訪問日:2023年11月26日(日)
日南海岸伊勢えびまつり
日南海岸伊勢えびまつりとは、日南を代表する秋の味覚である「伊勢えび」の美味しさをPRしようと、伊勢えび漁が解禁となる9月から約3カ月間開催されるイベント。
市内の飲食店やホテルなどで、各店舗ごとにそれぞれ趣向を凝らした伊勢えび料理が提供されます。
日南海岸の伊勢えびは黒潮の恵みをたっぷり受け、立派な体に長いひげと身が大ぶり、荒波にもまれた身はキュッとしまり、柔らかな食感なのが特徴とのこと。
私が訪問した当時の2023年は9月9日~11月30日の期間で開催、2024年は9月7日~11月30日の期間で開催しており、合計15店舗が参加。
ちなみにほぼ同じ期間、大分県佐伯市と宮崎県延岡市でも「東九州伊勢えび海道・伊勢えび祭り」が開催されています。
大海
今回私が訪れたお店が、日南海岸伊勢えびまつりの参加店の一つである『大海(たいかい)』。
オープンは1972年、宮崎県日南市の国道220号線沿いにある、伊勢海老料理が看板メニューのお店。
創業者の実家は元々串間市で料理旅館を経営していたそうですが、当時新婚旅行のメッカとされていた日南海岸沿いに将来性を見据えた上でこちらのお店をオープンされたそうです。
伊勢えびの禁漁期間となる4~8月にも生け簀や近くの港でストックすることで、通年伊勢えび料理を提供することが可能だそうです。
地元客はもちろん観光客からも人気のお店という情報を目にし、今回初訪問。
混雑状況
この日は日曜日、お店には開店20分前の10時40分頃に到着。
この時店前には沢山のお客さんが待っていましたが、どうやら事前予約のお客さんが多く、予約無しで名簿に名前を書いている人だけでも10組くらい。
この日は少し早めの10時45分に開店。
順番に名前を呼ばれ案内されますが、呼んでも現れない人がいて、それを店員さんが探しに行ったりなどでサクサクとは進まず。
結果的には席数も多くて1巡目に入ることができ、11時前には席に着くことが出来ました。
メニュー・商品ラインナップ
今回は伊勢えびが目当てではありますが、3日前に「東九州伊勢えび海道・伊勢えび祭り」が開催されていた大分県佐伯市で伊勢えびのお造りと味噌汁を食べたばかりだったので、こちらのお店では「ずし」という料理を注文することにしました。
他にも食べたことがなくて気になった「とび天」と「むかでのり」を注文!
感想
【ずし】1650円(税込)
「ずし」とは伊勢えびの炊き込みご飯で、日南市の漁師町で食べられる郷土料理。
伊勢えびと地魚の出汁でご飯を炊き込み、甘めの醤油で仕上げるそうです。
醤油味と出汁のバランスが良い優しい味の炊き込みご飯で、小ぶりの伊勢えびの半身も乗っていました。
胴体の身はブリッブリのかため食感で、頭の身はホロホロで旨味が強く、美味しかったです。
【とび天】220円(税込)
「とび天」はトビウオのすり身を使った揚げかまぼこだそうです。
熱々ホヤホヤ、外側はしっかり食感ですが中はもっちりとして魚の旨味が濃く、甘辛い味付け。
日南市飫肥地区の郷土料理には「おび天」という、日向灘の近海でとれる魚を丸ごとすり身にしたものに豆腐を混ぜ、味付けに味噌や醤油、黒砂糖を加えて揚げる揚げかまぼこがあります。
豆腐が入っているため柔らかな食感が特徴の「おび天」とは異なるような気はしますが、味付けの傾向は似ている感じがして、とても美味しかったです。
【むかでのり】550円(税込)
「むかでのり」とは日南地方で採れる「トゲキリンサイ」という海草を煮固めて味噌漬けにした郷土料理。
名前の由来は「トゲキリンサイ」が濃い紫紅色の海藻でムカデの足のような形をしていることから。
かためのこんにゃくみたいなツルツルで弾力のある食感。
味噌の塩気と風味に、磯の香りが相まって美味しかったです。
旬の伊勢えびだけでなく、初めて食べる個性的な名物も楽しめ、また訪れたいお気に入りのお店になりました!
ご馳走様でした!
公式サイト等
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食べログ
大海
0987-29-1308
宮崎県日南市宮浦568-1
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