訪問日:2026年8月28日(金)
岡山のぶどう

白桃とともに、岡山を代表する果物として有名な「ぶどう」。
岡山県は温暖で台風などの災害も少ない気候風土に恵まれ、様々な品種のぶどうが栽培されており、収穫量のランキングでは令和7年のデータで全国3位になっています。
岡山県のぶどう栽培は、明治8年(1875年)に山内善男氏と大森熊太郎氏が岡山市栢谷に果樹園を拓いたことが始まりとのこと。
明治19年(1886年)には、山内善男氏が4坪半のガラス温室でエジプト原産の「マスカット・オブ・アレキサンドリア」、通称「アレキ」の栽培を開始。
「アレキ」はエジプトの都市アレキサンドリアから来た、ムスク(じゃ香)の香りのぶどうというのが名前の由来。
営利目的での温室ぶどう栽培は日本初の試みであり、明治21年(1888年)に初収穫されたものが神戸外国人居留地で販売され、大いに注目を集めたことから、周囲の農家も栽培を開始し、産地が形成されていったそうです。
明治から続く「アレキ」の高品質安定生産技術は、現在栽培されている多くの品種の礎となっており、「アレキ」は現在でも岡山を代表する品種として日本一の生産量(全国生産量の9割)を誇ります。
他にも岡山を代表する品種として有名なのが「ピオーネ」。
「ピオーネ」はイタリア語で「開拓者」を意味し、昭和32年(1957年)に静岡県田方郡伊豆長岡町(現在の伊豆の国市)小坂の民間育種家であった井川秀雄氏によって作られたとされている品種。
かつて岡山県の主力品種であった「キャンベル・アーリー(明治33年・1900年導入)」や「マスカット・ベーリーA(昭和23年・1948年頃導入)」が、他県で登場した巨峰に押される形で面積が減少する中、昭和45年(1970年)に「ピオーネ」を導入。
当初は落花や落果、粒の大きさのばらつきなどの課題があったものの、昭和57(1982年)にジベレリン処理による無核化技術が確立されて安定生産が可能になり、当時珍しかった大粒の種なしぶどうは消費者からの高い人気を獲得。
こちらも岡山県を代表する品種として成長し、日本一の生産量となっています。
ちなみに岡山県ではほとんどが「ニューピオーネ」として出荷されていますが、「ピオーネ」は本来種があるぶどうであり、「ニューピオーネ」は種無しの処理を施したピオーネのこと。
岡山県発祥という品種も複数存在し、中でも平成元年(1989年)に品種登録された、元県高校教師の育種家・花澤茂氏が育成した「瀬戸ジャイアンツ」や、平成15年(2003年)に品種登録された、県農業試験場が育成したピオーネより大粒で着色に優れる「オーロラブラック」などが有名。
品種によっても出荷時期が異なりますが、県南部を中心とした温室栽培、県北部を中心とした露地栽培や冷蔵技術を組み合わせて、岡山県では5月~12月までの長期間新鮮なぶどうが楽しめるようになっています。
各品種の出荷時期一覧や出荷量のグラフなどを見ると、特に9月〜10月が品種・流通量ともに豊富になる印象です。
くらしき桃子

今回訪れたお店は、岡山県倉敷市の倉敷美観地区にある『くらしき桃子 白壁本店』。
『くらしき桃子』は倉敷市内に倉敷本店・総本店・倉敷中央店・白壁本店・MOMOKO TERRACE(倉敷市民会館店)の5店舗を展開している人気店ですが、うち4店舗が倉敷美観地区内にあります。





店名通り岡山県特産の「桃」をはじめ、旬の果物をふんだんに使ったパフェやクレープ、ジェラート、ジュースなど、季節の味を堪能できるお店で、各店舗ごとにメニューやコンセプトが異なるのも魅力的。
各店舗のメニューは公式サイトに一覧が掲載されています。
『くらしき桃子』は岡山市に本社を置く「岡山県青果物販売株式会社(2001年創業)」が全額出資の子会社「株式会社フルーツ・ジャパン(2009年設立)」が展開するブランド。
「岡山県青果物販売株式会社」が展開する関連ブランドには、『くらしき桃子』の他に「フルーツJ」、「ペシュ・レザン」、「フリュテリー果坊」、「フリュテリーKANON」、「おかやま桃子」などがあります。
1号店である倉敷本店は2013年4月24日にオープンし、今回訪れた『白壁本店』は2024年3月3日にオープンした一番新しい店舗のようです。
岡山でフルーツを楽しむなら間違いないお気に入りのお店で、美観地区を訪れた際は毎回どこかの店舗に寄っていきます。
一番目を引くパフェ系のメニューは美味しいものの、めちゃくちゃ高いので気軽に食べられませんが、ジェラートやドリンク系のメニューはお手頃価格で楽しめます。
今回はぶどう系のスイーツが食べたかったので、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」と「ニューピオーネ」のジェラートがある『白壁本店』に寄っていくことにしました。
アクセス
場所は倉敷駅から徒歩11分くらいの距離。
駐車場は近隣コインパーキングになります。
混雑状況
この日は平日の金曜日、お店には13時半頃に訪問。
この時店内にはちらほらお客さんがいるくらいで空いていました。
メニュー・商品ラインアップ


こちらの店舗のコンセプトは「くだもの和スイーツ屋台」で、倉敷の歴史的な街並みに合うように、和風にアレンジした和スイーツをテイクアウトで気軽に楽しめることが特徴とのこと。

店内には「おかやま桃子」の商品や、きびだんごなどのお土産も販売しています。
今回はジェラートを店内のイートインスペースでいただき、帰りにテイクアウトでシャインマスカットスムージーを購入。
感想

【ジェラートダブルサイズ】756円(税込)
下に「ニューピオーネ」、上に「マスカット・オブ・アレキサンドリア」。

食べかけの写真で申し訳ありませんが、下はこんな感じです。
どちらも柔らかでさらりとした舌触り。
「アレキ」はマスカットならではの芳醇な香りが広がり、シャインマスカットと比べるとさっぱりとした甘さと酸味がある感じで爽やか。
「ニューピオーネ」は果汁を凝縮したような味わいで、濃密で甘酸っぱくとてもフルーティ、これは絶品です。


同行者は「プレミアム清水白桃」と「黄金桃」を注文したので、少しシェアしていただきました。
「プレミアム清水白桃」はふんわり柔らかくなめらかな食感で、桃感も楽しめますがジェラートならではのミルク感が強い印象。
「黄金桃」はシャリっとした果肉も混ざっていて、味も果肉感が強く、意外にもこちらの方が好みという結果でした。
ただ、個人的にはぶどう系のフレーバーの方がお気に入り。

【シャインマスカットスムージー】972円(税込)
作っている工程を見ることができましたが、生のシャインマスカットをごろごろ入れて、そこに軽く砂糖っぽい白い粉と水、氷を混ぜてミキサーにかけていた感じ。
味はもちろん生の果肉の味わいがそのまま楽しめるスムージーで、氷も一般的なスムージーよりきめ細かくとてもなめらか。
これは購入して大正解でした!
この日はとても暑かったので最高に美味しかったです。
やっぱり岡山・倉敷を代表する名店ですね。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
くらしき桃子 白壁本店
086-441-8758
岡山県倉敷市中央1-1-6

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