訪問日:2024年2月24日(土)
瓦そばとは
山口県下関市豊浦町発祥の名物料理である「瓦そば」。
熱した瓦の上に茶そばを乗せて、錦糸卵、細切れの牛肉、ネギ、海苔、レモン、もみじおろしといった具材をトッピングし、温かいめんつゆで食べる料理。
その名の通り、本当に瓦が使われていることが面白い特徴。
発祥のお店は山口県下関市豊浦町に本社を構える「元祖瓦そば たかせ」というお店。
「元祖瓦そば たかせ」は元々、昭和36年(1961年)12月6日に旅館業として創業し、「瓦そば」は「何か川棚温泉に名物を」と考案された料理。
明治10年(1877年)の西南戦争の時に、熊本城を囲む薩軍の兵士達は長い野戦の合間に瓦を用いて野草や肉などを焼いて食べたという古老の話にヒントを得て、創業者である高瀬慎一さんが数十年経過した日本瓦を用い、独自の製法で1962年に開発。
これが川棚温泉の名物料理として評判となり、下関市をはじめ山口県内各地でもご当地グルメとして広まっていったとのこと。
市販用商品も販売されていることから家庭でも食されるそうですが、家庭では瓦ではなくホットプレートやフライパンを用いて作られるのが一般的だそうです。
2016年に社会現象になったドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」に登場したことでも話題となり、更に人気と知名度が上がったといわれています。
元祖瓦そば たかせ
今回訪れたお店が、上述の瓦そば発祥のお店である『元祖瓦そば たかせ』。
「瓦そば」は旅館時代に考案された料理ですが、一度は旅館業を廃業したことから姿を消したそうです。
しかし「もう一度食べたい」という客の声から、昭和51年(1976年)4月20日に今度は瓦そばの専門店を開業し、『元祖瓦そば たかせ』が誕生したそうです。
店舗は2025年1月に公式サイトを確認した時点で、下関市と北九市に「川棚本館」、「川棚南本館」、「川棚東本館(休業中)」、「門司港レトロ店」、「ゆめシティ 新下関店」、そして山口市に「ごはん処りゅう庵(B型就労支援施設)」というお店も展開しているそうです。
以前一度「川棚本館」に入ったことがありますが、今回は移動の関係上行きやすかった『ゆめシティ 新下関店』へ。
こちらの店舗は2012年1月21日にオープンしたそうです。
アクセス
場所は綾羅木駅から徒歩20分くらいの距離で、商業施設「ゆめシティ」の1階。
駐車場は「ゆめシティ」のものが利用可能。
混雑状況
この日は土曜日、お店には17時40分頃に訪問。
この時店内は客入り7割くらいの印象。
メニュー・商品ラインナップ
メニューは看板商品の「元祖瓦そば」の他、「うなめし」も名物で、両方楽しめるセットメニューもあります。
今回は同行者と2人での訪問なので、「元祖瓦そば」を単品で2人前注文。
瓦そばは2人前以上の注文だと、2~3人前分を1枚の瓦で一緒に提供するというスタイルだそうです。
感想
【元祖瓦そば2人前】2640円(1人前1320円)(税込)
食べ方は以下の通り。
①そばが運ばれてから、そばつゆをお椀に注ぐ
②具と麺をつゆにつけて食べる
③レモン・もみじおろしを入れて食べる
④焼けてパリパリになった麺を食べる
そばは京都宇治抹茶と北海道そば粉を使用した緑色の「茶そば」。
モッチリとした食感と、焼き目のパリポリした食感が合わさり、香ばしさと抹茶の風味が合わさってとても香り高い味わい。
秘伝のつゆはかつおと昆布をたっぷり使い、少し甘めで上品な奥ゆきのある味わいに仕上げているとのこと。
温かい温度でコクのある甘辛味、和風出汁の旨みたっぷりでとても美味しいです。
錦糸卵はフワッとまろやか、牛肉は脂も乗って濃厚な味わい。
もみじおろしの辛味とレモンの酸味でサッパリ爽やか、味に深みも出てお肉との相性も抜群。
山口県以外にも提供店があり、今までに何度か食べたことがありますが、やっぱりたかせの瓦そばは絶品です。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.kawarasoba.jp/index.php
食べログ
元祖 瓦そば たかせ ゆめシティ新下関店
083-250-7337
山口県下関市伊倉新町3-1-1 ゆめシティ 1F
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