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約400年の歴史を持つ特産品『白石温麺』を使った郷土料理『おくずかけ』!【元祖白石うーめん処 なかじま】(宮城県白石市)

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訪問日:2024年3月20日(水)

目次

白石温麺(しろいしうーめん)とは

約400年前から作られているという、宮城県白石市周辺で作られている特産品「白石温麺(しろいしうーめん)」。

全国乾麺協同組合連合会の産地指定も受けており、見た目はほぼ「そうめん」ですが、製造の際に油を使わないため胃に優しく消化に良いとされており、「そうめん」と比べると長さが9cm短く、太さも0.3mmほど太いのが特徴。

江戸時代初期に白石城下に住んでいた鈴木浅右衛門が、胃腸が弱く病弱な父親久左衛門のために、旅の僧から聞いた油を使わない製法で麺を作ったのが起源といわれています。

麺の短さも療養食としての食べやすさを配慮したものとされており、食べやすく美味しい麺に父親の食欲は増し、病状も回復していったそうです。

その話を聞いた白石城主の片倉小十郎が、「人を思いやる温かい心を持つ麺」という意味を込めて「温麺」と名付けたそうで、この功績により浅右衛門は「味右衛門」と名乗ることを許されたといわれています。

「温麺」の「うーめん」という読み方は、元々は「おんめん」だったともいわれており、一説では、浅右衛門が献上した麺を小十郎が「うまい、うまい」と言いながらたいらげて「温麺」と名付けた際、帰宅した浅右衛門があまりの嬉しさに「温麺」の呼び名を忘れてしまったため、「うまい麺」から「うーめん」と呼ばれるようになったそうです。

「温麺」と書くものの、そうめんと同様に冷やして食べるのも定番で、醤油ベースのつゆの他にごまダレやくるみダレでも食べられています。

また宮城県南部を中心にお彼岸やお盆に供される郷土料理「おくずかけ」にも「白石温麺」が使われています。

おくずかけとは

「おくずかけ」は野菜や豆腐、油揚げ、豆麩などをだし汁(しいたけの戻し汁)で煮込み、白石温麺を加えてくず粉や片栗粉でとろみをつけるのが特徴の精進料理の一種。

県北地域には「おくずかけ」とよく似た「すっぽこ」や「のっぺい汁」と呼ばれる料理もあり、作り方はほとんど同じだそうですが、「すっぽこ」は法事で裏方を務めた人へのねぎらいのために振舞われる料理で、「のっぺい汁」は日常的に食される料理と、日常的に食すか、特別な時に食すかの違いがあるとのこと。

伝統的な食べ方の他にも、冷やしてサラダに仕立てたり、焼きそば風に炒めたりなど、様々なアレンジが楽しまれているとのこと。

白石市で生産が盛んになった背景には、気候が温暖で乾燥した土地であることに加え、蔵王連峰を源流とする白石川から水を引いた用水堀が町中に巡らされていたため、その流れを利用して水車による精米や製粉が行われていたことが理由といわれています。

白石市では「奥州白石温麺振興条例」を制定し、毎月7日を「白石温麺の日」と定めて消費拡大に努め、市内の保育園や幼稚園ではイベントなどで親しまれている「白石うーめん体操」もあり、市の動画チャンネルで踊る様子が公開されています。

また白石商工会議所では、温麺・和紙・葛の「白石三白(しろいしさんぱく)」を新たな地域ブランドとして創出するプロジェクトに取り組み、商品開発や情報発信を行っているそうです。

元祖白石うーめん処 なかじま

今回訪れたお店が、宮城県白石市、JR白石駅前にある温麺専門店『元祖白石うーめん処 なかじま』。

創業は昭和45年(1970年)5月。

白石では初めての温麺専門店という情報が出てきました。

「白石温麺」を使った様々なメニューに、食べてみたかった郷土料理の「おくずかけ」も提供しているので、気になり今回初訪問。

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日本全国を巡り、ご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理を中心に食べ歩いています。
こちらのブログではお店の情報や味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についても詳しく解説しております。

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