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平安時代末の永暦元年(1160年)に創業!日本最古のお茶屋といわれている老舗で宇治茶を堪能!【通圓茶屋】(京都府宇治市)

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本サイトでは、実際に訪れた際の感想とともに、お店の基本情報や混雑状況、アクセス・駐車場情報、メニューや商品ラインアップなどを可能な範囲で調査し、記事を執筆しています。

名物・ご当地グルメ・郷土料理を取り上げる記事では、その名物の特徴や歴史を詳しく解説しております。

本記事の内容は、確認時点(訪問日・更新日等)の情報に基づいています。メニュー構成や価格、営業時間、定休日などは変更される場合があります。最新の状況は店舗公式サイトやSNS、または直接の問い合わせでご確認ください。

訪問日:2026年4月10日(金)

目次

宇治茶

「京都」といえば「お茶」、「お茶」といえば「宇治」といわれるくらい、全国的にも知名度が高いお茶どころ「宇治(うじ)」。

宇治市をはじめ京都府の南部地域に位置する山城地域は、肥沃で水はけのよい土壌、年間の雨量が多いこと、小高い傾斜のある地形により昼夜の寒暖差が大きいことなど、茶葉の生育に適した気候風土に恵まれており、古くからお茶づくりが盛んに行われてきた地域。

ここで生産されるお茶は「宇治茶」と呼ばれ、静岡茶、狭山茶と並び「日本三大茶」とされています。

ちなみに「宇治茶」というのは宇治で生産されたものに限らず、近年の食品の表示基準の厳格化の波を受け、平成16年に「京都府茶業会議所」が決定した「宇治茶の定義」は以下の通り。

【宇治茶の定義】
宇治茶は、歴史・文化・地理・気象等総合的な見地に鑑み、宇治茶としてともに発展してきた当該産地である京都・奈良・滋賀・三重の四府県産茶で、京都府内業者が府内で仕上げ加工したものである。ただし、京都府内産を優先するものとする。

宇治茶の歴史は鎌倉時代に遡るといわれており、1191年に中国・宋から帰国した僧侶の栄西が持ち帰った茶の種を、京都栂尾の高山寺の僧侶である明恵上人が譲り受けて高山寺に植樹し、その後宇治に分植されたことが始まりと伝わっています。

15世紀になると宇治茶は足利将軍家の評価を得て、幕府の奨励により宇治に茶園がつくられるようになり、「宇治七茗園」と呼ばれる7つの優れた茶園が誕生。

これらの茶園は和歌にも詠まれて宇治茶の発展の礎となり、その一つである「奥ノ山茶園」は今でも宇治市に現存しています。

戦国・安土桃山時代になって茶の湯が盛んになると、千利休ら茶人の要望に応え、京都との間にあった巨椋池に生育する葦で編んだ簀を茶畑に覆い掛け、渋みを押さえた茶葉「碾茶(てんちゃ)」を作る「覆下(おおいした)栽培」が始まり、鮮やかで濃緑色のうまみの強い「抹茶」が誕生。

その後宇治茶は天下人の織田信長、豊臣秀吉、徳川将軍家の庇護を受け、茶産地の中でも特別な地位を確立。

1738年には、黄檗山萬福寺を開いた隠元禅師が乾燥した茶葉に湯を注いで飲む淹茶法を伝えたことに着想を得て、永谷宗円が宇治田原町「湯屋谷(ゆやだに)」にて、新芽の茶葉を蒸し、焙炉(ほいろ)の上で手で揉み乾燥させるという、日本固有の革新的製法である「手揉み製法(宇治製法)」を考案し、現在の日本茶の主流である「煎茶」が誕生。

宇治ではさらなる上質な茶を追求し、「覆下栽培」と「手揉み製法」を結び付け、高級茶である「玉露(ぎょくろ)」が誕生(発祥の歴史は諸説あり)。

幕末から明治時代にかけて宇治茶は輸出産業の一翼を担い、高品質茶の生産と供給体制が整備されたことに伴って、宇治茶販売は国内市場も展開し一般家庭へも普及。

現代では加工・ブレンド技術が発展し、多様で高品質な茶の生産が行われ、宇治茶の名声は確固たるものとなっており、京都には宇治市や京都市を中心に数百年の歴史を持つ茶園・販売店が数多く存在します。

京都のお茶の生産量は全国ランキングで4位(令和7年度)と上位に位置するものの、同じくお茶で有名な静岡県や鹿児島県とは大きな差があります。

しかし京都では主に高級茶の原料となる「玉露」と「碾茶」の生産が盛んで、こちらは全国2位。

上述の通り、お茶と呼ばれるものには「煎茶」、「抹茶」、「碾茶」、「玉露」など様々な種類がありますが、それぞれ茶葉の生育方法や加工方法が異なり、代表的なものは以下の通りです。

【碾茶】
「抹茶」の原料になるもので、「覆下栽培」で育てた緑鮮やかな新芽を蒸し、揉まずに乾燥させ、茎や葉脈を取り除いて製造されたもの。青のりのように平たくパリパリとした形状で、ほとんどが抹茶に加工されるため、一般的に碾茶の状態で市場に出回ることは少ない。
【抹茶】
碾茶を石臼で挽いて微粉末にしたもの。香り豊かで強いうまみがあることが特徴。 
【玉露】
「覆下栽培」で育てた新芽に20日以上覆いをして日光を当てず、柔らかく緑色の濃い芽を摘んで蒸し、揉みながら乾燥させて製造されたもの。一番茶のみを使って作られるのが特徴で、50℃~60℃のお湯で淹れることでうまみが十分に引き出される。 
【煎茶】
碾茶や玉露と異なり、覆いをしない「露地栽培」により日光を浴びて育てられた新芽を、蒸して揉みながら乾燥させて製造されたもの。日本で生産量が最も多く、程よい渋みと青々とした爽やかな香りや色が特徴。
【かぶせ茶】
玉露と同じ工程でつくられるものの、遮光日数が1週間と短く、玉露の風味がありながらも煎茶のように爽やかな後味の茶葉となることが特徴。
【番茶】
新芽が伸びて硬くなった茶葉や茎などが原料で、 独特の香ばしさがあり、渋み・苦みはほとんどなく口当たりが良いのが特徴。
【ほうじ茶】
番茶や煎茶などを焙じて作られたお茶。独特の香ばしさがあり、苦みや渋みはほとんどなく、口当たりはあっさりしていることが特徴。
【玄米茶】
番茶、玉露、煎茶などに炒った米をほぼ同量の割合で加えたお茶。炒り米の香ばしさと、番茶や煎茶のさっぱりとした味わいが楽しめることが特徴。

「覆下栽培」と「露天栽培」の大きな違いは、お茶にはうまみの元になるアミノ酸の一種「テアニン」が含まれており、日光に当たると渋みのある「カテキン」に変化するため、日光を遮って育てる「覆下栽培」を行うことで、渋みを抑えたうまみの多い茶葉になります。

京都ではお茶を飲んで楽しめるだけでなく、老舗茶園では抹茶の石臼挽き体験や、茶器づくり、煎茶講座、工場見学など、お茶にまつわる様々な体験を提供しています。

また京都ではお茶を使ったグルメも多種多様で、和菓子や宇治金時はもちろんのこと、洋菓子や料理などあらゆるジャンルにお茶が応用されている印象です。

通圓茶屋

今回訪れたお店は、京都府宇治市、京阪電車宇治駅前の宇治橋東詰にある『通圓茶屋(つうえんちゃや)』。

創業は平安時代末の永暦元年(西暦1160年)という老舗中の老舗で、現在当主は24代目。

元祖は源頼政の家臣、古川右内(ふるかわうない)という武士で武術に優れており、晩年隠居をし、頼政の政の一字を賜って「太敬庵通圓政久(たいけいあんつうえんまさひさ)」と名乗り、宇治橋東詰で「橋守」として住み着いたことが始まりとのこと。

その後子孫代々「通圓(後に通円)」の姓を名乗り、宇治橋の「橋守」として、道往く人々に橋の長久祈願と旅人の無病息災を願って、お茶を提供するようになったそうです。

お茶の商いを始めたのは何年からなのか、正確な年数は調べてみてもよくわかりませんでしたが、一説では日本最古のお茶屋といわれています。

店内には室町時代に贈られたと伝わる一休禅師作の初代通圓木像が祀られており、現在の店舗は寛文十二年(1672年)に建てられたもので、江戸時代後期に刊行された京都に関する地誌「都名所図会」にも描かれているそうです。

店舗では普段使いのお茶から高級茶、珍しい品種茶や有機栽培茶などを取り揃えており、店内のカフェスペースでは本場の抹茶や玉露、有機抹茶を使用した茶そば、挽きたての抹茶をふんだんに使った抹茶スイーツなどが楽しめます。

宇治の有名店の中には多店舗展開しているお店も多いですが、こちらは宇治橋東詰の1店舗のみになるので、宇治を訪れた際は必ず行きたかったお店です。

アクセス

場所は京阪宇治線「京阪宇治駅」より徒歩2分、JR奈良線「宇治駅」より徒歩11分くらいの距離。

駐車場は近隣コインパーキングになります。

混雑状況

この日は平日の金曜日、お店には13時過ぎに訪問。

この時店内は客入り6~7割くらいの印象で、待ち時間はかからず入店できました。

メニュー・商品ラインアップ

今回はお茶とお菓子のセットの中から『玉露ふじつぼセット(茶だんご)』を注文!

同行者は『お抹茶 鳳凰の昔』を注文したので、少しシェアしていただきました。

感想

【お抹茶『鳳凰の昔』】940円(税込)

先にお抹茶が来たのでこちらからいただきました。

ほんのり温かい温度で、香り高く重厚な味わいに心地よい苦みが相まって、後味にほんのりと甘みも感じられるような、とても奥深い味わいで、めちゃくちゃ美味しかったです。

【玉露『ふじつぼ』セット(茶だんご)】1160円(税込)

こちらは玉露ならではの少しぬるめの温度で、すっきりとした口当たりに、まろやかでコクのある味わい。

正直先に濃厚な抹茶を飲んだので、少し味がボヤっとしていた気はします。笑

飲み進めると香りやほのかな苦味も感じられるようになり、どんどん味に深みが増していった印象。

「茶だんご」は宇治を代表する名物で、生地に宇治抹茶を練り込んだ小ぶりのお団子。

程よい粘りが相まったモチモチ食感、ほんのりお茶の風味と苦みが広がり、甘さはとても上品でこちらも美味しかったです。

どれも美味しかったですが、特に抹茶の美味しさに感動しました。

今回は他のお店で食べ過ぎたので軽めにしましたが、また改めて茶そばやスイーツ類をメインに再訪したいお気に入りのお店です。

ご馳走様でした!

公式サイト等

公式サイト

https://tsuentea.com

食べログ

通圓 宇治本店

0774-21-2243

京都府宇治市宇治東内1

https://tabelog.com/kyoto/A2607/A260701/26000727

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