訪問日:2019年4月30日(火)
小林市名物「チョウザメ料理」
宮崎県小林市の面白いご当地グルメ、「チョウザメ料理」。
小林市は市内に約75ヶ所もの湧水地があり、出の山公園の湧水は名水百選にも選ばれるなど、「名水のまち」として知られるそうです。
昭和58年から「宮崎県水産試験場小林分場」が豊富な名水を活用してチョウザメ研究に取り組み、平成16年にはシロチョウザメの完全養殖に日本で初めて成功。
小林市の水はチョウザメの養殖に適した水温であり、稚魚期に地下水を利用することで悪性の菌を池に入れることなく安全に育てることが可能だとか。
現在小林市内では5業者で養殖を行っているそうです。
チョウザメといえば世界三大珍味の1つ「キャビア」の印象が強いですが、魚肉も海外では古くから高級食材として好まれるそうです。
ヨーロッパではロイヤルフィッシュ、中国では、煌魚(エンペラーフィッシュ)と呼ばれ、王様や皇帝が食してきた歴史もあるとか。
チョウザメは一般的なサメとは異なる別の種類の魚なので、肉にはアンモニア臭が無く淡白でとても美味しいとのこと。
名前の由来は、鱗が蝶の形に似ていて、全体的な形がサメに似ている事から「蝶鮫(チョウザメ)」と付けられたそうです。
小林市ではチョウザメを特産品としてPRしており、「小林チョウザメ炙りちらし」や「小林チョウザメにぎり膳」といったご当地グルメも開発。
「小林チョウザメ炙りちらし」は酢飯の上にあぶったシロチョウザメとシベリアチョウザメの2種類の白身肉が乗り、ヘベスやかば焼きのたれをかけて食べるご当地お弁当。
「小林チョウザメにぎり膳」はチョウザメ料理の第2弾として2014年2月7日にデビュー、生・炙り・創作3種類のにぎり寿司6貫やチョウザメのコラーゲン鍋、お吸い物、軟骨唐揚げが一緒になったチョウザメ尽くしの豪華なご膳です。
和食亭海せん

今回訪れたのが、「小林チョウザメにぎり膳」を提供しているお店の一つ『和食亭海せん』。
お店の詳細についてはあまりわからなかったのですが、寿司や天ぷら、刺身といった会席や定食を提供している和食料理店のようです。
「和食亭かいせん」というお店と、「焼肉レストランやません」というお店が同じ敷地で隣接しており、店名を見ると同じ系列のような印象を受けます。
アクセス
場所は広原駅が最寄りですが、徒歩では40分弱かかる距離。
国道221号線沿いにあり、駐車場は30台分設けられています。
混雑状況
この日はゴールデンウィークの祝日火曜日。
お店には14時頃の訪問。
店内はそこそこ席数もありますが、他のお客さんの姿は見えず空いていました。
メニュー・商品ラインアップ









メニューは主に海鮮を中心とした和食のラインアップ。
寿司なども結構リーズナブルな価格帯。
迷わず目当ての『小林チョウザメにぎり膳』を注文!
感想

【小林チョウザメにぎり膳】1200円(税込)
こちらのお店の内訳は、刺身、寿司3種類6貫(生・炙り・酢締め)、トマト鍋、軟骨の唐揚げ、小鉢、お吸い物。
鍋やお吸い物の出汁にもチョウザメ出汁を使用。

まずは刺身から食べましたが、淡白と思いきや割と脂も乗っておりとろける舌触り。
白身の中では味も濃いめの印象、美味しいです!

寿司は同じチョウザメだけで3種類楽しめるのが嬉しいです。
酢締めは上に梅肉と大葉が乗っていました。
ほんのり香ばしい炙りと、サッパリした酢締めも美味しいですが、個人的には生が一番好み。

トマト鍋は火が消えて煮込まれるまで待ち時間があります。
酸味のあるトマトの味わいがメインで、そんなにチョウザメ出汁はわかりませんが、あっさりしたシンプルに美味しい鍋。
具材は野菜ばかりなので、刺身をお好みでしゃぶしゃぶにする方法もあるようですが、これについては全て刺身で食べてしまいました。笑
小鉢はカレー風味のおからという意外な一品でしたが、これもまた美味しかったです。
チョウザメ、クセもなく美味しかったです!
これだけ色々チョウザメ料理が楽しめて、1200円という値段は結構お手頃という印象。
普段あまり食べられない珍しさもあって、小林市まで食べに来て良かったです!
ご馳走様でした!
公式サイト等
食べログ
和食亭海せん
0984-22-9278
宮崎県小林市堤2285-3
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