもらおうと、延岡市の日本料理店が試行錯誤を繰り返して料理を開発し、マスコミで紹介されるようになって知名度が上がったとのこと。
 代表的な料理は唐揚げですが、他にも南蛮漬け、天ぷら、塩焼など、特に新鮮なものはお刺身でも食べられるそうです。

オススメの店!【日本料理 高浜】(宮崎県延岡市)

めんま

「めひかり料理発祥の店」を掲げる、大正5年(1916年)創業の老舗料理店。みりん干し、南蛮漬け、刺身、唐揚、天ぷらなど、上品でクセのないメヒカリ料理はどれも美味しかったです。

串間活〆ぶりプリ丼ぶり

 宮崎県の南端である串間市の沿岸に広がる日向灘の沖合ではブリの完全養殖が行われていて、県内で生産される養殖ブリの生産を一手に引き受けているのが「黒瀬水産」という会社。
 「黒瀬ぶり」というブランド名で売り出しており、年間を通して安定供給が可能な養殖ブリの強みを活かした串間市の新しいご当地グルメとして開発されたのが、「串間活〆ぶりプリ丼ぶり」。
 平成25年3月24日に提供開始され、2022年の「ご当地どんぶりランキング」では全国2位を獲得し、令和4年5月時点で16万食を突破したとのこと。

オススメの店!【串間温泉 いこいの里】(宮崎県串間市)

めんま

炭酸水素イオンの含有量などが全国平均の3倍以上、全国でも2、3番目に多いとされている美人の湯「串間温泉」を楽しめる温泉施設ですが、館内のレストランで「串間活〆ぶりプリ丼ぶり」を提供しています。

チョウザメ

 小林市は市内に約75ヶ所もの湧水地があり、出の山公園の湧水は名水百選にも選ばれるなど「名水のまち」として知られています。
 その豊富な名水を活用した養殖漁業も盛んで、昭和58年には「宮崎県水産試験場小林分場」がチョウザメ研究に取り組み、平成16年にはシロチョウザメの完全養殖に日本で初めて成功。
 チョウザメといえば世界三大珍味の1つ「キャビア」の印象が強いですが、サメとは異なる別の種類の魚なので、魚肉もアンモニア臭が無く淡白でとても美味しいとのこと。
 小林市ではチョウザメを特産品としてPRしており、「小林チョウザメ炙りちらし」や「小林チョウザメにぎり膳」といったご当地グルメも開発しています。

オススメの店!【和食亭海せん】(宮崎県小林市)

めんま

生・炙り・創作3種類のにぎり寿司6貫、チョウザメのコラーゲン鍋、お吸い物、軟骨唐揚げが一緒になった「小林チョウザメにぎり膳」を提供している和食料理店です。

 小林市は市内に約75ヶ所もの湧水地がある「名水のまち」と呼ばれており、中でも有名なのが霧島山麓の湧水群の一つで「名水百選」に選ばれた「出の山湧水(いでのやまゆうすい)」。
 「出の山湧水」の近辺には沢山の養魚場があり、鯉、鱒、チョウザメなどの淡水魚が養殖され、それらの養殖魚を使った料理を提供している食事処が多いのも特徴。
 中でも鯉はその代表格、名水で育てられた鯉は泥臭さやクセが無く、鯉こくや刺身は絶品です。

オススメの店!【霧島養魚センター】(宮崎県小林市)

めんま

「日本一うまい鯉料理」という看板に釣られて訪れたお店ですが、臭みやクセが皆無の鯉料理は本当に絶品です。

チーズ饅頭

 その名の通り中にチーズが入っているのが特徴ですが、外側にはクッキー生地などが使われるため、饅頭という名前ですが洋風の印象を受けるお菓子。
 プレーンタイプやチョコ、抹茶、マンゴーなど味にバリエーションがあり、生地もサクサクタイプやしっとりタイプなど、お店によって様々。
 1980年代に宮崎県で誕生したといわれていますが、発祥のお店といわれているのは宮崎県小林市にある「風月堂」と「南国屋今門」、宮崎市の「わらべ」など、諸説あるとのこと。
 洋菓子店、和菓子店、パン屋、お土産店など、様々なお店で販売している他、チーズ饅頭専門店も多いです。

オススメの店!【菓子工房 そらいろ】(宮崎県高千穂町)

めんま

独自にアレンジした看板商品「おひさまチーズまんじゅう」をはじめ、様々な種類のチーズ饅頭を販売しており、特にゴルゴンゾーラを使った「大人のチーズまんじゅう ブルー」がお気に入りです。

ねりくり・からいも団子

 餅と蒸したさつまいもを合わせて作る芋餅の一種で、食べる時はきな粉をまぶすのが特徴。
 江戸時代から作られていた料理とされ、年末年始に餅つきをする際に作って食べる風習があり、正月以外にもおやつとして食されるそうです。
 宮崎県の中でも主に都城市付近で食されていたそうで、地域によっては「ねったぼ」、「ねったくり」、「からいも餅」など、様々な呼び方があり、餡を入れた「からいも団子」という商品も販売されています。

オススメの店!【味のくらや 宮崎空港店】(宮崎県宮崎市)

めんま

宮崎特産のさつまいもや日向夏などを使用した、昔ながらの懐かしい手作り和菓子を販売しているお店。九州物産展などにもよく出店している有名店です。

鯨ようかん

 宮崎市佐土原町に300年以上前から伝わるといわれている伝統的な和菓子。
 米粉を練って伸ばした生地をあんで挟んだ蒸し菓子で、形は鯨に似せたもの、保存料を使用せず日持ちがしないことから「菓子の刺身」や「幻のお菓子」と言われることもあるとか。
 発祥については諸説あるそうですが、一説では1676年(延宝4年)に佐土原藩第4代藩主島津忠高が、生まれたばかりの万吉丸(後の佐土原藩第6代藩主の島津惟久)を残して26歳で世を去った後、家督を巡っての争いが起きたため、我が子の身を案じた母の松寿院が「我が子が大海を泳ぐ鯨のように力強くたくましく育つように」という願いを込め、鯨に似せた羊羹を作らせたのが由来。
 それ以来佐土原藩では、毎年端午の節句に縁起ものとすることが習わしになったとのこと。

オススメの店!【阪本商店】(宮崎県宮崎市)

めんま

創業は昭和初期という老舗。いつも早い時間に売り切れるという人気店なので、予約推奨です。

青島ういろう

 全国的には名古屋名物として知られている印象ですが、名古屋以外でも各地で名物になっていて、特に小田原、京都、山口などは有名な印象。
 宮崎では青島神社の近くにお店が多いことから「青島ういろう」と呼ばれています。
 青島では1877年頃から売られるようになったといわれており、名古屋と同様に粉と砂糖を主原料に蒸して仕上げるお菓子ですが、「鬼の洗濯岩」をイメージし、小さく切り波打つように並べるのが特徴。
 基本のプレーンタイプの他、名産の日向夏を使った宮崎ならではのういろうなど、お店ごとに様々な商品を販売しています。

オススメの店!【三松宇いろう本店】(宮崎県宮崎市)

めんま

お店は南宮崎駅からすぐ近くにあり、青島からは少し離れた立地ですが、青島ういろうの代表格として知られています。

白玉饅頭

 江戸時代に誕生し、150年以上の歴史があるといわれている国富町を代表する名物。
 一説によると、旧本庄六日町で暮らしていた宮永又次郎・シカ夫婦が、鵜戸神宮へ参拝に出かけた際、道中の堀切峠の茶屋で口にした団子がとても美味しかったため、国富町の自宅に戻ってからその味を再現しようと試行錯誤して誕生したのが白玉饅頭だそうです。

オススメの店!【井上白玉屋】(宮崎県国富町)

めんま

100年以上の歴史があるという老舗で、こちらのお店の白玉饅頭はふるさと納税の返礼品にもなっています。

完熟マンゴー

 宮崎県を代表する特産品として全国的な知名度を誇る「完熟マンゴー」。
 1984年に農業視察に訪れた沖縄でマンゴーの美味しさに衝撃を受けたことから、沖縄の農家に教えを受けて宮崎でも栽培を開始。
 マンゴーは完熟すると自然に落果する性質であることから、落ちる前に実を受け止めるネット収穫という方法を1987年に確立し、1989年には品質が安定して県内各地に生産が拡大。
 2001年には宮崎県産完熟マンゴーのブランドとして、重さが350g以上、糖度15度以上、実が鮮やかな紅の部分が半分以上のものを「太陽のタマゴ」として公式に認定。
 「太陽のタマゴ」1個丸々はとても高級ですが、「完熟マンゴー」を使ったスイーツやお土産など、お手頃価格で購入出来る様々な商品が販売されているので、宮崎では気軽にマンゴーが楽しめます。

オススメの店!【フルーツ大野】(宮崎県宮崎市)

めんま

完熟マンゴー、日向夏など、宮崎特産のフルーツをはじめ、全国各地の旬の果物や、海外産の珍しいフルーツも取り扱っている果物店。下の記事は移転前のもので、現在は宮崎市上野町で営業しています。

完熟きんかん

 宮崎県は「きんかん」の生産量が全国の7割を占める日本一の産地であり、特に有名なブランドが、生産量だけではなく品質も日本一を目指そうと1989年に誕生した完熟きんかん「たまたま」。
 品種は「ニンポウキンカン(寧波金柑)」というもので、JA宮崎経済連では開花結実後210日を目標に樹上完熟させ、糖度16度以上かつ直径28mm以上で皮のまま食べることができるものを「たまたま」、さらにその中でも糖度18度以上、直径32mm以上の大玉かつA品のみを選び出したものを「たまたまエクセレント」として出荷しているとのこと。
 「たまたま」という色々気になる名前の由来は、美味しいきんかんがたまたま偶然にしか出来ないことや、宮崎県内で広く名前を募集した中で宮崎市の小学生が出した「たまたま」というネーミングが採用されたなど諸説あるようです。

オススメの店!【道の駅えびの】(宮崎県えびの市)

めんま

こちらの道の駅ではソフトクリームやお土産など、「たまたま」を使った様々な商品を販売しています。

日向夏

 宮崎県原産の柑橘で、江戸時代末期にあたる文政年間(1818年~1831年)に旧宮崎郡(現宮崎市)の赤江村城ヶ崎に隣接する曽井にて、自生しているのを偶然発見された純国産果実。
 栽培面積、収穫量ともに日本一である宮崎県では「日向夏」、高知県では「小夏」、静岡県や愛媛県などでは「ニューサマーオレンジ」と呼ばれ親しまれているとのこと。
 果実をそのまま食べる際は、指などで皮を全てむくのではなく、りんごの皮むきをするように外果皮(フラベド)のみを薄くむき、ふかふかの白い中果皮(アルベド)を果肉と一緒に食べるのが特徴で、白皮はほんのりと甘味があり、果肉と一緒に食べることで果肉の爽やかな酸味とのハーモニーが楽しめるとのこと。
 宮崎では日向夏を使ったお土産商品やスイーツ、ジュースなど日向夏を使ったグルメや商品のバリエーションが豊富。

オススメの店!【道の駅 フェニックス】(宮崎県宮崎市)

めんま

人気商品である5種類のソフトクリーム(マンゴー・日向夏・明日葉・ロイヤルショコラ・濃厚ミルク)が楽しめる他、日南海岸国定公園内「堀切峠」一帯に位置し、眼下には波状岩「鬼の洗濯板」と美しい海が見渡せる絶好のビュースポットになっています。

へべす

 日向市が原産地の香酸柑橘で、「へべす」という名前は江戸時代の末期に発見した長曾我部平兵衛さんの名前が由来といわれています。
 見た目はスダチやカボスに似ていますが、独特の香気・風味を持ち、酸味がまろやかで、皮が薄くて果汁が多いことが特徴。
 日向市ではかつてから嫁入りの際にへべすの苗木を渡す「へべすと嫁入り」という風習があり、一軒家の庭先には必ずへべすの木が植えられていたそうです。

オススメの店!【馬ヶ背茶屋】(宮崎県日向市)

めんま

絶景が人気の観光地「馬ヶ背」の駐車場横にあり、地酒やお菓子などのお土産品、へべすを使った加工品などを取り扱ったお店で、中でも「へべすソフトクリーム」は大人気商品とのこと。

まとめ

 今回のまとめ記事は、私自身が宮崎旅行で食べた思い出の振り返りのようなものであり、もちろん他にも聞いたことがないもの、食べたことがないものなど、まだまだたくさんの名物があると思います。
 他にもオススメの料理があれば、気軽にコメントやメッセージで教えていただけると嬉しいです。
 これからも宮崎には何度も遊びに行く予定なので、こちらの記事はその都度追加・更新していく予定です。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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