訪問日:2026年2月13日(金)
蒸し寿司
京都の冬の名物として親しまれている「蒸し寿司」。
ばら寿司をせいろで蒸して温めたもので、具材はお店によっても様々。
「温かい=ぬくい」ことから「ぬく寿司」とも呼ばれるそうです。
単にばら寿司を温めただけでなく、お店によっては温めた状態でバランスが絶妙になるように味付けにもこだわっています。
発祥の歴史についてはあまりはっきりしていないのか、調べてみても曖昧な情報しか出てこなかったのですが、通説として知られているのは京都や大阪が発祥地という説。
誕生時期は明治時代や大正時代という情報が多かったですが、少なくとも長崎の有名店「吉宗」は慶応2年(1866年)に「茶碗蒸しと蒸し寿司の専門店」を開業しているため、江戸時代には存在していたと考えられます。

他にも「いづう(京都)」、「末廣(京都)」、「吉野寿司(大阪)」など、蒸し寿司を販売しているお店で江戸時代に創業している老舗はいくつか出てきます(蒸し寿司を何年から販売しているかは不明)。
現在では主に京都・大阪の名物として知られていますが、近畿以西の中国・四国・九州地方で冬季限定メニューとして提供するお店が多いといわれており、近年は手間が掛かることや、その割に利益が少ないことなどが理由と考えられ、提供店が減っているとのこと。

京都でも提供店は減少傾向にあるようですが、鯖寿司・巻き寿司・箱寿司など「京寿司」をメインに販売している老舗に提供店が多い印象です。
乙羽(おとわ)

今回訪れたお店は、京都河原町駅からすぐ近くの新京極商店街にあるお店『乙羽(おとわ)』。
公式サイトなどは見当たらず、正確な情報は不明ですが、明治35年(1902年)に創業したお店と紹介されていることが多い印象。
昔ながらの京寿司を中心に提供している老舗で、冬は「蒸し寿司」、夏は「鱧の箱寿司」が名物のお店とのこと。
こちらのお店が「蒸し寿司」発祥のお店として紹介されている記事もあり、京都の蒸し寿司を代表する有名店として知られる存在。
「蒸し寿司」は季節限定、提供時期は情報がバラバラでよくわかりませんでしたが、大体10~3月頃に販売されているようです。

シーズンになると店頭にほかほかの蒸気が上がるせいろが登場。
以前から行ってみたかったお店で、今回初訪問です。
アクセス
場所は京都河原町駅の9番出口からすぐ近く。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況

この日は平日の金曜日、お店には16時頃に訪問。
この時先客は1人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ




盛り合わせのメニューは名前だけだと内訳がわかりにくいですが、店頭に見本があるので、こちらを確認してからの方がいいかもしれません。
今回は目当ての「むしすし」一択です。
感想


【むしすし】1600円(税別)
最初開けたときは湯気が上がらず、温かいのかよくわからなかったのですが、錦糸玉子の下の酢飯はほかほか熱々。
酢飯はほんのりと利いた酸味に、甘さのバランスが良くまろやか。

錦糸玉子はふわふわ、甘辛い椎茸に、香ばしくホロホロした焼穴子の存在感が大きく、あと正確な内訳はよくわかりませんでしたが、かんぴょうなども混ざっていたような?
初見の素朴さとは裏腹に、結構具沢山で奥深い味わいでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
乙羽
075-221-2412
京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町565

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