訪問日:2024年7月27日(土)
うなぎの激戦区、三重県津市
三重県津市は海に面し、志登茂川、安濃川、岩田川、雲出川という河口の大きな河川があり、栄養豊富な水に恵まれていたことから、かつて養鰻業が栄え、うなぎが市民の食文化として根付いたそうです。
戦前から戦後にかけてが最盛期だったそうですが、その後伊勢湾台風の影響や、九州などの他産地との競争が激化したこと、海外産うなぎの輸入による価格下落など、様々な要因で徐々に衰退していったそうです。
しかしうなぎを愛する市民の食文化は変わらず、今も津市内にはうなぎ料理専門店が数多くあって消費量が多く、平成17年度の総務省家計調査では「うなぎのかば焼き」について、旧津市(平成18年に合併)の1世帯あたりの年間支出額が日本一だったそうです。
津のうなぎ店は関西風の地焼きが中心で、1000円台や2000円台のメニューを揃え、値段が安いことが大きな特徴。
うなふじ


今回訪れたお店が、三重県津市高野尾町にあるお店『うなふじ』。
公式サイトや公式SNSなどは見当たらず、創業年などお店の詳細についてはよくわかりませんでした。
直営の系列店か暖簾分けなのか不明ですが、同じ津市内に「うなふじ 支店」もあるようです。
『うなふじ』は食べログのうなぎランキングにおいて津市内1位の評価であり、食べログうなぎ百名店では2018年、2019年、2024年に選出されています。
友人に「安くて美味しくてコスパが素晴らしい!」とオススメされたことがあり、以前からとても気になっていました。
アクセス
場所は下庄駅から徒歩50分くらいの距離。
駐車場は店舗の南東側と、向かいの空き地にも止められるようでした。
混雑状況
この日は土曜日、お店には朝8時35分頃に到着。
9時には行列ができるという情報を目にしたので早めに来ましたが、この時既に3組6人待ち。
ちなみに並ぶのは代表者のみで大丈夫なようです。
この後9時前くらいまで私の後ろは増えませんでしたが、9時以降は一気に人が増えていき、10時くらいの時点で50人弱くらいい並んでいた印象。
本来は11時オープンのようですが、早めに開くこともあるようで、この日も10時35分にオープン。
開店時の待ち客数は確認できませんでしたが、私が退店した11時前には70人~80人くらい並んでいた気がします。
メニュー・商品ラインナップ


メニューを見ると、とにかくどれも安くて驚き!
今回は『うなぎ丼(特・5切れ)』、そして1巡目で入れたのでせっかくならと数量限定の『きも焼』も注文!
提供出来ない場合もあるという、うなぎの頭の『半助』があるかも聞いてみましたが、もし提供可能なら持ってきてくれるとのこと。
結果的に全部のオーダーが通り、贅沢三昧することになりました。笑
感想


【うなぎ丼(特・5切れ)】2750円(税込)
乗っているのは4切れで、あと1切れはご飯の中から登場。
関西風地焼きの香ばしいサクフワ食感、タレは程よい甘さのしっかり味、ご飯にもたっぷりかかっています。
味は濃いめながら、脂が乗った身の味わいも活かされた絶妙の味付けで、とても美味しいです。
お吸い物には小さな肝入り。
これが2000円台で食べられるのは本当に素晴らしいですね。

【きも焼】495円(税込)
きも焼も焼き目がパリっと香ばしく、ムチムチで弾力がありほろ苦い後味。
独特の食感と味わいですがクセは控えめ、そして量も想像の1.5倍くらい入ってて、こちらもコスパ高め。

【半助】165円(税込)
半助はうなぎの頭で、頭を付けたまま焼く関西風に多いというサイドメニュー。
こちらも量の多さに驚き。
骨も少し混ざりますが、パリパリサクサクで噛みやすく、香ばしい風味と小気味良い食感に、身の味わいも楽しめます。
タレもたっぷり絡んでご飯進みまくり、これは注文して正解でした。
並ぶのも納得ですし並ぶ価値ありで大満足!
しかしこの日みたいに真夏日に長時間の行列は危険なので、日傘などは必須ですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
うなふじ
059-230-0093
三重県津市高野尾町633-29
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