訪問日:2021年5月2日(日)
盛岡冷麺とは
「盛岡じゃじゃ麺」、「わんこそば」と並び「盛岡三大麺」に数えられる、岩手県盛岡市を代表する名物『盛岡冷麺』。
盛岡冷麺の大きな特徴は小麦粉とでんぷんを使用し、主に押し出し製法で作られるというツルッとしたコシが強い麺。
スープには牛ガラをメインに使用し、トッピングにはキムチ、牛すじ肉、玉子、キュウリなどの他、スイカ、リンゴ、梨など季節の果物がトッピングがされることが多く、ほとんどのお店で辛さの段階を選べるようになっていることが特徴。
元祖といわれているのは、昭和29年(1954年)創業の「食道園」というお店。
創業者である朝鮮半島北部の咸興生まれの青木輝人氏が、辛みのないあっさりした平壌冷麺に、故郷である咸興の辛みのある冷麺の味を融合させて創作したのが始まりだそうです。
咸興冷麺は、甘辛いソースに麺を混ぜ合わせていただく「ピビン冷麺」、平壌冷麺はミルクのようにまろやかな高麗キジの出汁に、酸味のある大根の水漬け「冬沈漬(トンチミ)」の汁を加えたあっさり味のスープ冷麺。
そこで青木氏は高麗キジの出汁に似た牛スープに酸味と辛味のあるキムチを組み合わせ、平壌冷麺の特徴であるソバ粉を練り上げた黒っぽい麺は、色味が美味しそうに見えなかったことからそば粉の代わりに小麦粉を使って半透明の麺に仕上げ、朝鮮半島の麺特有のコシの強さはそのままに、喉ごしの良さと見た目の美味しさを加えた独自の冷麺を作り上げたとのこと。
当時は食べ慣れない盛岡の人からも酷評されたそうですが、次第に人気が出始め、昭和40年代以降には冷麺を提供するお店が次々とオープンし、盛岡の味として根付いていったようです。
「食道園」では現在でも「平壌冷麺」という看板を掲げていますが、『盛岡冷麺』という名称で呼ばれるようになったのは、「ぴょんぴょん舎」の前身である「ぴょんぴょん亭」が1986年に「ニッポンめんサミット」に出店した際に名付けられたのがきっかけだそうです。
驚くほどコシが強い独特の食感がクセになり、盛岡を訪れたら必ず食べたいくらい、個人的に大好きなご当地グルメである『盛岡冷麺』。
盛楼閣


今回食べに訪れたのが、盛岡駅東口からすぐ近くにある6階建のビル「ワールドインGENプラザ」の2階にある焼肉店『盛楼閣(せいろうかく)』。
オープンは1981年12月12日で、35周年の節目として創業記念日の2015年12月12日にリニューアルオープンしたと公式サイトに書いてありました。
盛岡冷麺の人気店として有名なだけでなく、上質な黒毛和牛にこだわった焼肉の美味しさにも定評があり、食べログの焼肉百名店には2019~2021年と3年連続で選出されています。
アクセス
場所は盛岡駅の東側すぐ目の前にあり、駐車場は近隣コインパーキングを利用。
混雑状況
この日は日曜日、お店には16時半頃に訪問。
この時はまだ店内が空いていましたが、その後どんどんお客さんが訪れ、17時頃にはほぼ満席になっていました。
メニュー・商品ラインアップ


メニュー写真が見にくいですが、公式サイトにも掲載されています。
盛岡冷麺が有名なので、冷麺だけ食べて帰る人も多いようですが、せっかく来たので今回は冷麺と焼肉も注文。
感想

【盛楼閣冷麺】1000円(税込)
辛さは特辛・辛口・中辛・ちょい辛・普通・ひかえめ・辛み別と7種類から選べたので、今回は普通で注文。
スープはかなり甘さが効いた味付けで、赤い色味の割に辛さは控えめでとてもまろやか。
キムチは酸味が強めで良いアクセントになっていました。
麺はグニュグニュとした独特で力強いコシがある食感の太麺。
具材では大きなスイカがインパクト大ですが、このスイカがまたよく熟れていて甘かったです。



【ハツ】850円(税込)
【ロース(肩ロース)】1450円(税込)
ハツはプリプリで柔らか、あっさりとした上品な味わい。
肩ロースは少しかたいの2枚とすごく柔らかい4枚の組み合わせだった気がします。
ジュワッと旨味濃厚な肉汁が溢れ出しジューシー、脂もそこそこ乗っていてこってりした味わい。

【生ラム肩ロース】1000円(税込)
こちらは少し凍った状態での提供。
香りはにはクセが無く、少し弾力のある柔らか食感で美味しかったです。
今回頼んだ焼肉はどれもタレが効いてるタイプだったので、焼いてからそのまま食べても美味しかったですが、やはりタレをつけた方が更に旨味が増して美味しかったです。
こちらのお店のタレはサラッとした透明感のある、あっさりしたタイプでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
盛楼閣
019-654-8752
岩手県盛岡市盛岡駅前通15-5 ワールドインGENプラザ 2F
コメント