訪問日:2025年10月12日(日)
パスタの街高崎
群馬の冬は日照時間が長く、新潟県境や北部の山々から乾燥した冷風「からっ風」が強く吹く乾燥した気候であり、水はけのよい土壌が小麦作りに適していることから、「おっきりこみ」、「すいとん」、「うどん」など、小麦粉を使った郷土料理が数多く根付いています。
そんな小麦粉料理の代表格である「パスタ」のお店が多いのも群馬県の特徴。
特に高崎市には約150店ものパスタ店があるそうで、人口当たりのパスタ店が全国屈指であり、近年では「パスタの街」として様々なメディアに取り上げられ、全国的に有名になっています。
高崎市ではパスタを通じて高崎と周辺地域の食文化を再認識し、更なる発展を図る目的で、2009年から毎年秋頃に「キングオブパスタ」というフードイベントを開催しています。
こちらは高崎周辺のイタリア料理店・パスタ料理店が地元産の食材を使った自慢のメニューを提供し、来場者の投票で「キング」を決める、パスタの味と魅力を競い合うイベント。
全国各地に様々な名物、ご当地グルメ、郷土料理などがありますが、「パスタ」がこれだけ大々的な名物になっている地域は珍しい印象。
最近群馬を訪れた際は、キングオブパスタの歴代優勝店を巡るのが楽しみになっています。
シャンゴ

高崎市にパスタ店が増えるきっかけになったといわれているのが、現在高崎市問屋町に本店を構える老舗のイタリア料理店「シャンゴ」。
創業者は東京のホテルなどで洋食の修業をし、地元の高崎に戻って昭和43年(1968年)に創業。
当時の高崎市ではまだパスタは一般的ではなく、最初はメニューにカレーなどの洋食もあり、パスタの種類も少なかったそうですが、独自に開発したミートソースが口コミで広がり大人気になったとのこと。
「シャンゴ」で修業した料理人も多く、その後独立してお店を次々オープンしたことから高崎市にパスタ店が増えていったため、「シャンゴ学校」と呼ばれたそうです。
また「スープスパゲティ」を日本で初めて提供したのも「シャンゴ」という説があり、ボンゴレを作る際に捨てていたあさりのゆで汁をスープに応用し、昭和47年(1972年)に販売開始されたという情報が出てきました。
「キングオブパスタ」では2010年の第2回に「赤城鶏と群馬県野菜のミネストラ仕立て」、2012年の第4回に「塩麹麦豚と蒟蒻入りパスタのトマトカレースープ」というメニューで2回優勝した実績を持つとのこと。
店舗は2025年10月に公式サイトを確認した時点で「問屋町本店」の他、「問屋町支店」、「倉賀野バイパス店」、「前橋石倉店」、「前橋南店」、「伊勢崎店」、「Due伊勢崎店」と群馬県内に合計7店舗を展開しています。
2018年に高崎市の「問屋町本店」に行ったことがあり、久しぶりに再訪したかったのですが、営業時間と移動の関係上、今回は行きやすかった前橋市石倉町にある「前橋石倉店」へ。
アクセス
場所は新前橋駅から徒歩28分くらいの距離。
駐車場は店舗前にありました。
混雑状況
この日は日曜日、お店には20時40分くらいに到着。
この時ラストオーダー(21時)間近でしたが、満席で中待ちが4人。
名簿に名前を書き、数分の待ち時間で済みました。
メニュー・商品ラインアップ



メニューは公式サイトにこんな風に掲載されているので写真は一部のみ。

数多くあるメニューの中でも看板メニューとして知られているのが、トンカツをトッピングしたボリューム満点のミートソースパスタ『シャンゴ風スパゲッティ』。
麺量もSサイズで150gあるので、今回は『シャンゴ風Sサイズ』を注文!
感想

【シャンゴ風Sサイズ】1250円(税込)
デミグラスソースベースのミートソースで色は少し黒っぽい感じ、たっぷりの挽肉が入っており、甘味とコクも相まった濃厚な味わいでとても美味しいです。
カツはしっかり満足感のある大きさ、サクサクとした香ばしい衣で、脂身も付いた肉質でジューシー、下味は控えめでミートソースの味わいが活かされています。
実は前回も「シャンゴ風」を注文したのですが、当時はまだ食べ歩きのバランス調整が下手くそな頃、無理に連食をしてお腹いっぱいの状態で食べてしまい、苦しんでしまう結果に。
今回は腹ペコ状態で食べたので、最高に美味しかったです!

こちらのお店発祥という、辛い魚介のトマトソースパスタ「ベスビオ」も代表的な人気メニューなので、次回はこちらを注文したいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
シャンゴ 前橋石倉店
027-253-7766
群馬県前橋市石倉町5-12-3

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