訪問日:2026年2月21日(土)
こけら寿司


高知県東洋町の郷土料理「こけら寿司」。
「こけら寿司」は四角い木枠に酢飯と具材(鯖・人参・椎茸・玉子・人参の葉など)をどんどん重ねていく押し寿司の一種。
名前の由来は、上に敷き詰める具材が木の切れ端(こけら)に似ているという説や、何段にもなった酢飯と酢飯の間の薄い板がこけら葺きの屋根に似ているという説など、諸説あるようです。
大きいものになると米は5升も使われるそうで、木枠から抜いたばかりの「こけら寿司」は箱のような形状、これを食べやすい大きさに切り分けて提供されます。
デコレーションケーキのようなカラフルな見た目が特徴で、具を幾重にも重ねる様子が「喜びを重ねる」という意味合いを持たせ、縁起物として伝わっているとのこと。
その歴史は古く、野根の北川家の記録には、元治元年(1864年)の出産祝いの見舞いの品に「酢 鈔鉢入 但こけら上仕成味よし」(寿司、皿鉢に盛り付けたこけら寿司 大変よくできていて味がよい)と書かれており、少なくとも1800年代には作られていたといわれています。
昭和61年(1986年)には「全国おにぎり100選」にも選定されたそうです。
野根キッチン
東洋町では各家庭に1つはこけら寿司の木枠があり、味とともに代々受け継がれ、1980年代頃までは各種祝い事の際に家庭でこけら寿司を作っていたようですが、徐々に結婚式場や宴会場などを利用するようになり、それに伴って家庭でこけら寿司を作ることは無くなってしまったようです。
その後は婦人会等や個人がこけら寿司の製造販売を行ったりし、2002年に野根の野口登志恵さんが冷凍こけら寿司の製造販売を開始。
2005年にはこけら寿司の継承と地域の活性を願って結成した主婦グループ、『野根キッチン』がこけら寿司の製造販売を開始。
現在継続的にこけら寿司を製造販売をしているのは『野根キッチン』のみだそうです。

『野根キッチン』は毎週土曜日にバス停野根の前で開催している朝市(高知県安芸郡東洋町野根丙1654-3)で販売している他、「海の駅 東洋町」でも販売を行っているとのこと。
また冷凍商品の通販も行っています。
今回は朝市に買いに行くことにし、電話で取り置きが可能とのことなので、前日の朝9時頃に予約をしておきました。
アクセス
朝市はバス停野根の前で開催されており、近くに電車は通っておらず、今回は車での訪問。
店舗前に駐車可能でした。
混雑状況
この日は土曜日、朝市開始時間の7時半に訪問。
この時先客は無しで、商品もまだ準備中という感じでしたが、取り置きの分はすんなり購入できました。
メニュー・商品ラインアップ
朝市とはいっても、各地で開催されているような様々なお店が立ち並ぶものではなく、こちらの1店舗でこけら寿司、地場の野菜、果物、魚、スイーツなどが販売されるようです。
商品はまだ並んでいなかったので、撮影しておらず、申し訳ありません。
感想


【こけら寿司1パック】450円(税込)
1パック5切れ入り。
お米は清流野根川の水で育った野根コシヒカリ、酢飯には柚子酢を100%使用。
中には焼き鯖が混ざっているそうですが、酢に焼いた鯖の身をほぐし入れたものを「酢にごし」といい、これをご飯に混ぜることでコクのある酢飯になるとのこと。
酢飯は柚子酢の爽やかな風味と酸味が利いた、とても香り高くさっぱりとした味わい。
人参と椎茸は甘味の利いた味付けで、卵はふんわりとまろやか、まばらに混じった鯖の旨みが相まって、素朴ながらとても奥深い味わい。
以前から食べてみたかったこけら寿司ですが、どこを探しても全く見当たらず、ようやく売っている場所を見つけることができて良かったです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://nonekokera.localinfo.jp
食べログ
野根キッチン
090-7542-4435
高知県安芸郡東洋町野根丙1654-3

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