訪問日:2025年10月31日(金)
野村屋本店

栃木県佐野市相生町にある、1907年(明治40年)創業の老舗そば屋『野村屋本店』。
店名には本店と書いてありましたが、公式サイトによると支店や姉妹店は無いようです。
こちらのお店では佐野市の名物「耳うどん」と「大根そば」を提供していることで有名。
佐野市内屈指の人気店でもあり、2020・2022・2024年には食べログのうどん百名店に選出されています。
私も以前「耳うどん」を食べに訪れたことがある、お気に入りのお店。
今回は「耳うどん」と「大根そば」を両方楽しめる『佐野名物セット』を目当てに再訪しました。
耳うどんとは

栃木県の佐野市葛生地区および宇都宮市城山地区に伝わる郷土料理「耳うどん」。
「耳うどん」は通常の細長い麺状のものとは異なり、小麦粉を練った生地をまるで「耳」のような形にして作られるのが特徴であり、その名前の由来です。
この「耳」の形の生地を「鬼の耳」になぞらえて、お正月に食べてしまえば一年間悪いことが聞こえず、その年は無病息災で過ごせるや、悪口が聞こえないので近所付き合いが円満にいく、といった言い伝えがあるとのこと。
佐野市葛生地区では、正月の来客に手間のかかる料理を準備するのが大変ということから、年の暮れに耳うどんを作って冷水に浸して保存し、正月の来客に振舞ったそうで、手軽に作れる生活の知恵から生まれたといわれています。
宇都宮市でも同様に、年の暮れに作って乾燥保存し、星の宮神社の祭りの折の飲食会で食べられたそうで、現在では正月に限らず通年食べられているとのこと。
Wikipediaによると、「耳うどん」は江戸時代の終わり頃に誕生したといわれており、大正時代に魔除けとして食べられるようになったそうです。
佐野市葛生地区では正月に餅を食べない習慣もあったため、高価な餅の代わりに食されるようになったとも推測されています。
大根そば

栃木県佐野市の名物として知られている「大根そば」。
千切りにして茹でた大根を、そばに混ぜたり乗せたりして食べることが特徴。
発祥の歴史については調べてみてもよくわかりませんでしたが、佐野市では明治時代から親しまれている郷土料理で、「細く長く(蕎麦)、白髪(大根)の生えるまで」という縁起担ぎで食べられているそうです。
栃木県には食糧難の時代に庶民に広まったと伝わる、そばに「かて」と呼ばれる増量材を加えることで、かさ(量)を増すことを目的のひとつとした「かてそば」という郷土料理があり、佐野市の「大根そば」もその一種。
「かてそば」は他にも栃木県鹿沼市で名物になっている「ニラそば」などが有名です。
アクセス
場所は佐野駅から徒歩9分くらいの距離。
駐車場は店舗横にありました。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には16時50分頃に訪問。
この時店内は先客2人のみで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ




今回は迷わず目当ての『佐野名物セット』を注文!
感想

【佐野名物セット】1130円(税込)


一口サイズの耳うどんは確かに耳のような形で、風味豊かでモチッとした食感。
つゆは少し甘さが利いたコクのある味わいで、たまに混ざるゆず皮がさっぱり爽やか。
具材は覚えている限りで人参、ネギ、鶏肉、椎茸、かまぼこ、ナルト、カニかま、伊達巻、わかめなどが入っておりとても豪華。
うどんを食べているというよりはすいとんに近い印象ですが、とても美味しかったです。

そばはモチモチとした適度な歯応えがあり、シャクシャクとした瑞々しい大根との食感のギャップが面白いです。
一緒につゆに浸して食べると、大根もそばもお互いの味わいがしっかり際立つバランスの良さに、後味はサッパリとしていて、こちらも美味しかったです。
こちらのお店では特に「耳うどん」がお気に入り、味噌やカレーなど味のバリエーションも豊富なので、次回は未食メニューを開拓したいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
野村屋本店
0283-22-0396
栃木県佐野市相生町2819

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