訪問日:2025年11月2日(日)
どぶ汁とは
「西のふぐ 東のあんこう」と並び称される、茨城県を代表する冬の味覚「あんこう」。
主に底曳網で漁獲され、水揚げが多いのは平潟漁港・久慈漁港・那珂湊漁港など。
出荷量の多い時期は11月~3月頃ですが、特に肝が肥大する12月~2月頃が旬。
江戸時代には水戸藩から将軍家へ献上された高級食材でもあり、特に重宝されるあんこうの肝は五大珍味「三鳥二魚」(ひばり、ばん、鶴、アンコウ、タイ)の一つに数えられているとのこと。
あんこうは骨やあご、眼球以外は余すところなく食べることができ、「肝・水袋(胃)・皮・トモ(ヒレ)・エラ・ヌノ(卵巣)・身」は「あんこうの七つ道具」と呼ばれ、それぞれ違った食感や味わいを楽しむことができます。
体重の約8割が水分で全身が柔らかく、皮のぬめりが強いため、まな板の上に置いても安定せずに滑ってしまうことから、あごを金具等に引っ掛けて捌く「吊るし切り」が一般的。
県内各地では水揚げの時期になると吊るし切りの実演イベントも開催されています。
平成17年11月からは、特定の生産者(底びき網漁業者)によって茨城沖で漁獲され、一定の基準をクリアした2kg以上のあんこうを「茨城あんこう」と命名し、ブランド化されているとのこと。
その調理法も多彩で、あんこう鍋、から揚げ、あん肝、どぶ汁、あんこうの共酢など、様々なあんこうグルメが楽しめます。
「どぶ汁」は茨城県から福島県南部の太平洋沿岸地域に伝わる漁師料理。
鍋料理の一種ですが、一般的なあんこう鍋とは異なり、「どぶ汁」は空の鍋であん肝を炒った後、あんこうの身と野菜を入れて火にかけ、あんこうと野菜から出た水分で煮込み、味噌で味を調えた料理。
水を使わないことから、飲み水の確保が難しく、水が貴重な船上ならではの料理として誕生したといわれています。
名前の由来はあん肝が溶け出して汁がどぶのように濁ることからや、どぶには「すべて」という意味がありあんこうの全てを入れることから、どぶろくの色に似ているからなど、諸説あるようです。
本来は水を加えずに作るものが「どぶ汁」と呼ばれていたそうですが、調理に手間や時間が掛かり、大衆向けに用意することが難しいため、現在では出汁を加えたものでもスープが濁るほどあん肝の量が多いものは「どぶ汁」と呼ばれているようです。
潮騒の湯

今回訪れたお店は、茨城県大洗町、大洗サンビーチのすぐ近くにある日帰り温泉施設『潮騒の湯』。
テレビ番組「出没!アド街ック天国」で紹介された際の情報によると、オープンは2000年。
泉質は太古の化石海水である「ナトリウム:塩化物強塩温泉」で、太平洋を一望できる展望露天風呂が魅力的。

レストランは新鮮なとれたての魚介類が楽しめる豊富なメニューラインアップで、こちらも海が眺められる展望レストランになっています。
今回目当ての「どぶ汁」は、基本的に予約制だったり2人前からの受付という場合も多いですが、こちらのレストランでは予約不要で1人前から楽しめます。
私のような1人旅が中心の人にはピッタリのお店で、今回初訪問です。
温泉も入りたかったのですが、今回は夜に袋田の滝方面へ移動予定だったので時間に余裕が無く、レストランのみの利用。
レストランのみ利用の場合でも、まずは受付で下駄箱の鍵を渡して木の番号札を受け取る必要があり、この番号がレストランの注文時に必要です。
食後の会計はレストランではなく、番号札を受付に返すタイミングで行います。
アクセス
場所は大洗駅から徒歩31分の距離。
駐車場は温泉施設なのでかなり広めです。
混雑状況
この日は日曜日、お店には16時頃に訪問。
この時施設全体はお客さんがかなり多かったですが、展望レストランは客入り2割くらいの印象で空いていました。
メニュー・商品ラインアップ









鍋メニューは11月~3月の期間限定で、今回目当ての「あんこう どぶ汁定食」は数量限定とのこと。
売り切れていたらどうしようと不安でしたが、まだ残っているようで安心しました。
感想


【あんこう どぶ汁定食】3000円(税込)

説明書に従い、混ぜながら火を通していきますが、かなり焦げやすいので注意です。


やや塩気が強めですが、あん肝の味わいも驚くほど濃厚で、独特な魚風味も強くクセになる美味しさ。
少し骨も多いですがあんこうのプリプリとした身もたっぷり入っていて、白菜、エノキ、水菜、キクラゲなど小鍋にしては具材の種類も豊富。
全ての具材にあん肝の濃厚な旨みがたっぷりと絡み、締めに雑炊は出来なかったものの、スープは最後までご飯にかけて堪能できました。
また改めて温泉も利用しに再訪したいと思います。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
潮騒の湯
029-267-0316
茨城県東茨城郡大洗町大貫256-25

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