訪問日:2023年12月2日(土)
だご汁とは
熊本県を代表する郷土料理の一つ「だご汁」。
「だご」は熊本弁で「だんご」を意味する言葉で、小麦粉や米粉を水で練ってしばらく寝かせ、手で延ばしちぎった団子を、里芋やごぼうなど季節の野菜と共に麦味噌や白味噌、醤油などで仕立てた汁に入れた料理。
「だんご」は団子状ではなく、帯状やうどんのように生地を延ばし切ったものを入れるなど、地域や家庭によって材料や作り方は様々。
手軽に作れて栄養価が高く、腹持ちも良いため、古くから農作業の合間などに食べられ親しまれてきたとのこと。
熊本県内全域だけでなく、九州各地でも郷土料理として根付いており、大分県では「だんご汁」と呼ばれています。
熊本ではだんごにさつまいもを使用する地域が多いそうで、熊本市では生のさつまいもを包んだだんご入りの「いきなりだご汁」、鹿本菊池地区ではさつまいもを練り込んで甘味とつるんとした柔らかい食感を出した「おひめさん団子汁」、合志市ではさつまいもと黒砂糖を混ぜた甘い餡をさつまいも入りの生地で包んだ「あん餅だご汁」などがあるそうです。
「だご汁」を提供する店が並ぶ国道57号線は「だご汁街道」と呼ばれていて、通年食べられていますが、特に里芋やごぼうの収穫の時期である秋冬には季節を感じる料理として提供されているそうです。
また同じく熊本の郷土料理として知られている「高菜飯」との組み合わせで提供されることも多いとのこと。
亭ノ元


今回訪れたのが、熊本県熊本市北区貢町、西浦荒神社のすぐそばにあるお店『亭ノ元(ていのもと)』。
何年にオープンしたかなど、お店の詳細については調べてみてもよくわからず。
隠れ家的な雰囲気と、個性的な「豆乳だご汁」を提供していることでとても気になり、今回初訪問。
アクセス
場所は西里駅から徒歩34分くらいの距離。
駐車場もありました。
混雑状況
この日は土曜日、お店には12時半頃に訪問。

入口に着くと最初どうやって入るのか困惑しましたが、小さめの引き戸になっていて、中に入ると待ち客がたくさん。
名前を書く紙なども見当たらず、待っている他のお客さんに聞くと、さっき店員さんが持って行ったからまた持ってきてくれるよ、とのこと。
少し待った後に名前を書かせてもらい、待ち客数を確認したところこの時6組11人待ち。
待ち時間は30分くらいかかった印象。
メニュー・商品ラインナップ






醤油仕立てという普通のだご汁と、豆乳だご汁、そして夏限定のトマトだご汁もありました。
今回は迷わず目当ての『豆乳だご汁』を注文!
感想


【豆乳だご汁】1400円(税込)
豆乳ならではの白い汁が特徴のだご汁。
具材にはキクラゲ、大根、人参、白菜、ごぼう、椎茸、ネギ、なんかじゃがいもサイズで里芋のような若干粘りのあるお芋も入っていて、かなり具沢山!
ほんのり甘味もあってまろやかクリーミーな豆乳の味わいをベースに、優しく出汁の旨味が効いた感じで、塩気控えめで優しくヘルシー。
最初は一般的なだご汁と比べて少し薄く感じましたが、食べ進めるとどんどん味に深みを感じ、素材の美味しさも活かされていてとても美味しいです。

だんごは麺状のタイプで、ツルンとモッチリした極太うどんみたいな感じ。
そういえば胡椒や柚子胡椒っぽい薬味も一緒に付いていましたが、味変を試す前に完食完飲してしまいました。笑

漬物は柑橘と胡麻の風味が効いていて、ヨーグルトはモッチリと粘度が高く、なんだか甘いドロリザラリとしたペーストのようなものも美味しかったです。
これは普通のだご汁も、夏限定のトマトだご汁も両方食べてみたくなりました。
少し値段は高めですが、その分満足感が高く、だご汁のお店の中では特にお気に入りです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
https://www.instagram.com/teinomoto
食べログ
亭ノ元
096-245-5819
熊本県熊本市北区貢町1133
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