訪問日:2022年3月20日(日)
鯛めし
愛媛県を代表する郷土料理として知られる『鯛めし』。
愛媛県の『鯛めし』は大きく分けて2種類あるといわれています。

今治市などの東予地方や松山市北条地区では、鯛を丸ごと一匹土鍋や釜に入れて米と一緒に炊いて作る「炊き込みタイプ」。
宇和島市や西予市など南予地方では、鯛の刺身を特製のタレにつけ込み、薬味や卵と一緒に混ぜたものをご飯の上にかけて食べる「刺身タイプ」。
「炊き込みタイプ」は「松山鯛めし」や「北条鯛めし」という名前で知られていて、その歴史はかなり古く、神功皇后の朝鮮出陣の頃、松山市北条地区の鹿島明神に戦勝祈願した際、漁師たちから献上された鯛を吉兆と喜び、ご飯と共に炊いた料理が起源といわれているそうです。

「刺身タイプ」は「宇和島鯛めし」という名前で知られていて、南予地方は漁場が九州に近く、昔から大分県や宮崎県沖の日向灘で漁をしていた際、漁師が火を使えない船の上でも簡単に作れる料理として誕生したそうです。
元々は鯛に限らず、よく捕れるアジを中心に様々な魚で作られる「ひゅうが飯」という名前の料理でしたが、華やかな鯛を使ったものを特に「鯛めし」と呼んで区別するようになり、現在では「宇和島鯛めし」として農林水産省の「郷土料理百選」にも選出されています。
「ひゅうが飯」という名前は、日振島(ひぶりじま)に伝わっていたことから「日振」がなまって「ひゅうが」と呼ぶようになったといわれています。
他にも宇和海で活躍した水軍の船上料理が起源という説、日向国(宮崎県)から伝わったという説も出てきました。
大分県にも「ひゅうが丼」という漬けにした刺身を薬味と共にご飯に乗せて食べる料理があり、こちらも起源は諸説ありますが、南予地方との距離の近さからも何かしら関係がありそうですね。
愛媛県は天然物、養殖物共に真鯛の水揚げ量が全国屈指で、特に養殖物においては全国シェアの過半数を占めるダントツの日本1位、平成5年6月15日には「愛媛県の魚」にも制定されています。
鯛めしだけでなく、他にも鯛を使った様々な郷土料理やご当地グルメがあるので、愛媛に来たら鯛を食べるのが毎回の楽しみです。
鯛メシ専門 鯛や

今回鯛めしを食べに訪れたのが、愛媛県松山市の三津浜にある松山風鯛めしの専門店『鯛メシ専門 鯛や』。
オープンは2004年という情報が出てきました。
元々は天保5年(1834年)に創業し、萬問屋、精米・精麦業を営んでいたそうで、店舗は昭和4年(1929年)に建て替えを行い、平成21年には文科省の有形文化財に指定されたそうです。
8代目が家を守っていた母親の介護の為に故郷である三津浜に戻った際、地域の役に立とうという想いから住宅を開放し、店主のおふくろの味だったという鯛めしのお店を始めたそうです。
メニューは1日30名限定という、その日に水揚げされた伊予灘の天然鯛を使った『鯛メシ膳』のみで、基本的に予約制になるとのこと。
公式サイトには予約フォームもありましたが、今回は一週間前くらいと訪問予定日が近かったので、電話で予約を行い無事確保できました。
アクセス
場所は三津駅から徒歩10分くらいの距離。
駐車場は店舗向かいにありましたが、専用駐車場は数台分であとは有料になるようです。
混雑状況
この日は日曜日、お店には予約時間の13時に訪問。
店内は満席という印象。
私の滞在中に予約無しで訪れるお客さんが何組か来ましたが、この日は14時くらいまではいっぱいで、それ以降で提供可能なら案内できるという説明をされていました。
やはり予約は絶対取っておくべきですね。
感想


【鯛メシ膳】2200円(税込)
《内訳》
・炊き込みの鯛メシ1合
・鯛の刺身
・鯛の吸い物
・寒採りの島ひじき
・名物ジャコ天
・香の物
・季節のデザート
訪問時の3月下旬は2200円でしたが、現在公式サイトを確認すると2400円に値上がりしていました。
鯛の身はホロホロに崩れる柔らかさ、鯛そのままの旨味が活かされたとても優しい味付け、たまに混ざるお焦げが香ばしく、シンプルながら奥深い味わい。
刺身はプリプリとした弾力があって激ウマ、ご飯も進みまくりです。
ひじきの煮物は柑橘の果汁のようなさっぱりとした酸味が利いていて美味しかったです。
お吸い物も鯛の出汁が濃く抽出されていていました。
デザートはみかん、これがまたとても甘くて、流石愛媛という感じです。
愛媛の鯛めしはどちらかというと「宇和島鯛めし」の方が好みなのですが、こちらのお店は特にお気に入りになりました。
ちなみに公式サイトによると現在こちらのお店は休業中。
しかし新型コロナウイルスの拡大が収まりつつあることから、10月21日から営業再開予定だそうです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
鯛メシ専門 鯛や
089-951-1061
愛媛県松山市三津1-3-21


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