訪問日:2025年5月6日(火)
半田そうめんとは
徳島県美馬郡(みまぐん)つるぎ町半田(はんだ)地区に古くから伝わる特産品「半田そうめん」。
「半田そうめん」は他の地域の一般的なそうめんより太い麺と、その太さから生まれる独特のコシが特徴で、半田そうめん音頭に「コシの強さにノドが鳴る」と歌われているとのこと。
日本農林規格(JAS)では直径1.3mm未満の麺を「そうめん」、直径1.3mm以上1.7mm未満の麺を「ひやむぎ」と分類しており、直径1.3mm~1.6mmくらいが多い「半田そうめん」は「ひやむぎ」に分類されますが、江戸時代より続く伝統と麺文化の地域性が認められ、特別に「そうめん」と表記できるようになっているそうです。
歴史については諸説あるようですが、一説では江戸時代中期の藩政時代に、徳島の城下町から麻植・美馬そして上流の三好地方へ物資を運搬していた拾石船の船頭衆たちによって、三輪から淡路、鳴門を経て、半田の里にその秘法が伝えられたといわれています。
最初は船頭たちの家族が自給自足で作るほか、副業にする目的で生産されていたそうですが、四国山脈から吹き降ろす冷たい風と、吉野川の澄んだ水、そして良質な小麦、半田の風土や気候がそうめん作りに適していたことから生産が盛んになったそうです。
「第2回 The 乾麺 グランプリ in Tokyo 2018」では半田手延べそうめん協同組合が「すだち香る阿波尾鶏と山芋の冷たいそうめん」でグランプリを獲得した実績を持つとのこと。
また「半田そうめん」は三輪そうめん(奈良県)、小豆島そうめん(香川県)、播州そうめん(兵庫県)、島原そうめん(長崎県)と共に、「日本五大そうめん」に数えられるといわれています。
道の駅 貞光ゆうゆう館

今回訪れたお店は、つるぎ町の国道192号線沿いにある『道の駅 貞光ゆうゆう館』。
こちらは1995年11月1日にオープンした道の駅。


産直市・物産コーナーでは半田そうめんなどの特産品をはじめ、朝採りの新鮮野菜や、世界農業遺産認定にし阿波傾斜地農耕システムで栽培の雑穀を取り入れた手作りパン、豆腐などが人気。

レストランでも半田そうめんや地鶏の阿波尾鶏を使った料理などが楽しめるので、今回はレストランを利用。
また、レストランの他にも3階には例年4~9月頃?の土日祝に営業する「そうめん館」があるようです。
アクセス
混雑状況
この日はゴールデンウィークの祝日火曜日、13時20分頃に訪問。
意外とお客さんはチラホラくらいで空いており、レストランも先客2組ですんなり入れました。
メニュー・商品ラインアップ



メニューは公式サイトにも掲載されていますが、この日は繁忙期メニューではなくて通常メニュー。
通常メニューの半田そうめんは釜揚げのみで、繁忙期メニューには冷やしぶっかけがあり、そちらの方が食べたかったのですが、今回は通常メニューなので「釜揚げそうめん」を注文!
感想

【釜揚げそうめん】550円(税込)
見た目は細めの釜揚げうどんのようですが、モチモチとしたうどんとは異なり、シコっとした独特なコシがある食感は半田そうめんならでは。
食べているうちにつゆは薄くなりますが、追加用のつゆも用意されており、生姜・ネギ・胡麻などの薬味もあって、味変しながら楽しめました。

食後は売店の方にも行ってみて、食べたかった「いも餅」を発見したのでお土産に購入。



【なると金時いも餅3個入】290円(税込)
いも餅とは
「いも餅」は蒸した餅粉を加えたさつまいもの生地であんを包んだ餅菓子で、「鳴門金時」など全国的に有名なさつまいもの産地である徳島県ならではの郷土料理。
徳島県では19世紀後半頃に鳴門市にさつまいもが伝えられたのが始まりで、いも餅のようなさつまいもを使った料理が広まったといわれています。
当時砂糖などの甘いものは高級品で一般家庭では手に入りにくいものだったことから、甘くて入手しやすいさつまいもは満腹感も得られるため重宝されていたとのこと。
稲刈り後や芋の収穫後のおやつ、栄養があることから補食としても好まれ、秋の作物の収穫の時期や、正月などの祝い事の際にもよく作られたといわれています。
表面には香ばしいきな粉がまぶされ、お餅はそんなに伸びは無くモチッと歯切れの良い食感、ややザラリとした舌触りで、芋の風味とコクのある甘さが広がります。
中はホックリとした粒の食感も楽しめる粒あんがギッシリ入っていて、甘さは強く濃厚な味わいで満足感がありました。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
道の駅 貞光ゆうゆう館
0883-62-5000
徳島県美馬郡つるぎ町貞光字大須賀11-1
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