訪問日:2025年1月3日(金)
年明けうどんとは
年末年始の麺を食べる一般的行事として特に有名なのは「年越しそば」ですが、今や全国に知れ渡ったうどん王国の香川県で新たに提唱されたのが「年明けうどん」。
「年明けうどん」は香川県のさぬきうどん振興協議会が、新たな麺食行事の普及を目的に2009年に始めた取り組み。
うどんは太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきたもので、「年明けうどん」は年明けに縁起を担ぎ、白いうどんに赤い食材(蒲鉾・えび天・金時人参・梅干など)を添えて、紅白に彩られたうどんを食べる習慣。
本場さぬきうどん協同組合・年明けうどん普及委員会・さぬきうどん振興協議会が運営する「年明けうどん」の公式サイトもあり、定義については以下の通り。
(1)基本定義
https://toshiakeudon.jp
うどんは、太くて長いことから、古来より長寿を祈る縁起物として食べられてきました。
「年明けうどん」は、純白で清楚なうどんを年の初めに食べることにより、その年の人々の幸せを願うものです。
(2)具体的定義
「年明けうどん」とは、元旦から1月15日までに食べるうどんのことで、メニューとしてうどんに紅いトッピングなどを添えます。
Wikipediaによると、取り組みに至った背景については、日本において麺類関係の小麦粉使用量が2000年代は減少傾向であることに危機感を持ったさぬきうどん業界が、大晦日の年越しそば以外に全国的規模で麺を食する行事・習慣が存在しないことに着目。
年越しそば以外の国民的麺食行事・習慣を新たに創り出したいという考えや、香川県における正月の食文化は「あんもち雑煮」が一部で存在しているものの、讃岐うどんを食べる行事が特に存在しなかったことも要因となって、普及活動が開始されたそうです。
家庭でも手軽に作ることが出来ますが、こちらのサイトでは提供店の一覧情報についてもまとめてあり、各店舗ごとにメニューや提供期間も様々。
「年明けうどん」を提供しているお店には紅白のロゴマークの入ったのぼりやポスターも掲示してあるとのこと。
さぬきうどんの駅綾川
今回訪れたお店が、香川県綾歌郡綾川町にある「道の駅 滝宮」内のセルフうどん店『さぬきうどんの駅綾川』。
「道の駅 滝宮」は1998年4月にオープンした道の駅で、2019年9月より改修工事のため休館、2020年12月に綾川町のアンテナショップとしてリニューアルし、2021年3月28日には先行オープンしているセルフうどん店、地域食材レストラン、土産物ショップに加え、農産物直売所とスイーツショップが新規開店したとのこと。
2025年1月に公式サイトを確認した時点で、「道の駅 滝宮」にはセルフうどん店「さぬきうどんの駅綾川」、鰻専門店「鰻のへそ 滝宮店」、土産物ショップ「ショップ綾川」、農産物直売所「ファーマーズマーケット讃さん広場 滝宮店」、苺づくしのスイーツ専門店「うふ、いちご。」があるようです。
「道の駅 滝宮」は現在、津田の松原サービスエリアや上板サービスエリアも運営している「穴吹エンタープライズ株式会社」が指定管理者として運営しています。
『さぬきうどんの駅綾川』は2020年12月13日にオープンしたお店で、こちらのお店は県産小麦「さぬきの夢」で作ったうどん技能グランプリで連続入賞の実績を持つ高松市の製麺会社「民サ麺業」が行っているとのこと。
うどんは店内で手打ちをする本格派で、定番メニューの他にも綾川町の町木の梅にちなんだ「梅うどん」や、綾川町産のそば粉を使用した「綾川そば」もオススメだそうです。
目当ての「年明けうどん」も梅うどんを使ったもので、他のお店と比較しても個性的で気になり、今回初訪問。
アクセス
場所は琴電滝宮駅より徒歩12分くらいの距離。
駐車場は道の駅なのでかなり広いものが設けられています。
混雑状況
この日は1月3日の金曜日で、お店には9時40分頃に訪問。
セルフスタイルのお店で、この時会計待ちに10人、店内は席が8〜9割くらい埋まっていた印象で、かなり混んでいました。
メニュー・商品ラインナップ
目当ての年明けうどんは2種類あり、提供期間は1月1日~1月15日(※無くなり次第終了)。
今回は同行者と2人での訪問なので、2種類を1個ずつ注文し、シェアしながらいただきました。
感想
【年明け山かけ梅ぶっかけ 冷 小】650円(税込)
こちらはうどんが紅色なので、トッピングに白色のとろろが使われて紅白になっているのが面白いですね。
写真には撮っていませんが、生姜、ネギ、天かすなどのトッピングがセルフコーナーで追加可能です。
麺は平打ちでやや細めの形状、ツルツルモチモチでそのままでも喉越し抜群ですが、まろやかなとろろが絡むと更になめらかに。
そして麺の梅風味は想像以上にしっかり効いていて驚き。
トッピングの梅干しは酸味が強いタイプで、梅好きにはたまらない美味しさのうどんでした。
【年明けさぬきのあんもちうどん 小】590円(税込)
年明けうどんの中でも、本場さぬきうどん協同組合が新たに開発した香川県の食文化を活かした年明けうどんとして、紅いあんもち入りの讃岐うどんを「さぬきの年明けうどん」と名付けています。
こちらのお店も「さぬきの年明けうどん」提供店舗一覧の中で紹介されていました。
こちらの麺はやや太めで、モチッと程良いコシも楽しめる食感。
結ばれた梅うどんも入っていて、こちらももちろんしっかり梅風味が効いています。
つゆはいりこ出汁濃いめに効いている印象で、トッピングのお餅はモッチリと伸びがあり、中には柔らかなこしあんが入っていました。
どちらも美味しかったですが、個人的には「年明け山かけ梅ぶっかけ」の方が好みという結果でした!
今回はこの後予定も色々詰まっていたので、うどんだけ食べて出発しましたが、魅力的なお土産も多く、いちごスイーツも美味しそうだったので、また寄りたい道の駅です。
ご馳走様でした!
公式サイト等
公式サイト
食べログ
さぬきうどんの駅 綾川
087-813-7037
香川県綾歌郡綾川町滝宮1578 道の駅 滝宮 綾川町うどん会館
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