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鹿児島から伝わり、別府名物となった郷土菓子『ざぼん漬』!【南光物産株式会社】(大分県別府市)

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訪問日:2023年11月23日(木)

目次

文旦漬・ざぼん漬とは

鹿児島県に伝わる郷土菓子の一つ「文旦漬」。

「文旦」は大きな果実が特徴の柑橘類で、「文旦漬」は黄色い表皮を薄くむき、厚い中果皮をじっくりと糖蜜で煮詰め、砂糖をまぶしたお菓子。

「文旦」の原産地は東南アジアや中国方面といわれていますが、日本には江戸時代の1688年(元禄元年)から1780年(安永9年)の間に伝来したとされているそうです。

中国の商船が難破し、鹿児島県・阿久根に漂着した際、地元の人に助けられた船長の謝文旦から朱楽(しゅらく)と白楽(はくらく)の2種の柑橘が贈られ、その後それらの品種改良が進み開発されたものが「文旦(ぶんたん)」(阿久根市では「ぼんたん」)と名付けられたとのこと。

明治時代には文旦の魅力を多方面に伝えられるように「文旦漬」が作られたといわれています。

鹿児島市の文旦堂の初代坂之上次助さんが1869年(明治2年)に初めて商品化した説や、川内市の笹野仙助さんによって作られたのが始まりという説もあるとのこと。

文旦は「ざぼん」とも呼ばれることから、各地では「ざぼん漬」としても親しまれており、鹿児島以外では長崎県各地や大分県別府市などで名物になっています。

別府では明治時代初期に別府の菓子職人が鹿児島で皮の砂糖漬をご馳走になったのがきっかけで名物になったといわれています。

南光物産株式会社

今回訪れたお店が、大分県別府市北鉄輪にある『南光物産株式会社』の本社直売所。

こちらは伝統銘菓「ざぼん漬」をはじめ、「ざぼん」、「かぼす」、「ゆず」など大分県の地場産品を活かした商品開発や製造をしている会社。

ざぼん漬を製造している4社が合併し、昭和42年に協業組合を設立したのが始まりとのこと。

当時は別府土産といえば「ざぼん漬」というぐらいの活況で、ざぼん漬を製造している会社が30数社あったそうですが、現在は数社に減り『南光物産株式会社』はざぼん漬のシェアの60数%を占めているそうです。

本社の直売所でも販売している他、オンラインショップも展開、また県内の様々なお土産店など数多くの取扱店があるそうです。

混雑状況

この日は祝日の木曜日、お店には朝9時前に訪問。

この時先客は1人のみで空いていました。

メニュー・商品ラインナップ

商品写真は一部のみ、他にも様々な商品が販売されていて、ラインアップはオンラインショップなどでも確認できます。

今回は『ざぼん漬(コロ)100g』と『かぼす漬65g』を購入!

感想

【ざぼん漬(コロ)100g】216円(税込)
【かぼす漬65g】345円(税込)

『ざぼん漬(コロ)』は第24回菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した商品。

ザクッとした食感で、まるでべっこう飴のようなコクのある甘さをベースに、ほんのりと柑橘の風味とほろ苦い後味が絶妙に相まって、感動的美味しさ。

一口食べるともう止まらなくなり、少なめのものを購入したことを激しく後悔です。

かぼすとは

「かぼす」は大分県は生産量全国1位、全国で99%もの生産量を占める大分特産の香酸柑橘。

香酸柑橘とは果肉を食べるのではなく果汁の酸味や果皮の香りを楽しむ柑橘のことで、レモンや柚子などの他、徳島の「スダチ」、和歌山の「じゃばら」、沖縄の「シークヮーサー」などが有名。

果実は熟すと黄色くなりますが、基本的に緑色のうちに収穫するため「スダチ」と混同されることがあるそうですが、「スダチ」はゴルフボールくらい、「かぼす」はテニスボールくらいで大きさは全く異なります。

古くから竹田や臼杵地方の民家の庭先に薬用として植栽されていたそうで、臼杵市乙見地区に残る言い伝えによると、江戸時代に宗玄という医師が京都から持ち帰った苗木を植えたのが始まりだそうです。

「かぼす」の記述が文献等に初めて登場するのは昭和中期だそうですが、臼杵市内には樹齢300年といわれる古木が存在し、現在も樹齢200年前後の古木が数本点在しているそうで、他県にこのような古いかぼすの樹が見られないことから大分県が原産と考えられているとのこと。

栽培は県下全域で行われ、主な産地は臼杵市、竹田市、豊後大野市、国東市、豊後高田市など。

果汁の質・量とも最高で、最も風味豊かな旬の時期は8月から10月にかけてだそうですが、3月中旬から8月上旬はハウス栽培、8月からは露地栽培の出荷が始まり、10月以降は露地栽培されたものを貯蔵し、出荷は通年で行われるとのこと。

『かぼす漬』は第26回菓子大博覧会で農林水産大臣賞を受賞した商品。

サクサク食感で、こちらはざぼん漬とは全く異なるあっさりとした甘さ。

酸味はありませんが爽やかで香り高い柑橘ならではの風味がより際立つ印象。

どちらも美味しかったですが、個人的には『ざぼん漬(コロ)』の方が断然好みという結果でした!

これは別府に来た際の定番にしたいくらいお気に入りです。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://zabon.shop

食べログ

南光物産

0977-66-4151

大分県別府市北鉄輪1284-2 

https://tabelog.com/oita/A4402/A440202/44005930

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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