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具材だけでなく麺にもあおさが練り込まれた『アーサそば』!【屋宜家】(沖縄県八重瀬町)

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訪問日:2023年1月29日(日)

目次

沖縄そばとは

沖縄名物の代表格として、全国的に知られる『沖縄そば』。

沖縄そばの麺にはそば粉は使用されず、小麦粉とかん水が用いられることが特徴で、製法的には中華めんに分類されます。

伝統的なものでは、かん水が入手しづらく高価だったことから、ガジュマルなどの亜熱帯の樹木灰を水に溶かした上澄み液(灰汁)が代用として利用された「木灰そば」と呼ばれるものもあります。

豚骨やかつお節からとったスープに、具材は豚の三枚肉の煮つけ、棒かまぼこ、ネギ、紅生姜が定番で、お好みで島唐辛子を泡盛に漬けた調味料「コーレーグース」をかけるのも特徴。

しかし地域やお店によって具や麺など特徴は様々で、「ソーキそば」、「てびちそば」、「ゆし豆腐そば」、「宮古そば」、「八重山そば」など、『沖縄そば』の中でも呼び方に様々なバリエーションがあります。

沖縄生麺協同組合のサイトによると、沖縄本島北部では「固めの平麺」、那覇を中心とした南部では「中型縮れ麺」、石垣島などの離島では「細めの丸麺」が好まれるそうです。

沖縄そばの起源については、以下のような説が出てきました。

〇中国にある「琉球交流史」において、1534年に琉球王の四十九日供養に「粉湯(中国語で汁そばの意味)」を献上したとあるのが原形。(沖縄生麺協同組合のサイトより)
〇明治中期に唐人が那覇にそば屋を開いたことが始まり。(農林水産省のサイトより)
〇沖縄における麺料理の起源は琉球王国時代に中国南部から伝来し、中国からの使者をもてなす接待料理に取り入れられたという説があるが、沖縄で小麦粉を原料とした麺料理が一般に知られるようになったのは明治後期以降のことであり、日本本土出身者が連れてきた中国人コックが那覇の辻遊廓近くに開いた支那そば屋が、今日の沖縄そばの直接のルーツであると考えられている。(Wikipediaより)
〇明治後期の沖縄で「支那そば」として広まり、戦後「沖縄そば」 として普及、発祥の店は1902年(明治35年)に開業した「観海楼(かんかいろう)(閉店)といわれている。(日本ラーメン検定より)

『沖縄そば』という名称については、元々沖縄では単に「そば」といわれることが一般的でしたが、いわゆる「日本そば」と区別するため『沖縄そば』と呼ばれるようになったとのこと。

しかし麺にそば粉を使わないことから、1976年に公正取引委員会より「生めん類の表示に関する公正競争規約」の”「そば」とは、そば粉30%以上、小麦粉70%以下の割合で混合したものを主たる原料とする”という記述を根拠に、「そば」と称することが出来ないと指導が入ったそうです。

慣れ親しんだ「そば」という名称や、沖縄の食文化を守ろうと沖縄生麺協同組合が交渉を重ね、その結果1978年10月17日に「生めん類の表示に関する公正競争規約及び公正競争規約施行規則」別表での名産、特産、本場、名物等の表示で、公正取引委員会から「本場 沖縄そば」の商標登録が正式に承認。

この時定められた「本場 沖縄そば」の定義は以下の12項目。
①沖縄県内で製造されたもの
②手打式(風)もの
③原料小麦粉 タンパク質11%以上 灰分0.42%以下
④加水量 小麦粉重量に対し34%以上~36%以下
⑤かんすい ボーメ2度~4度
⑥食塩 ボーメ5度~10度
⑦熟成時間 30分以内
⑧めん線 めんの厚さ1.5~1.7ミリ切葉番手 薄刃10番~12番
⑨手もみ 裁断されためん線は、ゆでる前に必ず手もみ(工程)を行う
⑩ゆで水のPH8~9
⑪ゆで時間 約2分以内で十分可食状態であること
⑫仕上げ 油処理してあること

この日を記念して、沖縄生麺協同組合では1997年に10月17日を「沖縄そばの日」と定めたそうです。

屋宜家

今回訪れたお店は、沖縄県島尻郡八重瀬町にあるお店『屋宜家(やぎや)』。

こちらのお店は店舗が沖縄の伝統的な建築様式で1952年に建てられた古民家で、2009年11月に国指定登録有形文化財に指定されたそうです。

店主である屋宜さんは元々パイロットだったそうですが、生家である古き良き建物を残したいという思いから、退職後にお店を開こうと2007年11月22日に沖縄そば屋『屋宜家』を始めたそうです。

こちらのお店の看板メニューはたっぷりのあおさを使用した「アーサそば」。

個性的なメニューに惹かれて今回初訪問です。

混雑状況

この日は日曜日、お店には11時50分くらいに到着。

店前には沢山のお客さんが待っていてもちろん満席、名前を書くようなので名簿を確認したところ、26人待ち。

50分ちょいの待ち時間で入れました。

メニュー・商品ラインナップ

今回は目当ての「アーサそば」に数量限定の炊き込みご飯「じゅーしー」が付いた人気NO.1セット「アーサそばセット」を注文したところ、「じゅーしー」が売り切れだったので残念ながら単品で注文。

感想

【アーサそば】880円(税込)

あおさがたっぷりトッピングされて表面が一面緑というだけでなく、何と麺にもあおさが練り込まれていて緑色。

スープもあおさ風味がしっかり効いていると思ったら、意外とこちらはかつおのような出汁が主張する和風の優しい味わい。

麺はオーソドックスな沖縄そばより、まるで細うどんのような印象を受ける、もっちりとした柔らかで伸びのある食感、この麺とても好みです。

トッピングはあおさの他、三枚肉と刻みネギ。

三枚肉はムチッと弾力のある食感で、脂身が重すぎず美味しかったです。

私が退店した13時過ぎも10組待ちくらいと大人気。

「黒蜜きな粉黒糖ぜんざい」や「豆乳入りクリームぜんざい」など、オリジナルスイーツも人気らしいので、また次回はスイーツも食べてみたいと思います。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://www.ne.jp/asahi/to/yagiya/

食べログ

屋宜家

098-998-2774

沖縄県島尻郡八重瀬町大頓1172 

https://tabelog.com/okinawa/A4704/A470402/47001738/

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この記事を書いた人

日本全国で食べ歩き旅行を楽しんでいます。
特にご当地グルメや郷土料理、名産を活かした料理の提供店を中心に巡っています。
こちらのブログではお店についてや味の感想だけでなく、ご当地グルメや郷土料理の特徴・歴史についての情報も詳しく解説しております。

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