訪問日:2026年10月11日(日)
つわの栗

島根県の西の端に位置し、「山陰の小京都」として知られる、津和野町の秋の味覚を代表する特産品の一つ「つわの栗」。
「つわの栗」は特定の品種名ではなく、津和野を中心とする地域で生産される栗のブランド名(2025年7月に地域団体商標登録)であり、「丹沢」や「出雲」など複数の品種が栽培されています。
津和野町で本格的な栗栽培が始まったのは昭和30年代。
夏は蒸し暑く、冬は冷え込みが厳しい盆地特有の気候に加え、日当たりや水はけのよい緩やかな傾斜地を確保しやすいことから、地元の有志が栗の栽培を始めたといわれています。
剪定技術の習得や、出荷時に厳しく選定を行うなど生産者の努力もあり、「つわの栗」は糖度が高く、品質の高い栗として市場や菓子職人などに高い評価を受けているとのこと。
かつては京都の市場への出荷が中心で、地元の飲食店や菓子店で使われる機会が少なく、良質な栗が採れる土地でありながら、津和野を訪れた人がその美味しさに触れる機会はあまり多くなかったようです。
また、生産者の高齢化による傾斜地での作業の厳しさ、鳥獣害の発生などの問題も発生して生産量は次第に減少。
そこで津和野産の栗を地元でも味わってもらおうと、2014年に「津和野の里の小さな栗まつり」を開催。
翌2015年には栗まつりの期間を延長し、町、商工会、観光協会、農協、栗生産部会からなる「津和野栗再生プロジェクト推進協議会」を設立。
生産振興とともに、町内での加工・販売や栗を使った商品開発が進められ、現在は栗ようかんや大福、モンブラン、ソフトクリームなど、様々な形で津和野の栗を楽しめます。

2026年は10月15日〜11月3日の期間で「津和野の里の栗まつり」が開催されており、13店でつわの栗を使った様々な栗グルメが楽しめます。
和菓子処 三松堂

今回訪れたお店は、島根県津和野町の県道13号線沿いに本店を構える和菓子店『和菓子処 三松堂(さんしょうどう)』。
津和野の伝統菓子「源氏巻」をはじめ、独特の食感が特徴の看板商品「こいの里」、季節の大福や生菓子など、様々な和菓子を手がけるお店です。
創業は1951年(昭和26年)10月で、現在の代表は3代目になるとのこと。
元々は近くの小学校へ給食用のパンを提供する製パン業から始まったそうですが、創業者・小林萬吉氏が「本当に美味しいお菓子を作ろう」と近隣の和菓子店で修業をし、源氏巻の製造技術を習得。
1956年(昭和31年)に和菓子の製造販売を開始し、「小林三松堂」に改名。
1958年(昭和33年)には「鴎外饅頭」、1965年(昭和40年)には「鯉の里」を発売、1976年(昭和51年)に「有限会社三松堂」へ改組。
2026年10月に公式サイトを確認した時点で、店舗は津和野本店のほか、1984年(昭和59年)に開店した島根県益田市の「益田店」、1987年(昭和62年)に開店した津和野町本町通りの「菓心庵 本町店」があるとのこと。
こちらのお店は「津和野の里の栗まつり」の参加店の一つであり、「栗大福」と「モンブラン」が販売商品として掲載されていました。
モンブランは個人的にスイーツの中で特に大好きなので、これは必ず食べたいと思い、今回行ってみることにしました。
アクセス
場所は津和野駅から徒歩17分くらいの距離。
駐車場は店舗横と斜め向かいにありました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には9時半頃に訪問。
この時先客は無しで私のみでした。
メニュー・商品ラインナップ

商品写真は栗菓子が並んでいた一部のみで、ラインナップは公式サイトに掲載されています。
こちらのお店では毎週日曜日に普段は販売しない生菓子や喫茶メニューがあるそうで、お店のXなどSNSで情報発信されています。

ちなみにこの日の生菓子と喫茶メニューははこんな感じでした。
喫茶の営業は10時からになるようですが、テイクアウト用のモンブランもあったので、今回はこちらを購入しました。
感想


【津和野モンブラン】1300円(税込)
なぜか常温で販売されていましたが、クリームも入っていて購入直後はまだ冷たかったです。

値段は高いですが、結構ボリュームがあり、Xにポストされていた見本写真はこちらですが、実際はもっと栗の量が多くてとても贅沢。
栗のペーストはとても濃厚で香り高く、栗の密度が高めですが、パサつかずほっくりとした食感で、甘さも上品。
中にはまろやかなクリームと羊羹が入っているのも和菓子屋ならではのモンブランという感じで面白いポイント。
別添えのカリカリとした生地は甘くて香ばしく、良いアクセントに。
しっかりと「つわの栗」の美味しさを堪能できる、素晴らしいモンブランでした。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
和菓子処 三松堂 津和野本店
0856-72-0174
島根県鹿足郡津和野町森村ハ19-5


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