訪問日:2019年3月21日(金)
らーめん もとむら

1980年オープン、『佐賀ラーメン』を代表する名店として知られるこちらのお店。
九州各地様々な豚骨ラーメンがありますが、佐賀にもまた『佐賀ラーメン』という独自の特徴を持った豚骨があるとのこと。
現在の九州豚骨のルーツは主に久留米ラーメンと言われていますが、佐賀ラーメンもまた久留米ラーメンの影響が強いラーメン。
現在主流となっている白濁した豚骨スープは、久留米で「三九」という屋台を営んでいた杉野勝美さんが、豚骨を焚きすぎて失敗したことによって、偶然生まれたと言われています。
杉野さんは三九の常連だった四ヶ所(しかしょ)日出光さんに経営を譲り、自身は北九州に来々軒を開店。
四ヶ所さんはその後、熊本玉名や福岡八女に支店を展開。
このお店が熊本ラーメンなどに影響を与えたといわれています。
これらの支店も後に譲渡し、四ヶ所さんは佐賀に1956年に「中華そば専門店三九」を開店。
この佐賀の三九で修業した大串進さんという方が、1958年に『一休軒』を起こし、独自の佐賀ラーメンを作り上げていったといわれています。
もとむらの店主は一休軒での修業を経て、暖簾分けの形で「一休軒 鍋島店」としてオープン。
現在の「もとむら」いう屋号には2011年に変更されたそうです。
また、一休軒の本店は2011年に広島に移転し、「三九」は2013年に火災にあったことで休業、2017年には正式に閉業となったとか。
佐賀ラーメンの大まかな特徴は、博多系とは異なり、少し太めの麺を使う久留米に近いタイプと言われていますが、久留米ラーメンよりは塩分と脂分は控えめに作られると言われています。
またトッピングに生卵が入るのも特徴の1つ。
佐賀ラーメンのお店はいくつか行ったことがありますが、こちらのもとむらはまだ行ったことが無く、今回念願の初訪問となりました。
アクセス
お店は鍋島駅が最寄りで、徒歩15分ほどの距離。
駐車場は店前にありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には17時半頃の訪問。
この時店内には家族連れが1組と空いていました。
メニュー・商品ラインアップ

メニューはラーメン、玉子ラーメン、特製ラーメンに若干のサイドメニューとシンプル。
やはり佐賀ラーメンでは玉子は入れておきたいところ、玉子ラーメンを注文。
感想

【玉子ラーメン】620円(税込)
チャーシュー数枚に、海苔、ネギ、そして追加の卵。
継ぎ足しで作るという豚骨100%というスープは、ほんのりと広がる豚骨の風味に、コクはあるものの脂っこさは無く口当たりスッキリ、味付けも優しめです。

麺は中細麺くらいのストレート麺で、コシは適度なモチっと食感。
チャーシューは味付け濃い目で、少し脂身多めの柔らかいタイプでした。
卵はスープに溶かしてまろやかにするのが好みです。
佐賀ラーメンは久留米より少しクセが少なめで食べやすいタイプが多い印象、こちらのラーメンも優しい味わいで食べやすい豚骨ラーメンでした。
ご馳走様でした。
公式サイト等
食べログ
らーめん もとむら
0952-26-8095
佐賀県佐賀市鍋島町大字八戸1144-1
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