訪問日:2022年5月7日(土)
長命寺 桜もち 山本や

東京都墨田区の向島にある、桜もち発祥の店として有名な『長命寺 桜もち 山本や』。
桜もちは関東風と関西風とがあり、それぞれを区別して呼ぶ場合、関東風は「長命寺」、関西風は「道明寺」と呼ばれます。
こちらのお店は関東風の「長命寺桜もち」発祥のお店。
創業者である山本新六さんが、享保2年(1717年)に隅田川の土手の桜の葉を樽の中に塩漬けにすることを思い立ち、桜もちを考案して向島の名跡「長命寺」門前で売り始めたそうです。
隅田川の土手は当時から桜の名所だったそうで、桜の時期には多くの人々が集まり、桜もちは大変喜ばれたとのこと。
こちらは小麦粉などを用いた生地を平たく焼いて餡を巻き、外側を桜の葉で包んだお菓子。
関西風の「道明寺桜もち」は、米を乾燥して荒引きした「道明寺粉」(大阪府藤井寺市に位置する道明寺で最初に作られ、保存食として使われたのが起源だとか)を使った餅に餡を入れて、桜の葉で包んだお菓子。
私は大阪出身なので、「桜もち」といえば関西風をイメージし、味もどちらかといえば関西風の方が好みなのですが、関東風も色々な和菓子屋で目にしますし、発祥のお店ということで気になっていました。
アクセス
場所は曳舟駅から徒歩12分、押上駅から徒歩14分くらいの距離。
駐車場は店前に3台分あるとのこと。
混雑状況
この日は土曜日、お店には9時過ぎに訪問。
この時先客は1人のみでした。
メニュー・商品ラインアップ

商品は桜もち一本のみ。
感想

店内で食べると、桜もち1個に煎茶付きで350円(税込)でした。

小麦粉を水で溶いただけのものを一枚一枚手焼きした薄皮、中のこし餡は北海道産小豆を使用、桜の葉は西伊豆・松崎産オオシマザクラの葉を3枚使用しているとのこと。
桜の葉は食用を使用していて、葉っぱごと食べるかは好みにもよりますが、こちらのお店では外して食べるのをおすすめしています。
桜の葉は塩漬けにしている過程で葉が発酵してクマリンという芳香物質が出てくるため、香り付けと乾燥防止の意味で巻いているそうです。
小麦粉生地は薄めながらモチッとしていて、コクがあり上品な甘さのこし餡がたっぷり入っています。
独特な塩気が好みなので、私は葉っぱごと食べるのも好きなのですが、こちらは3枚と枚数が多め。
しょっぱいくらいの塩気にパリッとしたかたい筋の食感があるので、確かに外した方が美味しかったです。
結局全部外してしまいましたが、好みの枚数を残して塩気を楽しむ方もいるそうで、私も1枚だけ残してみても良かったかもしれません。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
長命寺 桜もち
03-3622-3266
東京都墨田区向島5-1-14
コメント