訪問日:2025年8月31日(日)
ゆずの村 馬路村
高知県は「ゆず」の生産量日本一を誇り、中でも有数の産地として知られているのが「馬路村(うまじむら)」。
馬路村はかつて西日本最大の森林鉄道が駆け巡るほど林業が盛んに行われており、その歴史は古く、戦国時代まで遡るといわれています。
県木にも指定され、良質木材として有名な「魚梁瀬杉」が全国に知られるようになったのは豊臣秀吉の時代といわれており、洛陽東山佛光寺の大仏殿の建材として利用されたそうです。
そんな馬路村が誇る中心産業の林業は全国的にも衰退の一途を辿っていたため、それに代わる産業として昭和38年頃から本格的に始まったのが「ゆず栽培」。
馬路村は山間にあり、村にあるわずかな平地は米作に利用されていたため、ゆず栽培は山中の小さな平地や急峻な傾斜地で、ほぼ「ほったらかしの栽培」が行われていたとのこと。
そんな環境で育ったゆずはゴツゴツとした見ばえの悪いもので、当時はとても青果出荷のできるものではなかったことから、馬路村では見た目が悪くても問題がないよう、「ゆのす(柚子果汁)」や「ゆず酢」などの加工製品に利用しての出荷が中心に。

馬路村農協はゆずの加工事業に乗り出し、昭和61年にはぽん酢しょうゆ「ゆずの村」、昭和63年にははちみつ入りゆず飲料「ごっくん馬路村」を発売。
それぞれ西武百貨店の「日本の101村展」で「ゆずの村」が最優秀賞、「ごっくん馬路村」が農産部門賞を受賞し、馬路村の商品が次第に認知され売上を大きく伸ばすことに成功。
現在も「ゆずの村」と「ごっくん馬路村」は地元のファンに限らず、観光客の誘致にもつながる、馬路村農協を代表する商品になっているとのこと。
コミュニティセンターうまじ 馬路温泉

今回訪れたのは、高知県馬路村の馬路村役場近くにある『コミュニティセンターうまじ 馬路温泉』。
こちらは昭和54年(1979年)に開業した温泉施設で、平成6年(1994年)に別館の宿泊棟も完成。

施設内のレストランでは名産のゆずを使ったメニューをはじめ、山里ならではの山菜料理、鮎・アメゴなどの川魚料理、高知名物の「田舎寿司」なども提供しています。
今回は温泉が一番の目当て。


ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉の良質な美肌の湯に、浴室からは安田川や馬路の山が眺められる絶景のロケーション、そして湯上りには「ごっくん馬路村」をいただき、最高に癒されました。
せっかくなので今回はレストランも利用。

本来は「田舎寿司」が食べたかったのですが、こちらは前日までの予約制だったので、ゆず尽くしのスイーツ『ゆず胡椒パフェ』を食べていくことにしました。
アクセス
近くに電車は通っておらず、今回は車での訪問。
駐車場は施設前にありました。
混雑状況
この日は日曜日、レストランには17時10分頃に訪問。
この時店内の客入りは3~4割くらいの印象で待ち時間はかかりませんでしたが、予約席の札を置いてある席が多かったので、実質ほぼ埋まっているような状態でした。
そして予約客が多いため、提供にも時間がかかるとのこと。
メニュー・商品ラインアップ







今回は『ゆず胡椒パフェ』を注文!
感想

【ゆず胡椒パフェ】700円(税込)
内訳はゆず胡椒、ゆずラングドシャ、ゆずグラッセ、ミックスナッツ、ごっくんソフト、ゆずゼリー、コーンフレーク。
「ごっくんソフト」は名物「ごっくん馬路村」のソフトクリームアレンジ。
「ごっくん馬路村」はゆずのさっぱり爽やかな味わいに、ほんのり蜂蜜が利いたとてもシンプルなドリンク。
ソフトクリームにもその美味しさが活かされており、温泉上がりにピッタリの味わいです。
ゆず胡椒はピリッとした辛味がアクセントになりますが、個人的には無い方が好みでした。
他にもラングドシャやゼリーなどゆず尽くし、ゆずが名物の馬路村ならではのパフェで美味しかったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
コミュニティセンターうまじ
0887-44-2026
高知県安芸郡馬路村馬路3564-1

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