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ルーツはうなぎ?!群馬・桐生名物『ソースかつ丼』発祥の店!【志多美屋本店】(群馬県桐生市)

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本サイトでは、実際に訪れた際の感想とともに、お店の基本情報や混雑状況、アクセス・駐車場情報、メニューや商品ラインアップなどを可能な範囲で調査し、記事を執筆しています。

名物・ご当地グルメ・郷土料理を取り上げる記事では、その名物の特徴や歴史を詳しく解説しております。

本記事の内容は、確認時点(訪問日・更新日等)の情報に基づいています。メニュー構成や価格、営業時間、定休日などは変更される場合があります。最新の状況は店舗公式サイトやSNS、または直接の問い合わせでご確認ください。

訪問日:2025年10月10日(金)

目次

群馬名物ソースかつ丼

「ソースかつ丼」は一般的なかつ丼のように卵とじにせず、ソースをかけて食べるかつ丼のことで、福井、福島、群馬、長野、山梨、栃木などで名物になっており、地域によっては「かつ丼」といえば「ソースかつ丼」のことを指します。

ソースに浸したとんかつをご飯にのせたもの、とんかつをのせた後に全体にソースをかけて提供されるもの、ソースがかかっていない状態で提供され個人の好みの量・種類のソースをかけるもの、キャベツの有無など、そのスタイルも地域によって様々。

「ソースかつ丼」の起源については明確な資料も少ないため、全国各地で独自の発祥説があり、どこのお店が元祖なのかは定かではないようですが、現状確認されている中で特に有名な最古の説には以下のようなものがあります。

●明治30年頃に山梨県甲府市の「奥村本店」の5代目が東京へ出かけた際にカツレツを食べ、感動してメニューに取り入れようとしたものの、当時出前が主流だったそば店では器が一つで済む丼物が中心だったため、キャベツの上に揚げたてのとんかつをのせ、ソースをかけて食べる「かつ丼」が誕生。1995年9月付けの地方紙「山梨日日新聞」に、関係者への聞き取りをした上で、少なくとも明治30年代後半には「奥村本店」で「かつ丼」が提供されていたという記事があったという説。

●福井県出身の「ヨーロッパ軒」の初代・高畠増太郎が、料理研究留学先のドイツから帰国後、東京市牛込区(現・東京都新宿区)早稲田鶴巻町の早稲田大学前に店を構え、大正2年(1913年)に東京で開かれた料理発表会で初披露したという説。(※記録として残っている限りで最古)

また卵とじのかつ丼は、1918年(大正7年)に早稲田大学近くにあった蕎麦店「三朝庵」にて、宴会のキャンセルで余ることがあったとんかつを冷めても美味しく食べられるように、「卵でとじたらどうか」と常連の学生から提案されて誕生したという説が有名。

時系列で見るとソースかつ丼の方が歴史が古いことから、「かつ丼の元祖」=「ソースかつ丼」ではないか?ともいわれています。

群馬県では桐生市、前橋市、伊勢崎市などで名物になっており、上述の歴史とは別に群馬県でも独自の発祥説が存在し、有名なものは以下の通り。

●大正4年(1915年)に前橋で創業した「西洋亭」の女性店主により「ソースかつ丼」が提供されたことが始まり。

●大正15年(1926年)に創業した桐生市の「志多美屋本店」が、うな重に着想を得て、当時流行していた西洋風のカツレツをご飯にのせ、鰻のタレとウスターソースをブレンドしたオリジナルソースを使ったソースかつ丼を大正~昭和初期頃に考案したことが始まり。
※誕生したのは「志多美屋本店」の前身である食堂や、兄弟が営む洋食店、時期も大正10年(1921年)頃に考案されたなど、様々な説があり情報がバラバラ

特徴も以下のように地域によって異なるようです。

前橋ソースかつ丼の特徴(前橋市公式サイトより)
●特製「ソース(たれ)」に「漬けこんだ(くぐらせた)」カツを「ごはんの上に直接乗せた」もの。
●ソースに浸されたカツが前橋ソースかつ丼の特徴。
●ソースはお蕎麦のつゆをベースにしたもの、創業以来継ぎ足したものなど、お店ごとの個性を生かした味。
●カツは「ヒレ」「ロース」などお店により選べる。
●カツはごはんの上に直接乗っており、キャベツなどは敷かれていない。

桐生ソースかつ丼の定義(農林水産省公式サイトより)
桐生市の飲食店組合と麺類商組合の有志が集う「桐生ソースかつ丼会」では、「豚ヒレ肉を使い、揚げたてのカツをソースにくぐらせ、丼に盛ったご飯にのせる」と定義づけている。
使うソースや豚肉の銘柄に明確な決まりはなく、家庭や店舗によって異なる味が楽しめる。

志多美屋本店

今回訪れたお店は、上述の群馬におけるソースかつ丼の元祖といわれているお店の一つ、群馬県桐生市浜松町にある『志多美屋(したみや)本店』。

公式サイトにお店の歴史については書いておらず、ネットで検索すると記事によって内容がバラバラなので、どれが真実の情報かはわかりませんが、お店を取材した記事によると、元々はうなぎ専門店として大正15年(1926年)に創業。

https://oishii-ensen.com/posts/shitamiya

創業者の弟がオムライスやカツライスなどを提供する洋食店「浜松屋」を営んでいたことから、うなぎのたれと洋食店で使っていたウスターソースを合わせてカツにくぐらせたソースかつ丼を考案したとのこと。

その後ソースかつ丼が人気となったためお店の主力商品となり、桐生市内で他にもソースかつ丼を提供する飲食店が増えていき、名物として定着したといわれています。

本店の他にも永楽町や相生町に「志多美屋」の支店が検索で出てきましたが、本店の公式サイトには記載がなく、直営の系列店ではなさそうですが、のれん分けなのか正確な関係は不明。

本店は2018年に一度行ったことがあり、今回久しぶりに再訪です。

アクセス

場所は桐生駅から徒歩13分くらいの距離。

駐車場は周辺にいくつか点在しているようですが、私はお店の北の信号をすぐ渡った先にある駐車場を利用しました。

またレジには「本6パーキング」の無料チケットがもらえる旨も記載されていました。

混雑状況

この日は平日の金曜日、お店には18時過ぎに訪問。

この時店内は客入り4〜5割くらいの印象で待ち時間かからず入店。

メニュー・商品ラインアップ

今回は『ソースかつ丼(4個入り)』を注文!

感想

【ソースかつ丼(4個入り)】1090円(税込)

カツはソースを纏っても衣がサクッとザクッとしっかり食感、ヒレ肉と思われる適度な弾力であっさりとした脂控えめの肉質。

ソースはウスターソースをベースに醤油、砂糖、みりんなども合わせているそうで、甘辛で少し和風の味わいが個性的。

この後連食でラーメンも食べに行く予定だったので、軽めの4個入りにしましたが、これなら6個入りでも良かったかもしれません。

それくらいあっさりと楽しめるソースかつ丼でした。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.sitamiya.com

食べログ

志多美屋本店

0277-44-4693

群馬県桐生市浜松町1-1-1

https://tabelog.com/gunma/A1002/A100201/10000217

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