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激辛だけどクセになる美味しさ、名古屋発祥のご当地ラーメン『台湾ラーメン』!【矢場味仙】(愛知県名古屋市)

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訪問日:2023年12月23日(土)

目次

台湾ラーメンとは

愛知県名古屋市発祥のご当地ラーメンとして知られる「台湾ラーメン」。

鶏ガラベースの醤油スープに細麺、そしてトッピングには唐辛子とニンニクを絡めて炒めた挽き肉やニラが載っているのが標準スタイルで、唐辛子をたっぷり使っているため激辛なのが特徴。

元祖のお店は名古屋市千種区今池に本店を構える「中国台湾料理 味仙(みせん)」。

台湾出身である郭明優さんが1970年頃に台湾に行った際、台北の台南料理店で「担仔麺(タンツーメン)」を食べたことがきっかけで、これをベースに激辛にアレンジしたものが「台湾ラーメン」だそうです。

「台湾ラーメン」という名前であるものの、台湾には同一の激辛ラーメンは存在しないそうですが、台湾人が作ったことと、ベースが台湾料理であることが名前の由来だそうです。

確かに私も台湾で「担仔麺」を食べたことがありますが、「台湾ラーメン」のように辛くはなかったです。

激辛にアレンジしたのは「味仙」がある今池近辺に朝鮮人が多く住んでいたことが理由とのこと。

口コミでの評判や、激辛ブームなども相まって「台湾ラーメン」の人気に火が付いたそうで、特許や商標も取らなかったことから様々なお店で提供されるようになって急激に広まっていき、現在では名古屋名物の代表格として全国的に知られる存在に。

また「台湾ラーメン」だけでなく、台湾ラーメンの具材である唐辛子とニンニクを絡めて炒めた挽き肉は「台湾ミンチ」と呼ばれ、カレーやうどん、まぜそば、パスタなどにも活用され、様々なアレンジ料理が考案されています。

味仙

今回訪れたお店は、上述の台湾ラーメン発祥の店である「味仙」。

しかし「味仙」は本家である今池本店の他にも、実は複数の店舗があり、それぞれの関係や歴史については「矢場味仙」の公式サイトやWikipediaに詳しく書いてありました。

「味仙」のルーツになったのは、1945年にオープンした中華料理店「万福」で、こちらは台湾ラーメンの考案者である郭明優さんの両親が名古屋で営んでいた中華料理店。

終戦を神戸で迎えた郭家は上京することになったものの、郭明優さんの母の体調が優れなかったことから、途中の名古屋で降りてそのまま定住することになり、中華料理店「万福」を創業したとのこと。

その後「万福」は1953年に「大和食堂」という名前に変わり、その後1957年に長男である郭明優さんの尽力で「味仙」としてリニューアルオープン。

1962年に移転し「味仙 今池本店」として再出発したとのこと。

郭明優さんには兄弟が5人いて、複数店舗がある「味仙」はこの兄弟がそれぞれオープンしたものだそうで、「矢場味仙」の公式サイトによるとそれぞれの特徴は以下の通り。

1962年長男が開業『味仙 今池本店』 
元祖味仙、パンチある辛さ

味仙の第1号店として、本家として君臨しています。
毎日開店前から大行列の不動の人気を誇っています。
台湾ラーメンは、台湾の名物料理「担仔麺(タンツーメン)」を辛くアレンジし、まかない飯として今池本店が出したのが始まりです。台湾ラーメンには、粗めの鷹の爪がゴロゴロと乗っています。辛さの裏にある深みのある味わいが自慢です。

1973年 次男が開業『郭 政良 味仙 八事店』
繊細かつ濃厚な味付け

味仙5兄弟の次男が開業し、現在は三男が受け継ぐ店舗。
どのメニューも繊細なマイルド、そして濃厚な味付けです。
八事店オリジナルのメニューも多彩。
先代から守り続ける素材本来の甘みとコクを大切に、オリジナリティ溢れるラインナップ。価格も、お財布に優しくリーズナブルな点も人気のポイント。

1981年 長女が開業『矢場味仙』
大衆の味、辛い&濃ゆい

下坪店として開業後、1999年に矢場味仙も開業!現在に至る。
どのメニューも辛めでやや濃い目の味付け。
辛いミンチと一緒にスープを煮込んでいるから出せる奥行きのある味わい。濃厚で深みと刺激的な辛さは、一度食べたらやみつき。恵那の「あじめこしょう(唐辛子)」が辛さの秘密です。辛いもの好きの期待を裏切らない、そして多くの人の舌を魅了する絶品が多数。

1982年 次女が開業『味仙 藤が丘店』
辛さの中のコク、飲み干す味仙

醤油と唐辛子でミンチを煮込んだあとに、鶏ガラスープを加えるのが藤が丘流。ミンチ自体もしっかりと煮込まれていてマイルドな口当たり。麺を食べきり、スープの底に残ったミンチを白飯にかけて食べるとまた別格のおいしさ。「台湾飯」としてメニューにも並んでいます。
持ち帰り用の台湾ラーメンの販売を始めたお店でもあります。

1987年 三男が開業『郭 政良 味仙 日進竹の山店』 
オリジナルの「塩台湾」も

三男の娘が店を切り盛りし、三男は現在農業に力を入れています。
料理に使用する生の白きくらげは、なんと自家栽培。
オーダーごとに、やや細かくしたミンチとスープを合わせてスープと煮込んでいます。マイルドな塩台湾も大人気。『郭 政良 味仙 東京神田店』もこの系統です。東京神田店は、名古屋で食べられている台湾ラーメンより辛めでミンチも多めです。

5系統でそれぞれ経営が別なのでメニューや味も少し異なるそうです。

各系統でそれぞれ直営の支店もあり、「味仙グループ店舗一覧」として「矢場味仙」の公式サイトにわかりやすく掲載されていました。

他にも同じ店名のお店は存在しているようですが、この店舗一覧に掲載されていないお店は味仙グループとは関係がないとのこと。

私は以前「今池本店」にのみ行ったことがありますが、今回は『矢場味仙』へ初訪問。

こちらは1999年にオープン。

2024年には食べログの中国料理百名店に選出されています。

アクセス

場所は矢場町駅から徒歩6分くらいの距離。

駐車場は近隣コインパーキングを利用

混雑状況

この日は土曜日、お店には21時半頃に訪問。

この時外待ちが20人以上となかなかの行列。

結構待ち時間がかかりそうと覚悟していましたが、続々と案内されて一気に列が進み、なんと5分もかからず入れました。

店内は1階・2階・3階の全てを合わせると約350席あるそうで、スタッフの数もかなり多く、回転はとても早そうです。

メニュー・商品ラインナップ

メニューは豊富なラインナップで、オススメメニューは赤星が付いたもの。

公式サイトでは王道人気メニューとして「青菜炒め」、矢場味仙の大人気オリジナルメニューとして「ホルモンラーメン」が紹介されていました。

今回は目当ての「台湾ラーメン」をはじめ、気になったメニューを色々注文!

ドリンクは「ジンジャーエール辛口」240円(税込)を注文。

感想

【青菜炒め】790円(税込)

こちらのメニューは提供時間が早いことでも有名ですが、確かにドリンクと同じくらいの早さで来ました。

青菜の独特な風味にシャクシャクとした食感が良く、ニンニクの風味がガツンと効いた濃口の味付けで、ジンジャーエールが止まらなくなる美味しさです。

【ミニ・台湾ラーメン】460円(税込)

私のような一人客が色々な料理を食べ比べするのにピッタリなミニサイズ。

スープは少しペタペタとしたオイリーな口当たり、麺は歯応えのある食感の中細麺で、凄まじい量の唐辛子が入った見た目通り、口内の全てを刺すような痛みが広がるくらい辛味は強め。

コクのある旨味も効いたクセになる美味しさですが、旨辛というか、個人的には旨辛辛辛という感じで辛味が圧勝している感じです。笑

ちなみに辛味控えめの「アメリカン」というメニューもあるので、私のように辛味に強くない人は絶対にこちらの方がオススメです。

【ミニ・チャーハン】400円(税込)

こちらも一人客に嬉しいミニサイズ。

具材少なめでシンプルながら、香ばしく程良い塩胡椒が効いていて美味しいです。

【小袋】790円(税込)

こちらは冷たい温度での提供。

小袋は多分豚の子宮?クニュッととコリッとが合わさったような弾力がある食感、淡白でクセや臭みは無し。

シャキシャキのネギとニンニクの風味が効いていて、台湾ラーメンの後だとだいぶマシに感じますが、こちらも結構辛味強めの味付け、酸味も効いていて後味サッパリ。

この後しばらくずっと口の中がヒリヒリと腫れていて痛かったですが、久しぶりの台湾ラーメンはやっぱり美味しかったです!

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://yabamisen.jp/

食べログ

矢場味仙

050-5596-9729

愛知県名古屋市中区大須3-6-3 

https://tabelog.com/aichi/A2301/A230103/23004315

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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