訪問日:2026年5月8日(金)
京都ラーメン
全国屈指のラーメン激戦区として知られており、古くから独自のラーメン文化が育まれてきた歴史がある京都。
京都といえば、なんとなくあっさりと上品で優しい味わいのラーメンという印象を受けますが、老舗のラーメン店に多いのはむしろ逆で、こってりしたものや濃厚なものが中心。
喜多方ラーメンや博多ラーメンなど、全国のご当地ラーメンのような明確な特徴があるわけではありませんが、「京都ラーメン」というくくりで、以下の3系統に分けられるといわれています。

豚骨濃口醤油ラーメン(代表店:新福菜館、第一旭など)

鶏ガラ背脂醤油ラーメン(代表店:ますたに、ほそかわなど)

鶏白湯ラーメン(代表店:天下一品、天天有など)
京都ラーメンの草分けになったといわれているのは、昭和13年(1938年)に京都駅付近で屋台から創業したお店「新福菜館」。
鶏ガラ×豚骨スープに濃いめの醤油を使った独特なラーメンで、この味が人気となり京都ラーメンの基本形になったとのこと。
その後濃口醤油ラーメンの流れに続き、「ますたに」や「珍遊」など、鶏ガラベースの醤油スープに豚の背脂をのせたラーメンが登場。
さらに鶏をゼラチンが出るまで炊き出した鶏白湯ラーメンが登場、「天下一品」など全国進出しているお店もあり、新たなラーメンジャンルを築いたといわれています。
ちなみに「京風ラーメン」というものもありますが、これは上述の「京都ラーメン」とは全く異なるもの。
「京風ラーメン」は昭和51年(1976年)に京都四条河原町の阪急デパートに「京都あかさたな」がオープンしたことが始まりで、薄口のあっさりラーメンと甘味をセットで注文するという、京都=和風のイメージで広まったスタイル。
その後フランチャイズ展開されて東京にも進出し、女性客をターゲットとした新しいコンセプトとして一大ブームになったそうですが、現在ではほとんどのお店が閉店してしまったそうです。
京都でラーメンが広まった理由の一つとして有名なのが、学生が多く濃厚な味が支持されたこと。
特に下宿先が多い一乗寺にはラーメン店が密集しており、数多くのラーメン店が軒を連ねる東大路通は通称「一乗寺らーめん街道」と呼ばれ、全国屈指のラーメン激戦区として知られています。
中華そば ますたに

今回訪れたお店は、京都府京都市左京区の北白川にある『中華そば ますたに』。
こちらのお店から暖簾分けされた東京にある「京都銀閣寺ますたにラーメン」の公式サイトによると、創業は昭和23年(1948年)。
上述の通り京都の背脂醤油ラーメンを代表する老舗の一つで、京都における背脂ラーメンの源流であり元祖といわれています。
以前は京都駅ビル10階の「京都拉麺小路」に店舗があり、そちらは行ったことがあるのですが、現在は閉店しているとのこと。
2025年11月にオープンした「梅小路店」もあるそうですが、今回は初の『北白川本店』に行ってきました。
アクセス
場所は元田中駅や出町柳駅から徒歩20分ちょいの距離、バス停「銀閣寺道」のすぐ近く。

駐車場は少し離れた場所に3台分ありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には14時10分頃に訪問。
この時店内は客入り5割くらいで、待ち時間はかからず入店。
メニュー・商品ラインアップ

メニューはとてもシンプルなので、今回は『ラーメン並』を注文。
感想

【ラーメン並】900円(税込)
スープは鶏ガラ醤油で茶色くうっすら濁った感じ、表面を覆い尽くすほど背脂がたっぷりとのっています。
豚骨も出汁に使われているのか、背脂やチャーシュー由来なのかはわからないのですが、店内外には豚骨ラーメンのような独特な臭いが広がっていたものの、スープにはあまりクセがなく、濃口の醤油味にコクのある旨みとまろやかな背脂の味わいが広がり、とても美味しいです。

麺は柔らかめの細麺でチュルッともっちりした食感。
チャーシューは程良く脂身が混ざり、ホロッとした柔らかな部分とパサッとした部分が相まった感じで、味付けは濃いめ。
あとはネギとメンマが入っていてシンプルでした。
これぞ京都の背脂醤油ラーメンという感じ、流石老舗の名店という美味しさでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
中華そば ますたに 北白川本店
075-781-5762
京都府京都市左京区北白川久保田町26

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