訪問日:2025年5月14日(水)
納涼床・川床とは
料理店や茶屋が、川の上や屋外の川のよく見える位置に座敷を作って料理を提供する、京都や大阪の夏の風物詩「納涼床」や「川床」。
「床」の読み方は「ゆか(鴨川や大阪)」や「どこ(貴船や高雄)」など、地域によっても異なるようです。
その起源は桃山時代にさかのぼるといわれており、人々が鴨川の河原で設けた席で涼を楽しんだことが始まりといわれているとのこと。
京都では主に鴨川、貴船、高雄、しょうざん渓など、大阪では北浜や箕面などが有名です。
営業期間は地域やお店によって異なりますが、基本的には夏季限定での営業になり、料理のジャンルも京料理や懐石料理、創作料理、洋食、中華など様々。
ひろ文

今回訪れたのは、京都府京都市左京区、「京都の奥座敷」と呼ばれる「貴船」にある料理旅館『ひろ文(ぶん)』。
5月~9月は川床、10月~4月は囲炉裏部屋にて季節の旬の食材をふんだんに用いた京会席が楽しめますが、川床では貴船で唯一「流しそうめん」が楽しめることで有名。

川床は基本値段が高めですが、「流しそうめん」は滝の流れに向かい合う迫力のロケーションに川床が設けられながら、1人2000円とお手頃価格なのも魅力的。
流しそうめんは予約不可で、平均で3~4時間の待ち時間になると公式サイトに書いてあり、雨天や貴船川増水時、気象警報発令中は川床営業自体が中止になるので、今回は天気の良い平日を狙って初訪問です。
アクセス
場所は貴船口駅から徒歩40分くらいの距離、バス停「貴船」からは徒歩10分くらいの距離。
駐車場は無し、要予約2名以上で叡山電車貴船口駅よりマイクロバスで送迎を行っているとのこと。
(※流しそうめん利用の場合は送迎無し)
バス停付近にはコインパーキングや、周辺でいくつか駐車場を貸し出している場所もありますが、基本料金がかなり高めなのと、7~8月の土日祝やお盆期間は交通規制もあるそうなので、公共交通機関で行く方が無難です。
混雑状況
この日は平日の水曜日、お店には受付時間の11時から1時間半前の9時半頃に到着。
この時既に3人が並んでいました。

こちらの写真の左下の赤丸の位置に赤コーンが置いてあり、ここから壁に沿って並ぶ形でした。
10時の時点で15人くらいに増えて、10時半頃には30人以上。

この日は10時半に受付が開始されましたが、この時点で目安としては30分~1時間の待ち時間でした。
まだ夏本番ではないからか、思っていたよりも空いていた印象です。


受付番号を記載したうちわを受け取り、私は1巡目に入ることが出来たので、案内後すぐに流しそうめんを開始。
感想

写真や動画ではわかりにくいですが、左側と右側、それぞれ奥と手前でレーンが分かれていて合計4レーンあり、グループ毎に1レーン割り当てられる感じでした。
私は今回同行者と2人での訪問。
2人で1レーンを共有する形にはなりますが、見ず知らずの他人と同じレーンにはならず安心しました。
定期的にそうめんが流れてきて、最後にピンク色の梅そうめんが流れてきたら終了。
ちなみに取り逃がした場合はもう回収することは出来ません。
ちゃんと数えてなかったので正確な数は不明ですが、体感では10回くらいでした。
それなりにお腹は満ちるものの、いっぱいにはならず。
しかし本当にロケーションが素晴らしく、この中で楽しむ流しそうめんはとても贅沢な時間。
そうめんはよく冷えていて、シコシコとした弾力のある食感が際立ち、とても美味かったです。
梅そうめんはしっかり梅風味が利いていて爽やか、これをもっといっぱい食べたかったです。笑
あとは抹茶わらび餅がついていましたが、香り高くほろ苦い上品な甘さで、こちらもまた美味しかったです。




この後は貴船神社にも行ってきましたが、紅葉ではなく新緑も美しかったです。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト

食べログ
ひろ文
075-741-2147
京都府京都市左京区鞍馬貴船町87
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