訪問日:2022年7月15日(金)
かにめし本舗かなや

北海道山越郡長万部町(おしゃまんべちょう)に本店を構える、駅弁でお馴染みの長万部名物「かにめし」で有名なお店『かにめし本舗かなや』。
昭和3年10月20日に創業し、駅弁の販売を開始。
長万部観光協会の公式サイトよると、「かにめし」は昭和初期に鉄道交通の要衝として栄えた長万部駅構内で弁当の販売をしていた「長万部駅構内立売商会」(現在のかにめし本舗かなや)が、戦後の食材不足の折に”煮かに”を弁当の代わりに販売したのがきっかけ。
煮かには毛がにの旬である夏にしか販売できなかったため、かにの美味しさを一年中味わってもらえるように、50種類以上の試作を重ねて昭和25年に「かにめし」が完成したそうです。
長万部町内の飲食店やドライブインなど、様々なお店で個性豊かな「かにめし」が提供されており、北海道各地でも駅弁などで販売されていますが、その元祖は『かにめし本舗かなや』とされているようです。
今回は函館から札幌への移動中に長万部町を通る予定だったので、せっかくなら名物を食べたいと思い、特に気になったのが「かにめし」。
元祖のお店がこちらと出てきたので行ってみることにしました。
店舗は長万部町内に「かなや本店」、「カネカツかなや食堂」、「ドライブインかなや」、札幌市内に「かなや 丸井今井札幌店」、「カネカツかなや食堂 新琴似店」があるとのこと。
「かなや本店」と「カネカツかなや食堂」はどちらも長万部駅からすぐ近くにあり、「かなや本店」は駅弁直売所、「カネカツかなや食堂」は温かいかにめしや、北海道の食材を使った料理を、店内でのんびり味わえるお食事処になっています。

この日は平日の金曜日、長万部駅近くには14時頃に到着。
本店は16時まで、食堂は15時までで、営業時間に間に合ったのでせっかくならお店でのんびり食べたいと思い、今回は食堂に行ってきました。
訪問当時は知りませんでしたが、本店では列車を再現した無料休憩所「自由席」で駅弁を食べられるので、こちらも魅力的ですね。
今回訪れた『カネカツかなや食堂』は、昭和20年後半に「カネカツ金谷食堂」として営業を開始。
昭和42年に3階建てに建て替えられ、その後数回の改築を経て現在に至るとのこと。
この時店内はかなり空いていました。
アクセス
メニュー・商品ラインアップ



メニューにはかにめしの他、カレー、そば、ラーメンなど色々ありましたが、今回はもちろん目当ての『かにめし』を注文!
感想



【かなやのかにめし】1200円(税込)
メインのカニフレークは、カニ身をほぐして筍と一緒に攪拌釜に入れ、火で炙って水分がなくなるまでじっくり炒って作るそうです。
上にはかに足をイメージした甘辛く味付けした椎茸、彩り錦糸玉子、梅、グリンピースもトッピング。
別皿にはわかめをメインに、ひじきと小女子も加え、唐辛子と蜂蜜でピリッと甘辛に仕上げたオリジナル商品という佃煮もありました。
ポソッとホワッとした食感のかにに、コリシャキとした筍が食感のアクセントに。
香ばしさはありつつ素朴で優しいかにの味わいが広がります。
椎茸や佃煮はご飯が進む良いおかずになりました。
駅弁として有名な印象なのに、まだ駅弁バージョンは食べたことがないので、次回は駅弁で食べてみたいと思います。
ご馳走様でした。
公式サイト等
公式サイト
食べログ
カネカツかなや食堂
01377-2-2142
北海道山越郡長万部町字長万部39
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