訪問日:2020年1月30日(木)
かんざらし

長崎県島原市で古くから親しまれている、伝統的なご当地スイーツ『かんざらし』。
白玉粉で作った小さな団子を「島原の湧水」で冷やし、蜂蜜や砂糖等で作った特製の蜜をかけたもの。
原料の餅米のくず米を冷たい大寒の日前後に石臼で水びきし、その沈殿物を乾燥させて米粉(白玉粉)を作っていたことから、「寒ざらし」と呼ばれるようになったそうです。
かつて島原市一帯の庶民は年貢として納める米を口にできず、くず米を主食にしていたそうで、それを磨り潰して長期保存できる米粉にし、その都度調理して食していたそうです。
島原一帯には1792年(寛政4年)の島原大変による地殻変動の影響で数十箇所から澄んだ湧き水が出るようになったため、それを活用して米粉が腐りやすい夏には団子にして湧水の中で保存する習慣が生まれたそうです。
その上、島原一帯には砂糖の生産が盛んであり、いつしか米粉の団子と砂糖で作った蜜で冷たいお菓子を作り、夏に来客に振る舞うようになったのが『かんざらし』の発祥といわれています。
時代を経て蜂蜜や砂糖が一般的に食されるようになってから、市内の多くの飲食店で提供される身近な一品となったとのこと。
お店によって蜜のレシピや白玉の食感、大きさなども変わり、シンプルながら奥が深く、またとても美味しいため、島原を訪れた際はかんざらしの食べ歩きが楽しみになっています。
茶房&ギャラリー速魚川

今回訪れたのは、長崎県島原市にある、明治10年(1877年)創業の「猪原金物店」に併設されたお店『茶房&ギャラリー速魚川(はやめがわ)』。
猪原金物店は金物店として九州2番目に歴史があるという老舗。
幕末の町屋を復元したという店舗は、2003年には国の登録有形文化財に認定されたそうです。
『茶房&ギャラリー速魚川(はやめがわ)』は、平成の普賢岳噴火後に金物店を大改装して店内奥に併設した茶房。
店名の「速魚川」は、平成10年3月に店舗横に作ったという豊富な井戸の湧水を利用した人口の川だそうです。
速魚川の井戸からは地下110mから毎分150リットルの水が自噴し、マイナスイオンを帯びた軟水で甘くて美味しく、料理にも最適でお肌もツルツルになるという水質。
自由に飲んだり持ち帰ることも可能とのこと。
『茶房&ギャラリー速魚川(はやめがわ)』では全てのメニューにこの湧水を使用。
新鮮な地元産食材を使ったカレーなどの料理や、島原名物のソーメン、具雑煮、かんざらしなど、実に様々なメニューを取り揃えています。
アクセス
場所は島原駅が最寄りで徒歩3分の距離。
駐車場も店舗横にありました。
混雑状況
この日は平日の木曜日、お店には15時半頃に訪問。
この時先客はおらず、私1人だけのようでした。
メニュー・商品ラインアップ





メニュー写真がゴチャゴチャしていて申し訳ございません。
スイーツメニューはかんざらし以外にも、かき氷やぜんざい、ホットケーキ、長崎名物のミルクセーキなどもあります。
特に人気というかき氷は4〜11月の提供のようですが、ミルクセーキは通年提供。
今回は迷わず目当てのかんざらしを単品で注文!
感想

【寒ざらし】462円(税込)
砂糖ザラメと水飴をベースにしたシロップに、湧水にさらした白玉団子がゴロゴロ入っています。
シロップはコクのある甘さが強めで、例えるならべっこう飴に似た味わい。
これは病み付きになる美味しさです。
白玉はむっちりモチモチした柔らかな食感で、シロップとも相性抜群。
本当に美味しいです、かんざらし。
こんなにシンプルなのに、島原以外ではほとんど見かけません。
今回何軒か食べ歩く予定でしたが、他の候補2軒が連続で閉まっているという悲劇だったので、また島原にリベンジに行きます。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
速魚川
0957-62-3117
長崎県島原市上の町912 猪原金物店 中庭

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