訪問日:2025年4月25日(金)
さなぶり餅とは

奈良の郷土菓子である、つぶし小麦ともち米を混ぜて作られる「さなぶり餅」または「半夏生餅(はげっしょうもち)」。
柔らかく素朴な味わいで、小麦が入っていることから通常の餅よりも歯切れが良く、胃もたれしにくいことが特徴とのこと。
農家で田植えを終えた「さなぶり」の時期や、夏至から11日目にあたる7月2日の「半夏生(はんげしょう)」に食されたことが名前の由来のようです。
「さなぶり」は田植えが無事に終わったことを田の神に感謝して豊作を祈り、酒や菓子をお供えし、神様と一緒に食すとされた行事。
「さなぶり」の「さ」は「田の神さま」のことで、地上に降りてきた神様が田植えを見届けて天に帰ること「さ昇り」が訛って「さなぶり」になったそうです。
この時期には小麦の収穫が終わって田植えが一段落することから、「さなぶり餅」を作ってひと休みする習慣があり、室町時代頃からの歴史があると考えられているとのこと。
総本家さなぶりや

今回訪れたお店は、奈良県橿原市縄手町、「おふさ観音」のすぐそばにあるお店『総本家さなぶりや』。
公式サイトなどが見当たらず、お店の創業年など詳細はよくわからなかったのですが、昭和59年に「さなぶり餅」の販売を開始したという情報がネットで出てきました。
「さなぶり餅」の販売店は検索してもほとんど出てこないので、こちらのお店はとても貴重な存在。
季節も夏に限らず通年販売しているようです。
アクセス
場所は畝傍駅から徒歩13分くらいの距離。
駐車場は見当たらず、コインパーキングは結構離れた場所にしか見つかりませんでした。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には9時50分頃に訪問。
この時先客はおらず私のみでした。
メニュー・商品ラインアップ


店内にはイートインスペースもありましたが、今回はテイクアウトで1個購入。
感想



【さなぶり餅】180円(税込)
きな粉と黒蜜をかけて食べるので、この深さがある容器がピッタリ、一緒に付いているヘラが餅を切りやすいのも素晴らしいポイント。
粒々が混ざったザラリとした舌触り、モッチリと若干伸びがありつつ歯切れの良い食感、小麦入りならではの独特の香ばしさがあって美味しいです。

餅そのものにもほんのり甘味がありましたが、香ばしいきな粉と濃厚な黒蜜は間違いない相性の良さ。
期待以上の美味しさに大満足、お手頃価格なので3個くらい買って帰れば良かったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
総本家さなぶりや
0744-22-2243
奈良県橿原市縄手町243
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