訪問日:2025年9月2日(火)
媛っこ地鶏とは
愛媛県の地鶏として平成14年(2002年)に誕生した「媛っこ地鶏(ひめっこじどり)」。
全国でも珍しい四元交配(名古屋種×ロードアイランドレッド×シャモ×ホワイトプリマスロック)の地鶏で、脂の乗りがよく、プリプリとした適度な噛みごたえ、コクのある肉の旨味、クセのない深い味わいが特徴。
その歴史は昭和63年(1988年)に始まるとのこと。
外国産鶏肉の輸入の拡大や消費者の高品質指向を背景に、県内の鶏肉の生産と商品の拡大を目的として、愛媛県養鶏研究所が高品質肉用鶏「伊予路しゃも」を開発。
「伊予路しゃも」は、シャモの雄にロードアイランドレッドと名古屋種の交配種である雌を掛け合わせたもので、肉質は良いものの、長期間の飼育や小さな出荷体重、飼料要求率が悪いことから、それに見合う販売価格が適わずあまり普及しなかったそうです。
消費者ニーズは味も価格も高品質鶏とブロイラーの中間的なところに移行してきたため、「伊予路しゃも」の肉質の良さを保ちながら課題点を克服できる肉用鶏の開発に取り組み、平成14年(2002年)に誕生したのが「媛っこ地鶏」。
「媛っこ地鶏」は「伊予路しゃも」の雌に、農林系ホワイトプリマスロックの雄を交配させたもので、早く大きく成長し、肉質も良いことが特徴。
平成15年(2003年)4月に愛称の公募により「媛っこ地鶏」と命名され、同年5月に生産者及び流通業者等を会員とする「媛っこ地鶏振興協議会」が設立。
平成18年(2006年)にはえひめ愛フード推進機構の「愛」あるブランド産品に認定。
現在は愛媛県内で約6万羽の生産規模だそうです。
ちなみに「地鶏」とは、明治時代までに日本に導入され定着した38種類の鶏「在来種」の血が半分以上入っており、飼育方法が日本農林規格(JAS)によって定められている鶏。
地鶏と混同されるものに「銘柄鶏」がありますが、こちらは飼料や環境などに工夫を加えて飼育されることで、一般的なブロイラーよりも味や風味などを改良した鶏。
「銘柄鶏」はJASによる定義はなく、ブロイラーと同じ種類の「若どり系」と赤鶏の両親を持つ「赤系」に分類されます。
日本で流通する鶏は「ブロイラー(若どり)」、「銘柄鶏」、「地鶏」の3つに大きく分けられ、その割合は一般社団法人日本食鳥協会の公式サイトによると、ブロイラー(若どり)54%、銘柄鶏(若どり系)43%、銘柄鶏(赤系)2%、地鶏1%。
地鶏は肉質の高さだけでなく、その希少性からも高級食材として重宝されることがよくわかります。
地鶏のごちそう。

今回訪れたのは、愛媛県八幡浜市、八幡浜港の近くにあるお店『地鶏のごちそう。』。
こちらは八幡浜の山頂にある「媛っ子地鶏」の養鶏場「いなほ農園」が直営する惣菜店。
公式サイトによると、2015年7月4日の11時にグランドオープン。
Googleマップの営業時間を確認したところ、朝8時半から営業しているようだったので、今回は朝食にお弁当を買いに行くことにしました。
アクセス
場所は八幡浜駅から徒歩24分くらいの距離。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は平日の火曜日、お店には8時40分頃に訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ



店内写真は一部のみですが、お弁当のラインアップは店頭の黒板にも書いてありました。
今回は「そぼろチキン弁当」を購入!
感想



【そぼろチキン弁当】700円(税込)
サービスでスープも付いてきました。
たっぷりの玉子と挽肉に、ゴロッとチキンステーキもトッピング。
そのまま食べてもまろやかな玉子と挽肉の旨みが利いていますが、容器に入った甘めで濃厚なタレをかけると、ご飯進みまくりの美味しさです。
チキンステーキはプリコリと弾力がある食感で、香ばしく旨みが凝縮されたような感動の美味しさ。
カリサク食感の食べるラー油みたいなものが上に乗っていて、これが相性抜群。
そぼろも美味しかったですが、このチキンステーキがたっぷり乗ったお弁当も売っていたので、次回はそちらを食べてみたいなと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
地鶏のごちそう。
0894-21-1777
愛媛県八幡浜市北浜1590-18

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