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鹿児島県で古くから親しまれている郷土菓子『両棒餅』を代表する老舗の名店!【ぢゃんぼ餅 平田屋】(鹿児島県鹿児島市)

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訪問日:2023年11月29日(水)

目次

両棒餅とは

鹿児島県で古くから親しまれている郷土菓子「両棒餅」。

読み方は「ぢゃんぼ餅」、または「じゃんぼ餅」。

つきたての餅や、もち米粉を使っただんごに串を2本さして、醤油(味噌もあり)に砂糖を加えたとろみのあるタレをかけて食べる、いわゆるみたらし団子に近い印象を受けるお菓子。

「じゃんぼ」という名前からなんとなく大きいイメージを受けますが、別にそんなことはないようです。笑

名前の由来については諸説あるようで、農林水産省の公式サイトによると、以下のような情報が出てきました。

〇昔上級武士は腰に大小の刀を2本さしており、その姿に似ていることから「両棒」が転訛したもの。

〇南北朝時代に後醍醐天皇の子である懐良親王が、鹿児島市の谷山城に滞在していた際、谷山城主の谷山隆信が親王を慰めようと、餅をつくってそこへ2本の串をさし、味噌と黒砂糖を煮つめたものをかけて出したところ、料理の名を聞かれてとっさに「両棒(じゃんぼ)」といったのがはじまり。

「両棒」を「じゃんぼ」と読むのは、中国語で「両」は「リャン」と発音し、これが鹿児島県で「じゃん」と訛って「じゃんぼ餅」と呼ばれたのではないかといわれています。

江戸時代に入ると谷山から薩摩藩主の島津氏に献上されるようになり、そこから仙巌園がある磯地域を中心に「両棒餅」が広まったといわれています。

また、磯地域にある老舗「ぢゃんぼ餅 平田屋」の公式サイトによると、代々伝わる資料や文献を基にした両棒餅の歴史について書いてありました。

そこでは江戸期または、それ以前の史料に「ぢゃんぼ餠」の記載は確認出来ず、「鹿児島風流(ぶり)」(著者-伊東陵舎:江戸の講釈師)にて天保6年(1835年)頃に「両棒餅」に近似する谷山の名物として「五文餅(ごんめもち)」、別名「杉山兵子」と呼ばれていたものが紹介されているとのこと。

「五文餅」は銭五文で買えることが由来。

磯地区において製造されるようになったのは、磯島津邸(現在の仙巌園)の御庭人足をしていた桐原辰之助が磯天神脇で始めた明治13年(1880年)頃。

これも元々「五文餅」と呼ばれていましたが明治24年(1891年)の冬には「ぢゃんぼ」の名称が使われ始めたそうです。

農林水産省の公式サイトで見た南北朝時代発祥説は「谷山史談創刊号」(昭和60年谷山史談会発行木原三郎著)によるものだそうですが、南北朝期と現在の間となる江戸期の記録にそのような説は一切登場せず「五文餅」という記載しかないこと、谷山市誌編纂のための史料集や懐良親王に関する戦前の記録にもそのような逸話が一切登場しないという、矛盾点が指摘されています。

また「ぢゃんぼ」と「じゃんぼ」の読み方は、明治24年冬に平田翠屏氏によって整理された記述では「ぢゃんぼ」、谷山関係の資料においては「じゃんぼ」と書かれているという違いだそうです。

ぢゃんぼ餅 平田屋

今回は鹿児島県鹿児島市吉野町にある『ぢゃんぼ餅 平田屋』へ行ってきました。

史料では明治13年に磯地区で作られ始めたと書かれているそうですが、『平田屋』は「桐原屋」の後に「中川屋」と同時期の明治12年頃に営業が始まったと公式サイトには書いてありました。

訪問当時の2023年11月時点では、食べログのスイーツランキングで「両棒餅」のお店として一番の高評価であり、これを書いている2024年7月時点でも同じく「両棒餅」のお店で一番の高評価、そして食べログスイーツランキングでは県内で4位でした。

アクセス

場所は鹿児島駅から徒歩30分くらいと駅からは遠め。

駐車場は店舗横にありました。

混雑状況

この日は平日の水曜日、お店には10時半頃に訪問。

この時先客はおらず私のみでした。

メニュー・商品ラインナップ

メニューはとてもシンプル。

店内はイートイン席も充実していますが今回はテイクアウトで購入。

感想

【ぢゃんぼ餅 1パック 9個入】500円(税込)

竹串は竹本来の風味を楽しめるよう既製品を使用せず、真竹から裁断・滅菌・削り・乾燥作業まで約4日間かけて作っているとのこと。

餅は厳選した佐賀県産のもち米(ひよくもち)を使用、秘伝のタレはヒシク醤油(藤安醸造)と砂糖などを独自の分量で配合。

ちなみに店内で食べる場合は、知覧茶と山川漬と一緒にいただけるそうです。

数分の待ち時間で焼き立てを作ってもらったので温かくホカホカ。

タレはとろりと粘度が高くてたっぷりと絡みますが、コクはありつつ甘さは強くないので、たっぷりつけてもクドさを感じずとても美味しいです。

お餅はグニュンと伸びがあるとても柔らかな食感。

焼き目はしっかりついてほんのりと香ばしく、シンプルながら深みのある味わい。

9個は結構食べ応えがありますが、美味しくて一瞬で完食。

『平田屋』のすぐ近くには「桐原屋」や「中川屋」などの老舗が集中しているので、次回は食べ比べも楽しみたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://jyanbomochi.com

食べログ

ぢゃんぼ餅 平田屋

099-247-3354

鹿児島県鹿児島市吉野町9673 

https://tabelog.com/kagoshima/A4601/A460101/46002504

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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