訪問日:2024年1月12日(金)
「うどんすき」とは
大阪府の郷土料理の一つ「うどんすき」。
「うどんすき」は薄味のだし汁で、うどんと共に様々な具材を煮ながら食べる、寄せ鍋の一種。
現在大阪市に本店を構える「美々卯(みみう)」というお店が発祥の店として知られています。
公式サイトによると、「うどんすき」が考案されたのは1928年(昭和3年)と記載されていますが、発祥の背景については記載が見当たらないので正確な情報はよくわからず。
Wikipediaに引用された参考文献によると、以下の2つの情報が出てきました。
○「1928年(昭和3年)に初代・薩摩平太郎が魚すき(海魚のすき焼き)の残りにうどんを入れて煮込んだところ、だし汁が染み込み美味しいことに着目し、 山の幸・海の幸15~16種類を鉄鍋で煮込む料理を創作した。」(※参考文献:岡田哲『たべもの起源事典 日本編』筑摩書房)
○「三代目・薩摩卯一によると、かしわ(関西地方でいう鶏肉のこと)やシイタケ、蒲鉾や玉子を土鍋で煮て食べる鍋焼きうどんと、中国のホーコー鍋にヒントを得て、蕎麦をしゃぶしゃぶ風に食べるという発想が生まれたのがキッカケ。家族や友人でワイワイと鍋を囲んで食べるうどんすきが完成したのは1933年(昭和8年)頃とされている。」(※参考文献:大阪鍋物語 うどんすき – 財団法人 関西・大阪21世紀協会)
美々卯
「うどんすき」は家でよく食べていた大好きな料理ですが、思えばお店に食べに行ったことは無い気がするので、今回初めて「美々卯」に「うどんすき」を食べに行きました。
「美々卯」の歴史は江戸時代末期にまで遡るそうで、1776年頃(安永5年頃)に料亭「耳卯楼」(現・美々卯堺店)を創業。
1925年(大正14年)に薩摩平太郎さんが麺類専門店として「美々卯」と改め、心斎橋・戎橋南詰へと移り、長年修業した料理技術を活かし「うずらそば」などを創作。
第二次世界大戦の大阪空襲で本店・北店を焼失し、戦後間もなく当時の北店であった船場・平野町へ本店が移ったとのこと。
「うどんすき」発祥のお店として有名であり現在の看板商品でもありますが、創業以来そばにも定評があり、私は「美々卯」ではいつもそば食べ放題の「にぎわいそば」を注文していました。
店舗は公式サイトを確認すると、2024年1月時点で現在大阪を中心に14店舗を展開。
本店は2023年2月5日から改装で休業中らしいので、今回は大阪市中央区、なんばダイニングメゾンの7階にある、2010年にオープンした『美々卯 なんば店』を訪問。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には18時15分に訪問。
食べログでネット予約が出来るので、今回は半月くらい前に予約しておきました。
店内は満席のようで、店前の椅子で7~8人くらい待っていたので、予約しておいて良かったです。
メニュー・商品ラインナップ
メニュー写真は一部のみ。
公式サイトのメニュー情報には食べログのリンクが掲載されていて、そちらで一覧が確認できます。
今回は同行者と2人での訪問なので、『うどんすき』を2人前注文!
具材の海老はボイル海老と活海老から選べたので、活海老でお願いしました。
感想
【うどんすき】1人前4300円(税込)
最初提供された時に半量をお店の方が作ってくれるので、写真は2人前の半分になります。
こちらの食品サンプルの写真の分が2人前になります。
海老は自分で鍋に入れますが、ビクビク動いて少し怖かったです。笑
具材内訳は鶏肉、海老、焼穴子、ハマグリ、白菜、ひろうす(がんもどき)、椎茸、餅、人参、湯葉、生麩、蒲鉾、水菜?、里芋?など。
出汁には厳選した宗田鰹節、本枯節、利尻昆布などを使用、香り高く優しい味付けであっさり。
うどんは自家製粉・製麺されたもので、やや太めの形状、具材と共に長時間煮込んでいてもモッチリとコシが残る食感で、とても美味しいです。
具材の中では、とろける食感で旨味溢れるハマグリ、香ばしい焼穴子、プリッと弾力のある海老、出汁がたっぷり絡んだツルモチの湯葉が特に絶品。
うどんの量もそこそこ多く、食べ応えは十分ありました。
今回は2人前で満足しましたが、うどんの追加なども出来るのですかね?
そういえばメニューには記載がなかったような気がします。
寒くなってきた今の時期にはピッタリのご馳走でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
美々卯 なんば店
050-5597-5469
大阪府大阪市中央区難波 5-1-18 なんばダイニングメゾン7F
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