訪問日：2023年12月2日(土)
熊本名物馬肉料理
熊本名物の代表格として特に有名なのが、薄く切った生の馬肉を、玉ネギやおろししょうが、ニンニクなどと一緒に甘口の醤油につけて食べる「馬刺し」。
熊本県の他にも福島県や長野県、山梨県、静岡県など、馬肉料理が名物になっている地域はいくつかありますが、馬肉の生産量においては熊本県が断トツで日本一を誇るとのこと。
農林水産省の公式サイトによると、熊本で馬肉・馬刺しが食べられるようになった歴史には諸説あるそうですが、特に有名なのが、肥後熊本藩初代藩主の加藤清正公がルーツであるという説。
朝鮮出兵の際に食糧が底をつき、やむを得ず軍馬を食べたところ大変美味しかったので、帰国後も馬肉・馬刺しを好んで食べるようになったのが始まりだそうです。
江戸時代には肉を食べる習慣がほとんどなかったことから、一部の農民などが食べていただけだったそうですが、明治の時代に入って次第に熊本や阿蘇地域に広まっていったそうです。
軍馬の産地だった阿蘇地域では、戦後の食糧難で馬肉を食べ始めたことで広く一般にも伝わったそうで、昭和30年代には飲食店でも扱うようになったとか。
馬刺しのように生で食べられることが多いのは、馬は牛や豚よりも体温が高いことから、食中毒の原因となる細菌が繁殖しにくいという理由があるそうです。
馬刺しの他にも焼肉やしゃぶしゃぶ、すき焼き、ステーキ、ホルモン焼、もつ煮込みなど、熊本では馬肉を使った様々な料理が提供されています。
万榮食堂(万栄食堂)
今回訪れたのが、熊本県熊本市、「田崎市場(たさきいちば)」の愛称で親しまれる「熊本地方卸売市場」内にあるお店『万榮食堂(万栄食堂)』。
田崎市場とは
田崎市場の歴史については、公式サイトに以下のように書いてありました。
沿革
旧魚市場は熊本市新町で、青果市場は田崎町で夫々営業していましたが、現在の地に昭和38年10月に水産部門が、翌年39年9月から青果部門が営業を開始、名実共に総合卸売市場としての態様を整え、昭和47年12月27日付で県知事から地方卸売市場の許可を受けて今日に至ったのであり、「田崎市場」の名称で親しまれています。
今日では、当市場における取扱高は、青果部門の取扱数量が県全体の51%、金額で58%を占め、水産部門では、取扱数量76%、金額は89%を占め、県民への生鮮食料品の安定供給・価格の適正化に重要な役目をはたしています。
こちらの市場では競り場と商店街が一体となっているので、一般人も利用出来る、市場ならではの新鮮な魚を使った食事が楽しめる飲食店や、食のプロが買い付けにくる小売店など、様々なお店が並んでいます。
今回訪れた『万榮食堂』は公式サイトなどが見当たらないため、正確な詳細情報は調べてみてもよくわからなかったのですが、「田崎市場」が開設された昭和38年当初から残っている老舗の食堂という情報が出てきました。
海鮮メニューも人気のようですが、私は今回『馬(ば)すじホルモン定食』を目当てに行ってきました。
アクセス
場所は田崎橋駅から徒歩21分くらいの距離。
駐車場は市場の公式サイトで駐車場の情報が書いてなかったのでよくわからず。
実際に市場まで車で行ってみたところ、結局一般客用の駐車場を見つけられなかったので、少し離れたコインパーキングを利用し、歩いて向かいました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には11時10分頃に訪問。
最初食べログの情報を見て朝4時からの営業と書いてあったので、朝食を食べに7時半に行ったところ、閉まっていて絶望しましたが、どうやら営業時間が変わっているようで、この時は8時からになっていました。
そして2024年8月時点では、Googleマップを見ると8時半になっていました。
この日は改めて11時過ぎに再訪、この時店内は先客がおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインナップ
今回は迷わず目当ての『馬すじホルモン定食』を注文！
感想
【馬すじホルモン定食】830円(税込)
サラダには鯛みたいな刺身が乗っていて、ご飯は量もたっぷり、なかなかボリュームがある定食。
馬すじ肉はホロトロで柔らかくコッテリ濃厚、ホルモンはどの部位かよくわからなかったのですが、プリプリ、モチモチなど色々な食感が楽しめて、少しクセのある風味がありました。
そのままだとコクのあるまったりとした甘辛味ですが、卓上に食べるラー油？みたいなやつが置いてあったので、それを加えるとクセもマシになって程良い辛味が相性良く、更に美味しくなりました。
次回は海鮮系のメニューを注文したいと思います。
ご馳走様でした！
公式サイト等
食べログ
万栄食堂
096-323-2833
熊本県熊本市西区田崎町484
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