訪問日:2023年9月12日(火)
群馬三大うどん
群馬の冬は日照時間が長く、新潟県境や北部の山々から乾燥した冷風「からっ風」が強く吹く乾燥した気候であり、水はけのよい土壌が小麦作りに適していることから、「おっきりこみ」、「すいとん」、「炭酸まんじゅう」など、小麦粉を使った様々な郷土料理が根付いているとのこと。
小麦粉料理の定番である「うどん」も主食として親しまれ、各地域ごとに気候や特色を活かした個性豊かなうどんが誕生したそうです。
中でも有名なのが桐生市の「ひもかわ」、館林市の「館林のうどん」、渋川市の「水沢うどん」。
この3つは「群馬三大うどん」とも呼ばれています。
『水沢うどん』とは
今回食べに訪れたのが、群馬県渋川市伊香保町水沢地区で名物となっている『水沢うどん』。
『水沢うどん』は香川の「讃岐うどん」、秋田の「稲庭うどん」と並び、「日本三大うどん」の一つに数えられるといわれています。
(※「日本三大うどん」は他にも、きしめん(名古屋)、五島うどん(長崎)、氷見うどん(富山)など諸説あり)
透明感のある艶と、ツルツルとした喉ごしが楽しめる麺が特徴で、シンプルに麺の味わいを楽しめる「ざるうどん」で提供されることが多いようです。
タレはお店によっても異なりますが、オーソドックスな醤油ダレの他、香り高くまろやかな胡麻ダレも定番。
その歴史は古く、推古天皇の時代(592~628年)に水澤寺の創建に尽力した高麗からの渡来僧・恵灌僧正がうどんの製法を伝授したと伝わっているそうで、伊香保温泉のシンボル石段街ができた天正4年(1576年)頃、湯治客や水澤観世音の参拝者に、地元産の小麦と水沢の湧水で打ったうどんを供するようになったのが始まりとされています。
現在では寺の門前にうどん専門店が軒を連ね、全長1.5kmの「水沢うどん街道」を形成。
渋川伊香保温泉観光協会では「伊香保水沢うどんマップ」も制作されているようで、公式サイトには水沢うどんを提供するお店として、2024年1月確認時点で13店舗が掲載されていました。
どのお店も夜営業は無く、昼か夕方に閉店するという営業形態。
大澤屋
今回訪れたお店が、「水沢うどん街道」にあるお店の一つ『大澤屋』。
創業は昭和45年(1970年)。
店舗は2024年1月に公式サイトを確認した時点で、「大澤屋 第一店舗」、「大澤屋 第二店舗」、「大澤屋 石段店」、「カレーうどん専門店 游喜庵」、合計4店舗を展開している人気店。
今回は『大澤屋 第一店舗』へ。
店舗は改装中のようでしたが、ちゃんと営業はしていました。
混雑状況
この日は平日の火曜日、お店には午前10時過ぎに訪問。
店内はとても広く、到着時はだいぶ空いていましたが、時間が経つにつれてどんどんお客さんが増えていきました。
メニュー・商品ラインナップ
注文は席にあるタブレットで入力。
メニュー写真は見にくいですが、一覧は公式サイトに各店舗ごとに掲載されています。
お店のオススメは水沢うどんで定番の「ざるうどん」。
通年で提供しているそうで、夏だけでなく冬も「ざるうどん」で食べるのがオススメとのこと。
冬でも楽しめるようにお食事処を床暖房で暖かくしてあるそうです。
また契約栽培で作られている群馬県産の舞茸を使った天ぷらも人気メニューとのこと。
今回はつゆが2種類楽しめるざるうどんを注文!
感想
【つゆ二種セット】1045円(税込)
職人が手作りする三角形の竹ざるにうどんを盛ってあり、つゆは醤油ダレと胡麻ダレの2種類、薬味には刻みネギとわさび、生姜、すりごま。
麺は透明感と艶がありピカピカのツルツル、平打ち気味で太さは普通くらい。
モチッとした適度なコシとグニュッとした伸びを兼ねた食感。
醤油ダレはキリッと濃口で鰹っぽい節類の風味豊か。
胡麻ダレは香ばしく甘さが効いたまろやかな味わい。
個人的には胡麻ダレの方が断然好みという結果でした、美味しかったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
大澤屋 第一店舗
0279-72-3295
群馬県渋川市伊香保町大字水沢125-1
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