訪問日:2026年5月29日(金)
塩味饅頭

兵庫県赤穂市の銘菓として知られている「塩味饅頭」。
「塩味」は「しおみ」と読むとのこと。
塩を利かせたこし餡を落雁風の生地で包んだお菓子で、しょっぱい訳ではなく、素朴で上品な甘さが特徴。
塩の名産地として古くから知られている赤穂ならではのお菓子で、江戸時代からの歴史があるようですが、以下のように諸説あり、元祖や発祥の店が確定している訳ではないようです。
辞世の句を詠んだ浅野内匠頭長矩。
元禄の頃(1688年〜1704年)より「塩の国」としてその名を知られていた播州赤穂藩の三代城主は風流をこよなく愛し、ことに茶の湯に造詣の深い人物でした。
その城主の銘により作られた、赤穂の銘塩を使った饅頭「正月事始の雅」は、京洛の宮家や江戸の将軍家への献上菓子にも用いられるほど珍重されるようになりました。
総本家かん川
播州赤穂五万三千石の城主で、波乱の最期を遂げた浅野内匠頭長矩公は風流を愛し、とりわけ茶の湯に造詣の深い人でした。
その折茶の伴として好んでいた菓子が、姫路の菓子製法に学び、赤穂産の塩を使った「赤穂饅頭」です。
やがて、長矩公が江戸参勤の際に土産として将軍家に献上し、諸国の大小名の許にも贈られたことで「赤穂饅頭」の名は広く知れわたり、賞賛されるようになりました。
時は移り天保の時代には、江戸より名人と呼ばれる菓子職人をはるばる赤穂に招いたことで、その洗練された腕により、さらに味に磨きがかかりました。
こうして、ひと塩加えた餡を白い落雁風の皮で包んだ味わいの「塩味饅頭」が完成したのです。
かん川本舗
享保の頃(1716年〜1736年)、地方産業の奨励から、赤穂では特産の塩にちなんで色と味を工夫した赤穂饅頭あるいは義士饅頭が作られました。
参勤交代の折には赤穂土産として将軍や諸大名に献上されました。
後に、江戸より名工を迎えて改良が加えられ、名も現在の塩味饅頭に改称され今日に至っております。
三島屋本店
嘉永6年(1853年)、当主、時三郎が赤穂の海に沈む半円の美しい夕日の情景に感銘を受け、純白の赤穂の塩、その幻想を饅頭に取り入れんとし、白砂糖と寒梅粉で、塩で甘さを抑えた独特の餡を包み、清楚な姿の「汐見まん志う」を創製しました。
汐に映える夕日から命名したと言われています。
次代、治平が赤穂藩に技量を認められ御用菓子司となり名字帯刀を授かる。
赤穂の塩を饅頭に取り入れており、赤穂藩の進言もあって「塩味饅頭」と改名し、現在に伝承しています。
元祖播磨屋
元祖播磨屋

今回訪れたお店は、兵庫県赤穂市尾崎にある『元祖播磨屋』。
創業は明和年間(1764年~1772年)という老舗。
こちらのお店では上述の通り、嘉永6年(1853年)に海に沈む半円の美しい夕日の情景に感銘を受け、白砂糖と寒梅粉で赤穂の塩で甘さを抑えた独特の餡を包み、「汐見まん志う」として創製したのが始まりで、後に赤穂藩の進言で「塩味饅頭」と改名されたとのこと。
「塩味饅頭」のお店を調べると、ほぼ間違いなく紹介されている代表格の一つで、「塩味饅頭」はこちらのお店の登録商標だそうです。
直営店は赤穂市尾崎の1店舗のみのようですが、全国各地の百貨店などでも商品の取り扱いがあり、販売店一覧は公式サイトに掲載されています。
また公式サイトから通信販売も行っています。
アクセス
場所はJR赤穂線「播州赤穂駅」より徒歩32分、車で6分くらいの距離。
駐車場は店舗横にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には13時50分頃に訪問。
この時先客は無しで私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ

商品ラインアップは公式サイトに掲載されているので写真は一部のみ。
主に「塩味饅頭」と「利久もなか」がメインという印象で、他にも「はまの笠」、「はまぐり」、「サンキラ葉巻きむしまんじゅう」、「水まんじゅう(夏季限定)」、様々な季節の生菓子などが販売されています。
今回は「塩味饅頭」と「利久もなか」の詰め合わせを購入しました。
感想




【塩味饅頭 利久もなか 詰合せ6個入】648円(税込)
「塩味饅頭」は定番の白2個と抹茶1個が入っていました。

一般的な蒸し饅頭などとは全く異なる落雁風の生地で包まれており、さっくりとホロッとが合わさったしっかりめの食感。
中のこし餡はやや密度が高めのほっくりした食感で、ほんのりと利いた塩気が上品な甘さと素材の味わいを引き立てます。
抹茶の方は白とは少し風味が異なりますが、苦味など味に大きな変化はなく、こちらも美味しかったです。
塩が入った餡というよりは、落雁風の生地の方が個性的という印象のお菓子でした。

「利久もなか」は小ぶりの最中で、中は塩気を利かせた粒餡入り。
皮は香ばしくて柔らかめ、粒餡はほくほくとしっかり粒を感じられる食感で風味豊か。
こちらも上品な甘さで、個人的には「利久もなか」の方が好みという結果でした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
https://www.ganso-harimaya.com
食べログ
元祖播磨屋
0791-45-3040
兵庫県赤穂市尾崎3930

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