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平成の名水百選『唐船峡京田湧水』を使った、『回転式そうめん流し器』発祥の地!【指宿市営唐船峡そうめん流し】(鹿児島県指宿市)

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本記事の内容は、確認時点(訪問日・更新日等)の情報に基づいています。メニュー構成や価格、営業時間、定休日などは変更される場合があります。最新の状況は店舗公式サイトやSNS、または直接の問い合わせでご確認ください。

訪問日:2025年11月13日(木)

目次

指宿市営唐船峡そうめん流し

「回転式そうめん流し発祥の地」として知られている、鹿児島県指宿市の「唐船峡(とうせんきょう)」。

「流しそうめん」は竹樋などを使って流されるもので、水圧を利用した回転式のものは「そうめん流し」と呼ぶのが一般的。

昭和30年代の旧開聞町時代(2006年に合併して指宿市・山川町と合併)、当時観光の目玉がなかったことから、開発を任された町役場の助役・井上廣則氏は、部下の新村良一氏とともに「京田湧水」の利用を考えたとのこと。

「京田湧水」は九州最大のカルデラ湖である池田湖の伏流水で、1日の湧水量は数万トン、水温は年間を通して約13度に保たれており、付近は杉林に囲まれた夏でも清涼な環境の渓谷。

平成20年度には「唐船峡京田湧水」として平成の名水百選に選出されています。

井上氏らは地区の住民がゆがいたそうめんを持ち寄り、湧水に浸して食べていることに注目し、湧水を利用したそうめん流し場を設置することを考え、昭和37年(1962年)6月1日に「そうめん流し場」をオープン。

当初は竹樋を長テーブルに埋め込んでそうめんを流すもので、次第に評判を呼ぶようになったそうですが、竹樋にノリやカビなどが発生することや、そうめんを投入する人は食べられないという欠点があったとのこと。

そこで「中華料理店の回転テーブルに、洗濯用たらいのような水槽を載せてはどうか」という井上氏のアイデアから、技師の新村氏は図面を作成し、鹿児島市の業者と試行錯誤の結果、水圧を利用した「回転式そうめん流し器」が完成。

この斬新なアイデアは注目を集め、初年度の半年間で700人程度だったそうめん流し場への来場者は、翌年には1万1千人を突破、5年目には9万人強に達し、昭和41年(1966年)に町営ソーメン流し施設事業が発足。

全国からの視察も相次ぎ、類似施設も増えていったそうですが、勝手に意匠登録をする動きもあったため、井上氏と新村氏は商品のデザインを保護する目的で、そうめん流しの全ての権限を町に譲り、町は昭和42年(1967年)に回転式そうめん流し器を意匠登録。

現在唐船峡は「回転式そうめん流し発祥の地」として、地元の人々や観光客、年間およそ20万人に利用されている大切な観光資源となっています。

「指宿市営唐船峡そうめん流し」、「長寿庵 開聞唐船峡店」、「唐船峡そうめん流し 鱒乃家」と、唐船峡にはそうめん流しのお店が3軒あり、今回訪れたのは『指宿市営唐船峡そうめん流し』。

こちらは指宿市が運営するお店で、上述の通り昭和37年(1962年)6月1日に「そうめん流し場」としてオープンしたことが始まりです。

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