訪問日:2021年5月3日(月)
のだ塩とは
岩手県野田村の特産品である天然塩『のだ塩』。
『のだ塩』は、海水を窯で炊いて結晶化させる、伝統的な直煮製法(じきにせいほう)で作られた自然海水塩。
原料には三陸・野田村の野田港より自然ろ過された地下海水を使用。
鉄鍋に薪をくべ続け、4日間じっくり煮詰めたあと1日乾燥させ、5日間かけて作られるそうです。
しかし約1.3トンの海水を煮詰めてできる塩はわずか約20~25kgとかなり少なめ。
粒は一般的な食塩(精製塩)より多少大きめ、海水のミネラル分が残っているため、ピリピリとした塩辛さは控えめで、まろやかな風味の優しい味が特徴。
野田村での製塩の歴史は古く、かつては牛の背に乗せて雫石や盛岡といった内陸へ運ばれ、米、粟、そば、豆などの穀物と交換されていたそうです。
明治38年からは塩の専売制となったことから、明治43年に全ての製塩が廃止。
しかし平成に入ってから、「村の宝の再発見することで、活性化につなげたい」と村の青年部が伝統的な製塩を実演する活動を開始。
製品化の要望も受けて野田港に「のだ塩工房」が建設されたそうです。
特産品として『のだ塩』単体での販売はもちろんのこと、『のだ塩』を使ったご当地グルメも色々作られています。
道の駅のだ のだ塩ラーメン

今回は『のだ塩ソフトクリーム』や『のだ塩ラーメン』が食べられるという『道の駅のだ』を訪問。

まずは店舗2階にある「レストランぱあぷる」でラーメンから食べることにしました。
この日は祝日、お店には14時過ぎに訪問。
店内は客入り5割くらいという印象。



お店のコンセプトは「農場や地元で採れた素材を使い、地元地域の主婦が創意工夫したお料理が楽しめる農家レストラン」。
ラーメン以外にもうどんやそば、ご飯物など様々なメニューがあります。
今回は「野田塩ラーメン」を単品で注文。

【野田塩ラーメン】550円(税込)
スープは綺麗に澄んだ透明、見た目通りあっさり優しく、カドの無いとてもまろやかな味わいです。
具材にはワカメ、チャーシュー、メンマ、ネギが入り、スープを飲むとほんのりとワカメ風味が広がります。
麺はプリプリした弾力のある中細縮れ麺で、あっさりスープとも好相性。
シンプルなラーメンでしたが、塩の良さが活かされた美味しいラーメンでした。
のだ塩ソフト

ラーメンを食べた後は、外にあるテイクアウトコーナー「ソフトクリーム販売所」へ。
なんとこちらは30人の大行列!
しかしテイクアウトなので回転は速く、待ち時間は15分くらいで済みました。

メニューを見ると塩ソフト以外にもオーソドックスなミルクやチョコ、ストロベリーなどがあり、アメリカンドッグやポテトといった軽食もあります。
一番上に書いてあった「なもみソフト」って何?と思ったのですが、こちらはのだ塩ソフトに山ぶどうジャムをかけたものだそうです。
今回は普通の「のだ塩ソフト」を注文。
容器がコーン3種類(ワッフル、スタンダード、フラワー)とカップから選べたので、フラワーコーンでお願いしました。

【のだ塩ソフト】300円(税込)
「のだ塩」と隠し味に「食用菊」が使われているそうで、うっすらと黄色がかった色味が特徴。
塩気はほんのりと効いている感じ、自然な甘さとミルクの旨味を引き立て、見た目からは想像できない衝撃の美味しさ。
香ばしいフラワーコーンのサクサクした軽い食感も美味しくて、確かにこれは大人気なのも納得の一品でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
レストランぱあぷる
0194-78-4171
岩手県九戸郡野田村大字野田第31地割31-1 道の駅のだ 2階
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