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宇和島城登山口前にある、宇和島鯛めしをはじめ郷土料理を揃えた人気店!【海鮮割烹 一心】(愛媛県宇和島市)

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訪問日:2023年3月18日(土)

目次

鯛めしとは

愛媛県を代表する郷土料理として知られる『鯛めし』。

愛媛県の『鯛めし』は大きく分けて2種類あるといわれています。

今治市などの東予地方や松山市北条地区では、鯛を丸ごと一匹土鍋や釜に入れて米と一緒に炊いて作る「炊き込みタイプ」。

宇和島市や西予市など南予地方では、鯛の刺身を特製のタレにつけ込み、薬味や卵と一緒に混ぜたものをご飯の上にかけて食べる「刺身タイプ」。

「炊き込みタイプ」は「松山鯛めし」や「北条鯛めし」という名前で知られていて、その歴史はかなり古く、神功皇后の朝鮮出陣の頃、松山市北条地区の鹿島明神に戦勝祈願した際、漁師たちから献上された鯛を吉兆と喜び、ご飯と共に炊いた料理が起源といわれているそうです。

「刺身タイプ」は「宇和島鯛めし」という名前で知られていて、南予地方は漁場が九州に近く、昔から大分県や宮崎県沖の日向灘で漁をしていた際、漁師が火を使えない船の上でも簡単に作れる料理として誕生したそうです。

元々は鯛に限らず、よく捕れるアジを中心に様々な魚で作られる「ひゅうが飯」という名前の料理でしたが、華やかな鯛を使ったものを特に「鯛めし」と呼んで区別するようになり、現在では「宇和島鯛めし」として農林水産省の「郷土料理百選」にも選出されています。

「ひゅうが飯」という名前は、日振島(ひぶりじま)に伝わっていたことから「日振」がなまって「ひゅうが」と呼ぶようになったといわれています。

他にも宇和海で活躍した水軍の船上料理が起源という説、日向国(宮崎県)から伝わったという説も出てきました。

大分県にも「ひゅうが丼」という漬けにした刺身を薬味と共にご飯に乗せて食べる料理があり、こちらも起源は諸説ありますが、南予地方との距離の近さからも何かしら関係がありそうですね。

愛媛県は天然物、養殖物共に真鯛の水揚げ量が全国屈指で、特に養殖物においては全国シェアの過半数を占めるダントツの日本1位、平成5年6月15日には「愛媛県の魚」にも制定されています。

鯛めしだけでなく、他にも鯛を使った様々な郷土料理やご当地グルメがあるので、愛媛に来たら鯛を食べるのが毎回の楽しみです。

海鮮割烹 一心

今回鯛めしを食べに訪れたのが、愛媛県宇和島市の宇和島城登山口前にあるお店『海鮮割烹 一心』。

オープンは昭和59年(1984年)5月8日。

当初は宇和島栄恵町港にある小さな和食のお店だったそうで、現在地には平成7年(1995年)3月に移転したとのこと。

2018年9月1日からは2代目が受け継いで営業しているそうです。

海鮮を中心としたメニューラインナップで、鯛めしをはじめ愛媛の様々な郷土料理を提供しているお店。

訪問当時、宇和島市の食べログランキングで2位の高評価だったので気になり、今回初訪問。

アクセス

場所は宇和島駅から徒歩10分くらいの距離。

駐車場は店前のコインパーキングに駐車しましたが、駐車券の提示でサービスがありました。

混雑状況

今回は4日前に予約してからの訪問。

この日は土曜日、お店には予約時間の17時に到着。

この時開店直後ということもあって、先客はおらず空いていました。

メニュー・商品ラインナップ

今回は『鯛めし定食』と、『一心自家製ぶりこのからすみ』、『ふかの湯ざらし』を注文!

ドリンクは『梅ソーダジュース』380円(税込)でお願いしました。

感想

【鯛めし定食】1540円(税込)

こちらの鯛めしは鯛の刺身をタレと薬味、卵と一緒に混ぜてご飯の上にかけて食べる「宇和島鯛めし」。

プリプリの刺身に、海藻と刻み海苔、すりごまがかかっていて、薬味の量は少なめ。

味付けは甘さも効いていますが醤油が結構強めの濃口タイプで、汁は入れすぎないくらいが美味しく楽しめました。

ご飯はお茶碗2杯くらいの量がありました。

【一心自家製ぶりこのからすみ】700円(税込)

からすみといえば一般的にはボラの卵を使用しているのが一般的な印象。

他の魚の卵でも作られるそうで、こちらのお店では宇和島産ブリを使用。

保存料・着色料などは一切使っていないそうで、大根で挟んで食べることで、塩辛さが少しまろやかになるとのこと。

確かにそのままだと少し塩気が強めですが、大根と食べるとサッパリとして丁度いい塩梅になります。

クセや臭みもなく、魚卵の旨味がギュッと凝縮された美味しさでした。

【ふかの湯ざらし】820円(税込)

ふかの湯ざらしとは

代表的な南予郷土料理の一つで、「ふか」はサメのこと。

南予ではイサバフカ、マブカ、ホシブカという種類の1メートル前後のものがよく捕れるそうで、昔漁師が釣れた売り物にならないふかを、酢みそで酒の肴にしたのがはじまりだそうです。

ふかを熱湯にサッと通した後、柔らかいタワシでサメハダを取って冷水にさらして三枚に卸し、結びこんにゃく、豆腐、季節の野菜を添え、すり鉢に味噌、からし、酢、砂糖を加えて作る「みがらし味噌」をつけて食べるのが一般的とのこと。

南予地方で見られるお祭りの料理「鉢盛料理」には欠かせないそうです。

こちらは真鱶(まふか)を使っているそうで、プルプルとした皮に、身は臭みのないあっさりと淡白な味わいの白身。

辛子味噌は甘めで香り高く、後からツンとカラシならではの辛味が効いてきて、ふかの身というよりもこの辛子味噌の美味しさが際立つ一品でした。

宇和島城観光後にもピッタリの立地。

限定食という伊達あじを使ったランチが気になるので、次回は昼に行ってみたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

http://issin-uwajima.sakura.ne.jp/

食べログ

一心

0895-24-6698

愛媛県宇和島市丸之内1-3-2 

https://tabelog.com/ehime/A3804/A380401/38002437/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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